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小説「ある朝の目覚め」

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化粧はわたしの「戦闘服」。わたしを強くしてくれる。 内気で感受性の強い自分に「武装」してIT企業の技術営業職として働くあや子は、お気に入りのノートと万年筆で日々の出来事や自分の… もっと読む
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小説「ある朝の目覚め」第一章

あらすじ化粧はわたしの「戦闘服」。わたしを強くしてくれる。 内気で感受性の強い自分に「武…

小説「ある朝の目覚め」第二章

沢山の女の小人たちがテーブルを囲んで座っている。テーブルの上には小さな豆のようなものがた…

小説「ある朝の目覚め」第三章

大勢の女の小人たちが森を切り開いている。小人たちは数人のグループになって大きな木を切り倒…

小説「ある朝の目覚め」第四章

夕暮れの広場で沢山の女の小人と魔女がパーティーをしている。魔女が小人に命じて、大きな鍋に…

小説「ある朝の目覚め」第五章

暗闇の中で沢山の女の小人たちが薪の火を囲んでいる。もう大鍋の熱は冷めている。食事は終わっ…

小説「ある朝の目覚め」第六章

洞窟の中の寝床で大勢の女の小人たちがまどろんでいる。少し奥をのぞき込むと小部屋があり、魔…

小説「ある朝の目覚め」第七章

洞窟の中の寝床で女の小人たちは休んでいる。おそらく魔女から様々な労働を要求され疲れ切っているのだろう。どの小人たちも良く眠っているようだ。洞窟の入口から光が差し込んでいる。わたしは入口から外を眺めて空を見る。地平線に近い位置に明るい満月が見えた。その光が洞窟の中に向かっている。ふと気づくと、光は柔らかで温かい光に変化したようだ。光に手を差し伸べるとひときわ強く光が輝き、何かとても心温まる優しい力の元がわたしの胸に染み込んでいった。痛みは感じない。身体全体を何か温かい膜で包みこ

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