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菩提心の称賛《宝珠の灯》第19偈

19)ここから一切相智に到るまで、
たった一つ保持されるべき法(ダルマ)、
何万もの利益と幸せが放たれる礎、
それが菩提心であると、聖者は説く。
 
 
四行目を直訳すると、「菩提心であり、聖者は説く。」
わかりやすくなるよう、少し調整した。
 
千里の道も一歩から。
しかし一歩踏み出しても、羅針盤と歩くエネルギーが無ければ、
千里はなかなか縮まらない。
 
できれば道に迷わず、最短ルートで目的地に着きたいと思うのが人のつね。
 
しかもその目的地へ行く目的は、
他者を助けるため。
 
自分の能力が及ばない時、菩薩は涙する。
 
目的地が東にあるなら、日の出を目印に進む。
目的地についても太陽は東から昇るが、
 
仏陀の智慧である一切相智を得た後も、
心を持つすべての存在が自分と同じように幸せになるように、
今までと同じ方向へ進むことをやめない。
 
そうさせるのが菩提心。
 
果てしないけれど、
カッコいい。

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