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滝汗 流の物語 第三部  完

      第三部 ミスターシェイクハンド再び

冬のある日 私と仲介屋は依頼を受けて大手町の高層ビルに向かった。
二十畳くらいの会議室に通された。
汗がじんわりと出てくるのを感じる 室温はたぶん二十度くらいだろう
男が話し出す
「私は依頼人の代理人です。本日 お二人に来ていただいたのには訳があります。それはこれまでのお仕事とは性質が異なるからです。作業自体は変わりませんが、人助けなのです」
私が身振りで続けるように示すと、
「あなたが溶かした人間は実は生きているんです」
妙なことを言う
「異世界 パラレルワールドと言ってもいいでしょう。あなたが溶かした人間は例外なく異世界に送られていたんです。」

「話をしてもらいたい人がいましてね」
私はネットのニュースも新聞も遠ざけていた。失踪事件などが報道でもされていれば 自分が溶かした人間かもしれないと 悶々としそうだからだ。
この日もこのビルに本社が入っている企業の経営者が先月消えたことなどは さっき説明されるまで知らなかった。
そして その当人が話をしたいのだと言う。
「行方不明だった人が見つかったということですね。それでその人と私にどんな関係が?」
その人を誘拐した人間への復讐を依頼するだけなら端末で事足りる あるいは私が溶かした人間が仮に生きているんだとしても どんなに怒っているかを私に伝えても何の意味もないではないか

「こんにちは」
どこからか声が聞こえてきたので顔を左右 そして上に向けるが スピーカーらしきものは見当たらない
「あなたの頭の中に話しかけています」
驚愕した 急に汗が引いた そんなことがありえるのだろうか
「ありえますよ あなたの手汗のように 私にも特殊能力があるんです テレパシーですよ」
テレパシー?
「そうです」

話をまとめると 彼 遠江秀吉はパラレルワールドの日本にいるらしい そこでは幕府が存続していて 今は慶応160年なのだと言う。
私に溶かされてパラレルワールドに行ってから 遠江秀吉はテレパシーを使えることに気付いたそうだ。そのテレパシーはこっちの世界とだけ繋がれるものなのだと言う。
「最初は夢かと思ったんですけどね あまりにリアルなので」
話を聞いているうちに湧いてきた疑問をぶつける。
そっちの世界には自分がもう一人いるんじゃないかと訊いたが、そんなことはないと即座に言われた。こっちの世界から移行した人間がいると そっちの世界からはその人間が別の世界に移行するらしい。玉つきのように連鎖するということだ。と言うことは こっちの世界から人間が消えたら 別の世界からそいつがこっちの世界に移行するということではないのか
私がそう訊くと まさしくそうだと言う
それで謎が解けた 私が溶かしたはずの人間がこっちの世界で生きているという噂はあながち間違いではなかったのだ ただ東京で溶かした人間はパラレルワールドでは東京に現れるが、こっちの世界に移行した人間は 元いた世界で滋賀にいれば こっちの世界の滋賀に現れるらしい 
「そうでないと 私が溶かした先から 同じ人間がこっちに現れることになるからな つまり見かけ上は溶けていなかったはずだ。おかげでだいぶわかってきた。それで」
核心の質問をする
「私に何を望んでいるんだ?」
「こっちの世界に移してほしい人間がいましてね。家族です。妻と娘が二人。それから付き合いのある人間も幾人か もう同意は得ています」

夏の平均気温が東京やパリ ニューヨークで四十五度を超えるようになり 台風やハリケーンは920hPa(ヘクトパスカル)で上陸し 何日も大雨が降る 東京の湾岸部はもちろんのこと 大阪やバングラデシュ キリバス モルディブなどはほとんど海に沈んだ。 
地球にもう住めないという時になっても 宇宙船に乗れる人数なんてたかが知れている しかし私の掌なら10分で一人は移動できる しかも移住先は勝手知ったる世界に近い
その日から私の掌にすがってくる大富豪が列をなした

最近では休日もなしに 日に8時間労働をしている
「ミスターシェイクハンド お会いできて光栄です」
私も顔を知っているくらいの大富豪や歌手 俳優 サッカー選手が なんの躊躇いもなく素手で私と握手をする
こんな日が来るとは
人溶かしと恐れられた私が 人類の希望か 
本人から金をもらって4032人は移動させたので、この生活をかれこれ100日ばかりは続けていることになる

小学生の時に私の手汗をからかったやつが二十年ぶりに現れたときには体半分が溶けたところでやめてやった 暫くすると そういうやつはどちらの世界でも死ぬ 
私を採用面接で落とした人間は何人もいるが、人事部長程度ではさすがにこの短期間で大富豪にはならないらしく 私の前に姿を現すことはなかった。

私が初めて生きた人間を溶かしたあの企業からも副社長にCEO CIO 相談役に最高顧問などいろいろな肩書を持った連中が現れた もはやこの世界を見捨てていくのだから 汚れ役の社員が一人溶かされたくらいのことは水に流すらしい 

そんなある日 仲介屋が彼女が会いたいと言っていると連絡をしてきた。
彼女とはあのビルで別れて以来だ
「久しぶり」
彼女の少し低い声が懐かしい
「ああ それで話って」
どうにもぶっきらぼうになってしまう
「怖い話を耳にしたの」
「この掌が異世界に繋がっているっていう話かい?それなら本当らしい」
「それは知ってる」
その話はすでに大富豪の間では有名になっているらしく 彼女がそうした情報を掴むのも簡単だったようだ。
「その話ではなくて」
彼女の話によると 私の掌だけを切り取って保管しようというマッドサイエンティストがいるらしい
「おいおい マジかよ 切り取ったら汗は出ないだろう」
「そんなことどうでもいいんじゃないの どうせ大富豪でもないからあっちの世界に移住なんてできないし」
しかも掌を狙っている連中は他にもいるらしい
「新興宗教の教団や珍奇なアイテムのコレクターに化学者 皮膚科医 色々な人が狙っているの もちろん あなたの同意を得て協力してもらおうという人もいるんだけど、」
そうでない連中のほうが気にはなる どうしたものか
「大富豪の人たちに話せば護衛を雇ってくれるんじゃないかな あなたはまだ必要なわけだし」
なるほど しかし金を受け取って貴族のような暮らしができると思ったが、こう忙しいうえに掌まで狙われてるとなると落ち着いた生活もできない 護衛なんて雇った日には無料で働かされそうだ
「ねえ いっそ 宗教の教祖になってしまえば?」
「どういうこと?」
「だから信者に守ってもらうの 崇められるし献金もあるだろうし お金のない人を異世界に送ることだってできる」
「なるほど なかなかいい考えだ」
私に教祖が務まるとは思えないが、
「教祖なんてまわりが勝手におだてて崇めてなるものだから 髪を伸ばしてもいいし スーツを着てもいいし ぼそぼそ話してもいいし 手汗をかいていてもいいし」
それにしても 掌ではなく私のことを心配してくれるのは この世界に彼女だけのようだ
そして彼女は私の心を溶かしたようだ

私は新興宗教の教団施設に向かった。そして噂になっている私の能力は事実だということ 金を受け取らずに仕事をすることを宣言した おおおおお キャー 様々な人の感情のほとばしりがそこかしこに感じられ 施設はロックバンドのライブ中であるかのような音圧に達した
その日から私は金のためではなく人を異世界に送り続けた
しかし、それをよく思わないものもいる

「掌狩りが成功したら 俺たち大金持ちだぜ へへへ」
下卑た笑いを顔に張り付かせながら 意地汚い視線を送ってくるのはPOPだ。
REDはPOPとその手下の部隊をミスターシェイクハンドの下に送り出した。さらに今頃は軍の秘密部隊も別の方向から詰め寄っているはずだ。
REDがモニターに目を向けると POPのグループを示す青い点が発進したところだ。地図上の青い点は大通りを西南方向へ移動している。10分ほど経過した所で 軍の部隊を示す赤い点と合流した。
今度は監視カメラの映像がPOPたちと軍を捉える。
スピーカーをONにしてPOPに話しかける
「様子はどうだ」
「こちらPOP 静かなもんだ。特に変わりはない。予定通り 9時20分に押し入る」
「大丈夫だろうな こっちがビルを包囲したことを察知してすでに逃げているなんてことはないな」
「そんなのは知ったこっちゃねえ。そんなことがありゃ そりゃ監視していた軍の先遣隊の不手際よ」
「それでは済まんぞ」
と言ったところで 実際にビルに入ってみなければなにもわからない
REDは遠江秀吉の顔を思い出して震えた
後ろに控えている軍の連絡官の声が聞こえた
「標的はなにも気づいていない。いつも通りの行動をしている」

ミスターシェイクハンドは献金で買い取った教団本部ビルにいつものように入っていった。時間もいつも通り 午前8時20分 
軍のスコープがミスターシェイクハンドの様子を追っている
中に入ると暫くは姿が見えなくなるが、ミスターシェイクハンドが長い時間を過ごす六階の応接室はガラス張りで外からは丸見えだ。

9時になった 予定通りこの一帯は軍によって封鎖されていく 知らぬはこのビルの中にいる信者ばかりとREDは計画が順調に進行していることで緊張が少し緩んだことを自覚した 
電波妨害も有効にしてあるので、我々の特殊な周波数の無線を除けば 万が一封鎖線の外で異常に気付いた信者が教団に連絡しようと思ってもできないようになった 中と言っても標的を除けば月曜日のこの時間は素人の信者が数人いるばかりだ これでよし

9時15分
モニター上の赤い点と青い点は計画通りのところに展開している。
REDは最後の確認をした。
「POP 中のエアコンは何度に設定した」
「こちらPOP そりゃ軍の仕事だ。汗が出ない程度に低く だろ?大丈夫だろ」
縦割りの組織というのは外との連絡がおろそかになっていかん
「連絡官 エアコンの温度は?」
連絡官が手元の資料に目を落とすと
「18度だ」
と返した。
計画通り 14度では気づかれるし22度では汗が出る 18度はぎりぎりの数値だ 
「POP 麻の服、麻のマスク、麻の帽子、麻の手袋は全員着用しているだろうな」
計画は念入りに準備をした 計画通りにやれば大丈夫だ REDは自分に言い聞かせるように何回も頭の中で反芻する
「こちらPOP 抜かりはない もう始める 黙って高みの見物をしててくれ あんたも30分後には手汗野郎に会える」
9時20分 時間だ
モニター上の点がゆっくり移動する 監視カメラでもPOPたち四人と軍が教団ビルににじり寄っていく様子が見える
POPがエントランスに入ったところでモニター上から青い点が消えた カメラはまだその姿を捉えている
最初に乗り込んだのはPOPとその手下 そして軍が続いた。
停電させればエレベーターは止まり 監視カメラも機能を停止するし 暗号錠も無力化できるから話は早いが、エアコンも止まるのでミスターシェイクハンドの能力を発揮させてしまう だからこうやって相手に知られながらも素早く行動する必要がある と言っても相手は素人 俺たちの手にかかればまな板の上の鰻のようなものだ まず串を頭に刺してしまえばどうということもない 
軍のスコープに映る教団ビルは静かなものだ 
POPの手下が素早く暗号錠を解錠した。POPは手で開く手間も省いて扉を蹴り開くと 階段で6階に向かう 軍は非常階段と降りてくるエレベーターを見張っている
一階には三部屋あって奥の部屋では普段信者が事務作業をしているはずだが、そっちは後回しだ 
POPたちは六階に到着して応接室の扉を蹴り開けると怒号を上げた
「ミスターシェイクハンド どこだ」
返事はない。三十畳ほどの部屋には大きめのデスクとソファがあるばかりで隠れるところもない。POPは手下の一人を観て 視線を奥の扉に向けた
手下が頷いて奥の扉に向かう 掌が入るくらいに細く扉を開けて中の様子を窺うと 誰もいないらしく大きく開けて中に入っていく POPも続いた カーテンが閉まっていて暗い
POPは壁のスイッチを押すと明かりを点けて二十畳ほどの部屋を見回す。
ここにも誰もいない
手下の一人が部屋に入って来て トイレにもいなかったと伝えてくる。
POPは無線で軍 行動名ブルーに問いかけた
「エレベーターは動いているか」
「こちらブルー 動きなしだ」
「階段は」
「各階に張り付いているが、動きなし」
「一階を制圧してくれ」
「了解」
どういうことだ 標的はいつもは六階にいる筈だが、今日に限って七階にいるというのか それとも一階の信者と一緒にいるのか
POPは手下を二人残すと 手練れの一人を連れて最上階の七階に向かった。
七階には教祖のプライヴェートルームがある
階段では誰にも会わなかった
POPは階段の一番上の段から慎重に七階の通路の様子を窺うと 誰もいないことを確かめて 七階に足を踏み入れる そして辺りを見回した 事前に確認した見取り図通り 部屋は一つだけだ
POPはその部屋に罠が仕掛けられているのではないかと汗をかきながらも 扉に手をかける 麻の手袋をしているが ドアノブに水気を感じる 息をのんで思わず手を引っ込めた あたふたと右手を開いたり閉じたりこすったりと手のひらも甲も確かめるが溶けてはいない どうやら自分の汗のようだ
ふう POPは大きく一息つくと 扉を足で押し開いて部屋に入っていった
ここもカーテンが閉まっていて暗いが、明かりを付けても、誰かが姿を現すわけではない。
十畳ほどの部屋を一周して、デスクの下も確かめた。
無線が声を響かせた
「こちらブルー 信者一人を一階で発見」
「了解した」
一階に一人だと?他の奴らはどうした そいつだけがこの異変にも気づかずに日常の作業をしていたっていうのか 
その時 六階に残してきた手下から連絡が入った
「孔です。床に孔が開いています」
なんだと?
急いで六階に戻ると応接室の隣の部屋でカーペットがめくられ 人一人が通れるくらいの孔が開いていた 下を覗くと一階まで孔が続いている 
「一階に急ぐぞ」

一階に到着すると軍が一人残っていた信者を拘束していた
「ミスターシェイクハンドは?」
軍がデスクの下を指さす
「この下だ」
観ると デスクの下に穴が開いており 地下に降りられるようになっている
「RED しくじった 地下に逃げられた このまま追うか」
REDはカカオ100%のチョコレートを間違えて食べてしまったような苦さを感じた
「だめだ。計画通りでなくなる。警察を押さえておけるのはあと15分だ。それまでに片付くか?」
「無理だろうな」
「それに地下では無線も通じない 引き上げだ」
まさか床を溶かして逃げるとは どうして思いつかなかったのか
思いついたところで止める手立てはなかっただろう

8時25分
いつものようにビルの六階に上がると異変を感じた 妙だな やけに涼しい 
一階に連絡をする
「どういうことですか。指示通りの室温になっていないようですが」
「確認します」
暫くして返事があった
「なぜか設定が18度になって動きません」
まさかエアコンが故障したのか? これでは仕事ができない
ん?その時彼女の言葉を思い出した 私を狙っている手合いが他にもいると 
とうとう来たか
私は隣の部屋に行くと こんなこともあろうかと予め開けておいた孔に折り畳み梯子を架けると 一階ずつ降りて行った
一階に着くと 隣の部屋に声をかける
「物騒な連中が来る やつらの狙いは私だから君たちはここにいて抵抗しなければ怪我はしないはずだ」
そう言ったが、足を挫いている一人を除いて 五人が着いてくると言った
六人は地下に降りると下水道を通ってビルを離れた

9時30分
POPたちが引き上げた後、軍は拘束していた信者を拷問していた
「ミスターシェイクハンドはどこに逃げた」
「聞いていません 本当ですっ ギャーやめて助けてー」
人差し指の関節を逆に曲げたくらいでこのざまだ まったく訓練されていない
「そうか それは残念だ」
男は信者の前に椅子を置いて座った。タバコをひとしきり吸う間 何も言わず 男を物を観るように見つめている
この男はダメだ 信念がある奴ならすぐにそれとわかる こいつには何もない 信念もないし引き出せる情報もない 
部下たちがやってきては低い声で情勢を報告し すぐにまた出て行った
封鎖線の外 500メートル以内で地上に現れるだろう 男は経験からそう判断した
ハッキングした監視カメラの映像を見逃すなと部下たちに厳命する
電波妨害は解除して警戒用のドローンを飛ばした
窓の外はまだ明るかった。
夕方には汗を流せるといいがな

下水道をまっすぐ東に進んだ六人は 梯子からマンホールを通って地上に出た。
リスク管理は基本だ。監視カメラの設置されていない路地のマンホールくらいは目処がついていて 避難訓練も月に二回はしている。
六人が近くのビルに入ろうとするところで ブーンという重低音が響いてドローンが現れた

「いました」
「他の奴は殺しても構わん 計画通り標的だけ生きたまま連れてこい」

「私と一緒にいると危ない。みんなここまでありがとう。各自逃げてください」
六人はいろいろな思いを抱えながらもばらばらに逃げた
人目につく方が安全だと思うのか 大通りを早歩きで東に向かう標的の様子がドローンのカメラにはっきり映っている。
しばらくすると異様な雰囲気の一群を荷台に載せたトラックが標的の前を遮るように現れた

私は走った 全力で走るのなんて中学生の時以来ではないか 少し走っただけでもう息が上がり 足は上がらなくなる 
軍の男たちがみるみる距離を詰めてくる
静かな声で 撃て という号令も聞こえる
おいおい 掌だけを狙う連中かよ 私は慌てて路地を曲がり 雑居ビルの階段を駆け上がる
今まで足があった階段を銃弾がはじけ飛ぶ鋭い音がした
私は昂奮で震える手で心臓を押さえた
これ以上走れない
私は絹の防止 絹のマスクを取ると 服もすべて脱いだ 最後に三重にしている絹の手袋をそっと外すと 自分の右足に触れた 次に左足 そして腰を消した 次にあらかた胸を消し 頭の上半分を消し 最後に頬杖をつくように手の付け根で胸を消しながら指先で頭の下半分を消していった そして最後の瞬間に両手を組んだ 

                     完
 


おしまい 習作なので長く書くつもりはなくて 第四部 異世界編は書きません。以前に別の小説で書いている世界ではあります。

第一部はこちら

第二部はこちら

今回はハードボイルド風SF的な内容だったので、緊迫感とスピード感を出したいと思って 冲方丁さんの「マルドゥック・アノニマス」シリーズの構成を参考にしました。
習作でいろいろな作家さんの構成を参考にして書いたので、構成の幅が広がっただけではなくて 三人の構成に共通するものを感じて 上村の構成力が少しあがった気がします。

小説を書いていると 時々都合のいい会話になったり 読者に読ませるセリフになっているので、登場人物が本気で話していないと思うことがあります。そういうわけで 次はセリフの習作でも書こうかなと思っています。


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