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横須賀湾岸古道を走る
休日の午後から時間があったので、近場の古道の探索に出かけました。
以前、浦賀道として街道を走りましたが、そのわき道として当時から存在したであろう海側の古道を古地図から抽出して、ルートを設定しました。
当時はトンネルが無いので、三浦半島の山に行く手を遮られ、何度も山越えを強いられます。
また、横須賀の軍港を巡るルートにもなっているので、ここでしか見れない風景にも出会えました。
六浦~船越 7km
六浦辺りの浦賀道(16号線)から海岸沿いの道を迅速測図から抽出して、ルートを設定する。
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13時半ごろ、16号の南共済病院前交差点から古道に入る。
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出発してすぐに「瀬ケ崎本通り」という標識を見かける。
現在は細道のひとつに過ぎないが、埋め立てられる前は瀬ケ崎のメインストリートだったようだ。
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金沢八景のひとつ、「野島夕照」の夕照橋を横目に見る。
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本日最初の隧道迂回ルートとして、山越えに入る。
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官修墓地という史跡が迂回路途中にあった。西南戦争のとき、政府軍の負傷兵を乗せた船内でコレラが発生し、遺族不明の死者48名を弔ったお墓とのこと。
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トンネルの出口で、迂回路から合流する。
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深浦湾の周辺を過ぎ、本日2番目の隧道迂回ルートに入る。
トンネルができたことで、山越えルートは廃道になることが多いのだが、横須賀では山越えルート脇にも人家があり、生活道として今も現役で使われている。
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山を越えると船越に入る。
沿岸沿いの道からは、係留されている軍艦が見れる。
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船越~汐入 7.2km
山と浦を横切り進む。現代道はトンネルに入るが、古道は山越えになる。
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16号線は前方のトンネルに入るが、古道は山越えになる。あっという間に通り過ぎるトンネルだが、山越えと比べると、時間と体力の削減効果は絶大である。
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本日3度目の隧道迂回山越えの様子。舗装されているので歩きやすい。
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田浦からは浦賀道に合流し、太田坂から十三峠方向を見上げる。
本日4度目の山越えに入る。
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太田坂から階段道を上り、浦賀道はこのまま十三峠まで尾根を進むが、今回は途中で長浦へ下る。
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長浦に降りてすぐ、吾妻島(現代は水路で切り離され島になっている)につながる本日5度目の山越えに入る。
ここの山越えルートは、人家もあまり無いことから、未舗装の岩盤むき出しの天然の石畳上になっていて、なかなか趣のある道だった。
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山中で、吾妻神社に出くわす。昔は吾妻島にあったが(迅速図にその場所の記載がある)軍に用地を買収されたため、この場所に移されたとのこと。
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一旦、長浦隧道の先に降りるが、次の山が迫り、本日6度目の山越えに入る。坂としてはなかなかの傾斜だ。
この高台は、マンションも立っている新興住宅地になっているので古道
感が無い。
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高台にある公園から軍港を一望できる。
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高台から、吉倉町に降りると、すかさず逸見に抜ける本日7度目の山越えに入る。
トンネルの脇の階段路が、いかにもな迂回ルートだ。
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逸見に降りると、あとは汐入までは海沿いを進むため、山越えは終了である。
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横須賀駅から汐入駅まで、海岸沿いはヴェルニー公園になっていて、軍港の景観を眺めながら海岸脇を進む。
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自衛隊と米軍が軍港を分け合っているため、米軍艦も係留されている。
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15時半ごろ汐入駅に到着し、電車で帰宅する。
短い距離の間に、計7箇所の旧道の山越えがあり、昔の山越えの雰囲気を体験できました。
そのほとんどは、車も通れない山道や階段道でしたが、道の脇には人家が続き、生活道として今も現役で使われている道なので歩きやすいです。
今回主要街道では無い古道を走りましたが、埋もれた史跡や思いがけない風景などにも出会えて十分満喫できました。近場でも、埋もれた古道はまだまだ一杯あるので、今後もいろいろな発見があると思うと楽しみです。
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