見出し画像

イーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、新高値。米雇用統計はネガティブサプライズでテーパリング観測後退か。

画像1

画像2

画像3

今週の動き

ビットコインは600万円台前半でのレンジ相場が続いている。
一時的に600万円を割り込む場面もあるものの、下落局面からの力強い反発には根強い買い需要が伺える。
テクニカル視点では、4月末にビットコイン/円の価格が100日移動平均線を一時的に下回ったものの、日足で4/23、4/26と長い下ヒゲを付けたことで、価格調整による下落が底打ちしたとの見方もある。当面は、下値のサポートラインとして100日移動平均線が意識される可能性があるが、瞬間的に大きく割り込むことも少なくないので、余裕を持った売買を心掛けたい。

一方、アルトコイン市場は堅調な銘柄が目立っており、当社取扱通貨の中では、ETH(イーサリアム)・BCH(ビットコインキャッシュ)・LTC(ライトコイン)が新高値を更新した。
特にETHの勢いからは、DeFi(イーサリアムのスマートチェーンを利用した分散型金融のアプリケーション)への市場の関心の高さが感じられる。

DeFiについて詳細は、当社ブログで現在連載中なので以下をご参照ください。(全6回予定)

市場環境

金融市場で現在最も注視されている動向の1つに、米国による量的金融緩和政策の出口戦略であるテーパリングについてが挙げられる。コロナショックによる世界的な金融危機を脱するため、米国の中央銀行に当たるFRBは米国債を中心とする金融資産を買い入れることで、大規模な量的金融緩和を行っている。米国の金融緩和は米長期金利を引き下げ、暗号資産(仮想通貨)やゴールド、株式市場など多くのアセットクラスへの資金流入に繋がり、価格上昇を引き起こす原因となったので、テーパリングはそれら上昇が大きかった金融資産の価格崩壊を招く可能性があり、多くの市場関係者が警戒している。

基本的には景気回復がテーパリングのトリガーになるとされており、米国の経済指標の良し悪し次第で開始される時期が変わると考えられている。先週末発表された4月分の米雇用統計は、好調だった3月分とは打って変わって市場予想を大きく下回るネガティブサプライズとなった。これまででは、金融市場の下落を引き起こすような結果であったにもかかわらず、株式市場や暗号資産にマイナスの影響が出なかったのは、経済指標の悪化によってテーパリングの観測が遠のき、量的金融緩和は長期化すると予想した投資家が多かったからだと思われる。

米長期金利とビットコイン価格は密接に動くことが多く、今後もテーパリングや経済指標からは目が離せない。
12日の米CPI(消費者物価指数)や、13日の米PPI(生産者物価指数)の発表は市場の注目度が高いので、暗号資産価格の動きには注意が必要。

筆者:齊藤成芳
参照:Bitcoin日本語情報サイト 

画像4

■本資料は、一般的な情報提供を目的に作成されたものであり、特定の暗号資産(仮想通貨)の売買、投資、保有などを勧誘又は推奨するものではありません。
■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での担当者の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、将来の見通しを保証するものでもありません。
■本資料は、担当者が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保証するものではありません。
■当社では、本資料に記載された銘柄に対し取引を行う又は今後取引を行う可能性があります。したがって、本資料を閲覧されるお客様は、本資料の客観性に影響を与える利益相反関係が当社に発生する可能性があることを予めご了承ください。 本資料はあくまでも投資判断の参考のための一つの要素としてご参照ください。
■暗号資産取引を行う場合には、契約締結前交付書面等の各種交付書面や当社ホームページ等をご確認の上、取引内容をよくご理解いただき、ご自身の判断で取引を行ってください。
■この資料に掲載された全ての内容(情報、商標、デザイン等)の著作権等知的財産権は、株式会社ディーカレットまたは権利者に帰属するものです。したがって、これらを無断で転載、使用、複製、配布、改変等を行うことはできません。
■当資料に暗号資産(仮想通貨)のグラフ・数値等が記載される場合、それらはあくまでも過去の実績またはシミュレーションであり、将来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また、税金・手数料を考慮しておりませんので、実質的な投資成果を示すものではありません。
株式会社ディーカレット
東京都千代田区富士見二丁目10番2号
暗号資産交換業者 関東財務局長 第00016号
所属する認定資金決済事業者協会:一般社団法人日本暗号資産取引業協会