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かなりヤバい釣り人。 広島県広島市。 イシダイとしゃべられる男。 ライトソルトとショア…

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かなりヤバい釣り人。 広島県広島市。 イシダイとしゃべられる男。 ライトソルトとショアジギのルアーマン。 「ふふ〜ノット」を開発して調子に乗る。 「カレントゲーム」を言い出してさらに調子に乗る。 魚が好きすぎて「釣り人語源考」で魚の語源を探り出す。

マガジン

  • 釣り人語源考

    釣りを通じて、何となく身についてきた魚の生態。 釣り人目線による、これまでの魚の語源・由来のおかしな定説へ物申す!

  • カレントゲームベース

    堤防や漁港、ロックショア(磯)やサーフ(砂浜)などはよく知られた釣りのフィールドのカテゴリーです。 カレント(潮流)を釣りのフィールドとして、改めて深く追求していきたいと思ってます。 激流エリアの流れにひそむ、あらゆる良い魚たち。 彼らに挑む為に、ドリフトなどのメソッドや、新しい製品技術やタックルを発信します。 最新のテクノロジーを使ったブランク、しかし原点回帰の胴調子アクションのスローテーパーロッド。 より強く細く使いやすく潮に馴染む、進化したハイテク繊維を使った新しいシンキングライン。 シンプルだけど奥深い、軽量ジグヘッド単体。 素材は最新であるが、釣りの原点に立ち返った釣り。 激流域を力で制するのではなく、流れに乗せて潮を釣る。 そんな古くて新しいライトゲーム「カレントゲーム」を楽しんで下さい。

  • ふふ〜ノット

    ゲームフィッシングにおいて、タックルの強さの大部分は「購入したロッドやラインの強度や柔軟性」に依存してます。 しかし唯一の、そして私達釣り人が直接かかわっている1番大切な要素が「ノット」です。 メインラインとリーダーを結束するノットを研究し、「巻き付け(ヒッチ)だけで構成された、脅威のノット。 更に「自己再生」する能力があり、劣化しないノットです。 是非お試しください。

最近の記事

釣り人語源考 フカ

「フカ」は現在ではサメの別名とされている。 サメとフカの違いは江戸時代の頃からさまざまな説が出されていて、「関西がフカで関東がサメ」とか「大型がフカで小型がサメ」「外洋の深いところに棲むのがフカ、沿岸の浅い海にいるのがサメ」だとか色々だ。 しかしよくサメとフカを調べると、関西・関東説や大きさ説は例外多し…というかほとんど当てはまらないサメ・フカが多過ぎて、俗説としか言いようがない。 かつては色々な種類のサメが「○○ぶか」と呼ばれていたが、それらは現代では「〇〇ザメ」にほとん

    • 釣り人語源考 サメとコチ(後編)

      前編のあらすじ・・・サメの語源もコチの語源も、なにかおかしい… サメは万葉仮名では「佐米」と書かれ、藤原京跡や平城京跡から出土した木簡にも「佐米」と書かれていた。 木簡には「参河国(三河のこと)、佐米楚割(すはやり、楚(すわえ)のように細く割ったものという意、”すわわり”の転。魚肉を細長く裂いて干したもので、削って食用とする。)」とある。 広く食用にされる「アブラツノザメ」は元々「アブラザメ」と呼ばれて現在でもその名で流通している。 やや冷たい海を好むので東北地方や北海道が

      • 釣り人語源考 サメとコチ(前編)

        マゴチやイネゴチ、ワニゴチなどコチの仲間は頭が平べったくて身体は細長く、砂地の海底にぴったりと伏せて身を隠し小魚などを襲うフィッシュイーターだ。 ヒラメと並ぶサーフのフラットゲームで人気のターゲットとなっている。 しかし大きな河口などの汽水域でのルアーゲームや、常夜灯の効いた堤防や漁港の内部でのライトソルトでもたまに釣れるゲストでもある。 食べても弾力のある白身魚でとても美味く、旬とされる真夏のマゴチは「照りゴチ」と呼ばれ喜ばれる。 フラットフィッシュの特徴は上側の模様は海底

        • 釣り人語源考 古文書の魚名 随時更新

          『和名抄』や『大和本草』など古文書に記載されている魚名には、現代では何の魚かよく分からなくなった名前がある。 釣り人の知見と誇りを持って、これを比定していこう。 〈R6/5/31追加〉 『水族志』の56番「キコリイヲ」を調査しよう。ほぼ大和本草の写しである。 キコリウオというのはタカノハダイの異名とされて、由来は「木こりの様に肩が盛り上がっている」という名前だ。 しかし説明文を読むと、全くタカノハダイとは違う。 キコリウオがタカノハダイというのは間違いだ。 「体色は淡黒く

        釣り人語源考 フカ

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        • 釣り人語源考
          27本
        • カレントゲームベース
          6本
        • ふふ〜ノット
          2本

        記事

          カレントゲーム マダイの傾向と対策・エビでタイ

          ベイトは釣りに関して「種類と発生する季節」を参考程度に知っておいてソンはない…くらいの軽い気持ちでお願いします。…では今回の記事はエビ! マダイの主食となっているのがエビの仲間の「ソコシラエビ」です。 エビ亜目コエビ下目オキエビ科ソコシラエビ属で、少し深い海底に昼間は潜ってます。夜になると這い出て、集団で海面付近まで上昇しプランクトンを食べます。いわゆる「日周鉛直移動種」です。 とんでもない量の大集団を形成する事が知られてまして、色んな生物の餌として海の生態系を支えてます。

          カレントゲーム マダイの傾向と対策・エビでタイ

          カレントゲーム 釣り場の"クセ"

           全国どこに行ってもどんな釣りをしても、共通する釣りの根本的な部分ってあります。 しかしその場所で、どのタイミングでジアイとなるか、どんな風に魚が寄るのか、どのレンジに魚がよく居るのか…そんな"釣り場のクセ"ってのがあって非常に釣果を左右する要因です。 はっきり言うと釣り場のクセを知るためにそこへ通う訳ですよ。 釣り場のクセとは一体なんなのか… 地形なのか海流なのか…対象魚の好みってのもありますし、ベイトがやってきてそこに溜まる要因てのもありそうです。 もう色んな要素が

          カレントゲーム 釣り場の"クセ"

          釣り人語源考 謎の「はらか」

          平安時代中期、源順が編纂した辞書『倭名類聚抄』にいろいろな魚名が掲載され、その漢字と日本語の訓、漢籍の引用や故事をあげて、その魚を説明している。 その魚の名前のなかには、時代が過ぎると徐々に何の魚を指しているのか不明となっていて、現代はもちろん江戸時代においてもその魚の正体はなんであるのか比定することを、それぞれの本草書や辞書を編纂した著者たちはチャレンジしてきた歴史がある。 古事記や日本書紀や養老律令などなど、太古の日本の文献は江戸時代ではすでに過ぎ去ってしまった謎の記憶の

          釣り人語源考 謎の「はらか」

          釣り人語源考 アイの一族(後)(アイゴ・エイ)

          アイゴほど、地域によって釣り人の評価が変わる魚は珍しい。 磯や外海に面した防波堤などで、グレやチヌを狙ったフカセ釣りでの「外道」として名を知られる。 その嫌われる要因は「毒の棘」と「強烈な臭さ」である。 そして好まれるのは「美味しさ」と「独特の匂い」であり、その差は非常に興味深い。 スズキ目アイゴ科のアイゴは、各所のヒレに棘があってそこに毒がある。この毒は死んでも効き目があるので、台所で処理する時も危険だ。特に背鰭の先端に逆方向のトゲが隠れていてヤバい。 釣れたらすぐに専用

          釣り人語源考 アイの一族(後)(アイゴ・エイ)

          釣り人語源考 アイの一族(前)(アイナメ・アユ)

          「アイナメ」はアイナメ科アイナメ属のスマートな体型の底物魚で、仲間にクジメやホッケなどがいる、冷たい海を代表するロックフィッシュだ。何気に側線が5本あったりする変な魚だ。 ルアーに果敢にアタックするので北国のロックフィッシュゲームの好対象魚だが、生物だったら何でも食べるので虫エサでの投げ釣りやカニのぶっ込み釣り、延べ竿雑魚狙いで小磯釣行での最高大本命だったりする。 「カブセ釣り」と呼ばれる牡蠣を餌にした落とし込む釣りでも狙える。 かつては広島県には沢山のアイナメが生息してい

          釣り人語源考 アイの一族(前)(アイナメ・アユ)

          釣り人語源考 ナマコとタコ

          『古事記』にナマコが登場する説話がある。 アメノウズメが海の魚たちを集めて「ニニギノミコトに仕えるか」と問うと、魚たちはキチンと答えたのに、口のないナマコは答えられなく黙っていたので怒ったウズメに小刀で口を裂かれ、それ以来ナマコの口は割れている…という内容だ。 古事記は「海鼠」と書いて「コ」と読んでいる。 元々「コ」という名前であった証拠が「コノワタ(コの腸)」や「コノコ(コの子・卵巣)」という言葉である。 時代が過ぎて「調理していない野生のコ」として「ナマコ(生コ)」と変化

          釣り人語源考 ナマコとタコ

          カレントゲーム マダイの傾向と対策 小さなイカ、おまけでタコ

          昔ながらの漁具と言いますか、最もお馴染みの日本のトレーラーと言いますか、「タコベイト」ありますよね。 とりあえずフックがあるならなんでも…インチクやメタルジク、タイラバやテンヤ、それこそジェット天秤でも、鉤にタコベイトを付けて投げればなんか釣れそうです。マグロやカジキも釣れる世界的チートソフトルアーです。 しかしこれ、「タコ」ですかね?釣れた魚の胃にはタコはほぼ入ってた事は無いです。皆さんもほとんどイカではないですか? マダコは岩の隙間に住んでいます。 獰猛な性格で食欲旺盛

          カレントゲーム マダイの傾向と対策 小さなイカ、おまけでタコ

          カレントゲーム ロッド操作で潮の情報を得る

          理想的なドリフトの時、ジグヘッドは一定の層を流れていきます。 でも釣り人はその為にかなりロッドワークが必要です。 基本的に、潮上であればイトフケを巻き取り、潮下であれば送り込めば一定レンジのドリフトになるはず…ジグヘッドとラインが釣り合ってればですけど。 同じようにリールを巻き取り、同じようにラインを送り込めば、流れの圧力によるラインの引き込みやフケ上がりと足し引きが「ゼロ」となるはずです。 だけど毎回潮流も違えば着水地点も違うし探る深さも毎回変えたいですもんね。 どれだけ

          カレントゲーム ロッド操作で潮の情報を得る

          釣り人語源考 月読命 その3「雄略天皇」

          雄略天皇の治世以降から、明らかに年代の記述が変わっています。 おそらく太陰太陽暦の暦法を雄略朝廷が正式に採用し、それまでの歴代天皇の宝年が古代の方式から宝算されていたのが簡略化されたと思います。 古代では月齢をしっかり数えて、妊娠期間を含めて亡くなった日までを「一巡り」が何回したかで宝年を計算しています。「一巡り」はおよそ177日です。 少し時代が降ると、干支によって太陽暦年齢での満年齢は簡単に分かるので、満年齢から宝算して宝年を算出したと思われます。例えば満60歳で亡くなっ

          釣り人語源考 月読命 その3「雄略天皇」

          釣り人語源考 カサゴ

          「カサゴ(笠子)」は東京神奈川方面の地方名が標準和名に採用されて定着した名前だ。 カサゴは非常に多くの地方名があって、また同じ地域でも人によって違っていたりと多様である。 そんなカサゴの地方名を見てみよう。 まず「カサゴ」だが、『魚名考』(1974年 栄川省造)によれば「痘痕の様な模様を持つので瘡魚と呼ばれた。」とある。 「あばた」は天然痘(疱瘡)の跡だったり吹出物やニキビの跡などの事だ。 そして「瘡」は、できもの・はれものなど皮膚病の総称だったり、傷の治りぎわに出来る「か

          釣り人語源考 カサゴ

          釣り人語源考 ゴンズイ

          磯や波止で小物を狙ったエサ釣り、特に穴釣りや夜の浮き釣りなどで厄介なゲストとしてお馴染みである「ゴンズイ」。 まずはどんな魚かまとめよう。 ゴンズイの1番の特徴として幼魚の時にフェロモンの作用によって集合して「ゴンズイ玉」と呼ばれる集団を形成する。 そしてエラと背ビレ前に硬い棘があり、そこから猛毒を出す。刺されると丸一日は痛みで何も出来ない。 珍しく海に棲息するナマズの仲間で、口周りにヒゲがあり小さくてヌルヌルであるしそもそも猛毒の棘を持つので、釣れてもリリース対象の魚ではあ

          釣り人語源考 ゴンズイ

          釣り人語源考 月読命 その2「潮周り暦」

          筆者は古代の日本に、死んだ時の年齢を数える「潮周り暦」が存在したのではないかと思っており、前回「釣り人語源考 月読命」にて大まかに説明を書かせていただきました。 いわゆる「数え年」というのは昔の日本で使われた年齢を数えるやり方という事になっています。「満年齢に1を足したもの」「お正月に年を取る」と言われますが、古文書などでは合致しない例があったりと「数え年」は古代と太陰太陽暦が使用された時では違っていたと思っています。 古代では「胎内で命を宿した時」から月齢を数え始め、新月前

          釣り人語源考 月読命 その2「潮周り暦」