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外国から見た日本の治安-その2 絶対やめた方がいいスマホの使い方

「日本では全然いいよ。でも、外国行って、それは絶対やめた方がいいよ。」ということがある。
スマホである。

強盗ウェルカムのスマホ使い

日本に一時帰国し、そのへんを歩いていると、「道を歩きながらスマホをいじっている人」がテンプレートのように見られる。
ボーっと天を仰ぎながら、ダランと垂れ下がった手にスマホが握られている人までいる。

それを見る度、中南米で暮らすボクは、脊髄反射で背筋がスーッとなる。
あちらなら、一瞬で若いお兄ちゃんに銃を突き付けられ、無言でスマホを奪われる。
トロトロと歩いていたら、バイクに二人乗りしたヤツラにガバっとやられる。

「スマホ、道で使ってて強盗にやられた」なんて、家族に言ったら、「なにしてんだ、お前!」と、強盗に怒るでもなく、まず自分が叱られる。
そんなことをしていた自分が悪い、と言われてしまうのがオチだ。
そう、道を歩きながらのスマホは、「強盗ウェルカム」なのである。
まして、新しい機種を持っていようものなら、ワニの大群の中にチキンを投げ込むようなものだ。

最近流行りのスマホ強盗対策

強盗があることは知っちゃいるが、それでもスマホは欲しい、それがラテン人の偽らざる心だ。
だから、スマホ強盗対策はしっかりしている。

大前提として、オープンスペースではスマホを出さない。
着信音などが鳴らないよう、バイブ設定がマスト。
スマホを持っていることがバレるから、イヤホンを着けて音楽を聴くのもNG。

その上で、最近はやっているのが、「フェイクスマホ」を持ち歩くことだ。
そのへんの市場に行くと、見た目は完全にスマホだが、電源もなにも機能しない偽のスマホが売られている。
まあ、500円ってところか。

強盗対策のフェイクスマホ

これを外に出る時は、ポケットに入れて持ち歩くのである。
強盗に出くわしたら、フェイクを渡す。
そして、ダッシュでその場から逃げる。
強盗に偽物とバレたら、逆恨みで殺されてしまうからだ。

犯罪組織の頭の良さ

強盗の手っ取り早いターゲットはスマホだ。
高く売れるからだ。
「iPhoneとかはロックかかってるし、AppleIDないと初期化できないでしょ?盗んでも意味ないじゃん。」と言う人は、闇を知らない。

中南米は、事実として教育水準が高くない。
しかし、犯罪組織の知能レベルと技術は、日本人の頭のいい人より高いと思う。
iPhoneのロック解除・初期化などお手の物、盗まれたスマホは、きれいにホワイトな状態になって、そのへんで売られているのだ。
最新機種でも、発売されてすぐに流通している。
その筋の人に聞いてみた。
「どうやってやってるんだ?」
「まあ、方法があるのさ。」としか、教えてくれない。
その賢さ、考える努力、もうちょっと別のところに向けてくれよ、と思う。

海外に行く時には要注意

確かに、中南米は治安が悪い。
しかし、スマホ強盗は中南米だけではない。
アメリカでもヨーロッパの先進国でも、普通にあることなのだ。

日本が異常だと思っていただけると良い。
もちろん、それは最高に幸せなことだ。
スマホをどこででも見せて、使える国であり続けてほしい。
日本人の平和な感じ、ボクは素敵だと思う。

しかし、海外旅行に行ったら、これが現実だということだけは覚えていてほしい。
スマホは大事なアイテムだ。
海外でなくしたりしたら、これほど悲しく、面倒なことはない。
ぜひ、ご用心にご用心を、そしてさらにご用心を重ねていただきたい。
中南米に遊びに来た時に、スマホ強盗対策したいと思われるなら、フェイクスマホを売っているところにご案内しますよ。

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