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好きな詩とか(2023)

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砂時計

砂時計

どうしても 落ちていくしかない
どれだけ上に留まっていたいと願っても
砂は落ち続けている
今も落ち続けている

やがて すべての砂が下に落ちきった時
誰かがまたひっくり返す
それは その直後かもしれないし
数万年後かもしれない

最初に落ちた砂を見ていた砂は
次の瞬間 落ちていった

みんな落ちきったら
またひっくり返って
最初の砂から落ちていく

そんな砂の一握が
念仏を聞いて仏になるという

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私がどのようにして「死の問題」を解決したか

私がどのようにして「死の問題」を解決したか

突然ですが、皆さんは病気になったら、どこへ行きますか?恐らく床屋でも八百屋でもなく病院へ行くはずです。それは医者が病気のプロだと知っているからです。車が故障したら、そば屋でも家具屋でもなくカーディーラーか修理屋へ行くはずです。それは彼らが車のプロだと知っているからです。

あらゆる分野にはその道の専門家がいます。では、もしあなたが「死の問題」に直面したとしたら、どの専門家を訪ねますか?医者でしょう

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「自転と11次元のパレット」

「自転と11次元のパレット」

🎵「自転の世界 公転の世界」

世界に背を向けたら
世界は見えなくなる

自転して眠る時間を迎えたら
君は思考を休める

自転して起きる時間を迎えたら
途端に思考は動く

自分に属している世界があって
誰かに属している世界があって
それぞれで生きている

時おり貿易が上手くいって
ほど良い交流があって

再び
それぞれが生きる季節を迎える

自分に属している世界の反映
誰かに属している世界の反映

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与え与えられるタペストリー

与え与えられるタペストリー

☆photopos-3259  2023.8.11

与えるものが
与えられる

愛も
憎しみも

光も
闇も

気づかないまま
与えるものも
否応なく
与えるものも

そこには
時空を超えた
つながりが生まれ
世界は紡がれ
織りなされてゆく

その多次元的な
タペストリーのなかで
わたしは
いまここにいて
与え
与えられている
それと気づかぬままに

※愛媛県内子町・小田深山渓谷にて

詩人

詩人

見上げれば
白い月
満開に広がる
桜の大木

遠くの大銀山に
映える桜

詩人は見ている

大銀山から
届く冷たい風は
桜を揺らす
桜吹雪になる

静かな大銀山の
流れのままに
桜吹雪

白い月へも
花びらは吹く

そんな景色を
いま詩人は
息を飲み
言葉にしようとしている

ハリウッドの「ストライキ」星を詠んでみたらいろいろ原因が分かった!

ハリウッドの「ストライキ」星を詠んでみたらいろいろ原因が分かった!

映画の都、アメリカハリウッドで14日からストライキになってます。

俳優たちも参加していて待遇面の改善とAIに役を奪われないためによるストライキです。ニュースを見るとこのままクリスマスまでストは続くのでは?とも言われています。

そういえばトム・クールズのミッションインポッシブルの来日イベントも中止になったとか、僕も映画は大好きでミッションインポッシブルは、

すべて映画館でみているので今回のスト

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愛の所在

愛の所在

私は知らない。私の中に住んでいるお前たちのことを。お前たちが、私の中のどこに住んでいるのか。私の中で日々何をしているのか。私は何も知らない。そもそも私の一部のはずなのに、私はお前たちの活動の目的すら聞かされてはいないし、その活動に何ら関与することはできない。

私はお前たちが何者なのか知らない。しかし、確かなこともある。私の軟弱な意思など比にもならないほど強大なお前たちの意思。その意思の主とは一体

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【詩】顕現

存在の
底方にひらく


あらはれの

穴より来たる風は
形となりて

振る舞へば

現世は実に
神世なり

静謐の尊び
空白の敬ひ

(なにも無い極みにひとは急須より落ちる最後のしづくを待つた)

此処に
あれかし

どこに行けば良いですか

どこに行けば良いですか

精一杯に生きてきた

怠惰と焦燥の二枚舌で
手ぶらのままの指先は
巨大な見えざる掌に
焦らされながら握り潰される

精一杯に追いかけた

あれが私の背中であろうと
時には無謀な賭けに出て
スリルは依存の脱力となり
深夜の地面に幾度も接吻をする

精一杯に逃げてきた

決して弱みを悟らせはしない
おどける飲み屋のカウンターで
相手なんて誰だって構わない
知らない方が救われるのだから

精一杯になりた

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沢の水鏡

沢の水鏡

水面に映る
私の顔は
どこか
歪んでいた

悲しい心が
水面に
見抜かれている

それでも
沢の響きは
私に優しいから

もっと自分に
優しく
生きよう

そう願い
水面に映る私を
すくい上げて
顔を洗う

そしたら
少し違った顔が
水面に見えた

少年のころに見た
私のよう

モー娘。AKB48の「カリスマ振付師 夏まゆみさん」ホロスコープと九星で詠んでみました。

モー娘。AKB48の「カリスマ振付師 夏まゆみさん」ホロスコープと九星で詠んでみました。

夏まゆみさんは、2023年6月21日がんにより61歳でお亡くなりになりました。
急死だと報道されています。

夏まゆみさんといえば、僕は、初期のモーニング娘。AKB48や吉本天然素材の振り付け、育成指導を担当していたことが記憶に新しいです。

お亡くなりになられたというニュースを聞いて早すぎると思いました。
今日は、夏まゆみさんのホロスコープを見ていきたいと思います。

出生時間が不明なのですが、

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【詩】始発にて

【詩】始発にて

結露した車窓
心底の神路

指一本の

道を行く
未知を行く

開け

地獄の底の神域の
あるいは天の宮柱

見よ
雨の切先
天の后

蓮の花が咲いてゐる

奇しき道をゆく

奇しき道をゆく

☆photopos-3222  2023.7.5

奇しきは
ひとの世

ひとの世は
ひとがつくり
ひとが生きる

奇しき世を
生きんとならば

奇しき道を歩き
奇しきときを生きることだ

奇しき道をゆけば
奇しき跡は刻まれる

生きるとは
奇跡とともにあること

ならば我は
奇しき道をこそゆく

※愛媛県内子町・小田深山渓谷にて