神戸市で公園の周辺に住んでいる方たちへ


 神戸市が公園に屋外バスケットゴールを100箇所増やす計画をしてるそうです。公園にバスケットゴールが設置されるとどういうことになるのか?私はそれを目の当たりにして大きな被害を受けてきました。実際に何が起きたのか記して行こうと思います。

騒音

 もっとも問題なのは騒音です。多くの人がすぐに思い浮かぶと思いますが起こりうること全てを事前に想像するのは難しいです。騒音と言っても2種類発生します。

ダムダム音

 ボールを突く音です。小学生が突く音ならば多少ましですが中学生以上が突く音は強烈です。地面の種類にもよりますがアスファルト以上であればキーンという衝撃音も伴います。私が実際に歩いて調べたのですが100メートル以上先まではっきり聴こえます。誰かの家が壁になってそこで止まることもありますが反響して思わぬところまで聞こえることもあります。

 厄介なことに騒音計等で計測してもデシベル自体はそれほどでません。それ故、現状の法律では騒音扱いされないでしょうし、被害を訴える際に過小評価されてしまいます。
 しかし、連続で何時間も続くと拷問となります。ボール1個でもう耐え難い音となります。更にボールの数が増えるほど音量と聞こえる回数の密度が加速度的に増していくことになります。

 窓を閉めていれば聴こえないのでは?と思われるかも知れません。距離が50メートルぐらい離れていれば窓の近くに寄らなければ聞こえなくなります。しかし、どんな天気でも窓を開けることが不可能になります。ボールの音は好きだから自分は大丈夫だと思われる人もいるかもしれません。しかし毎日に何時間も365日続いて耐えられる人がいるとは私は思えないです。

 貴方の家の防音が弱いのでは?と思われるかも知れませんが鉄筋コンクリート造で家の前をトラックが走っても気づかないレベルはあります。役所によるとバスケットコートの地面の素材も音が出にくいものだそうです。

叫び声

 一人で叫ぶ人はあまりいませんが2人以上になると当然叫ぶ人が増えてきます。テンションが上ったスポーツマンはとても大きい声を出します。200メートル以上先まで聞こえることもありました。「ディフェンス!ディフェンス!ディフェンス!ディフェンス!ディフェンス!」「へーい!へーい!へーい!」これらは実際に良く聞く叫び声ですが同じ単語を連呼するので非常に耳障りで鬱陶しいです。頭が痛くなります。

騒音時間帯

 これらの騒音はバスケットコートに物理的に侵入可能な時間帯全てで起こります。私の家の前のバスケットコートは夜間施錠されますがたびたびフェンスを乗り越えて侵入されています。施錠されないタイプのコートでは深夜早朝にも当たり前のように常に人がいて騒音が発生しています。

 気候天候にも影響されません。寒い真冬の夜も灼熱の夏の昼間も常に人がいます。雨が降っていてもいます。集中豪雨が発生しても彼らは帰りません。私は土地柄色んなスポーツをみてきましたが豪雨の中遊び続けているのはバスケットボールだけです。

外からやってきた大人に占領される

 バスケットコートが新設されると人がたくさん集まってきます。このあたりにこんなに人いなかったよね?と思うぐらい人が増えます。バスケットコートに入り切らない人数きます。時には大学のサークルらしき人たちが長時間占領していることもあります。コーチやマネージャーがいて終わりの挨拶などしているので一目瞭然です。30分で交代しましょうと注意書きが追加されましたが何の効果もありません。

 入れない人たちは周辺で遊び始めます。今まで遊んでいた小さい子どもたちは遊べなくなります。私のところで実際に起きている現象です。小さい子どもたちは諦めて帰ることもありますが大半は周辺の道路で遊んでいます。道路で遊ぶのが当たり前になってしまいます。中学生~大学生が子供用の遊具で遊んで小学生が道路でボール遊びしている。それが日常になります。

 砂場等で遊んでいた未就学児はどうなったかというと、来なくなりました。朝から夕方まで常にボールが飛んでくる危険があるからです。バスケットコートがフェンスに囲まれていてもコート外でボール遊びする人がかならず出てきます。ボール遊びをしている人たちは周りの状況を確認しない人がとても多いです。子供用の遊具に向かって全力でボールを投げつけている姿をよく見かけます。

周辺の交通事情

自転車バイク


 今まで別の公園で遊んでいた子どもたちも集まってくるようになります。自転車がものすごく増えます。小中学生は道路に飛び出してくるようになりました。本当に危険なので学校等に注意喚起をお願いしましたが全く効果はありませんでした。

 大学生以上はバイクでくる人が多いです。とてもうるさいバイクが夜中に走り回るようになりましたし公園内に駐輪していて散歩道が塞がれてしまうこともしばしばあります。これも警察や役所に相談しましたが全く対処してくれませんでした。
 
 公園内に何十台も自転車やバイクが駐輪されていて子どもの遊ぶスペースは半減しました。大げさではなく本当に純粋に半分になってしまいました。「ここには駐輪しないで下さい」という看板の前に自転車がたくさんです。

ボール転がってくる

 子どもたちが公園の端の方や公園外の道路で遊ぶようになったためボールが頻繁に道路に転がってきて子どもも追いかけて飛び出してくるようになりました。自動車教習によくある風景がここでは実際に起こっています。なんとグーグルストリートビューでグーグルカーが子どもを轢きそうになっている風景が収められています。地元の恥です。

路上駐車

 公園の横はもともと路上駐車されやすいです。他人の家の前ではないから良いだろうと考えるのでしょうけど実際は公園から飛び出してくる子どもが見えにくくなるため大変危険です。

 無料で使えるバスケットコートにやってくる人たちは有料駐車場にいれることを嫌う人がとても多いようで路上駐車が急増しました。パトカーが着たときにすぐに逃げられるようにバスケットコート前に特に増えます。ボールを追いかけてくる子どもが増えたこととの相乗効果で非常に危険な状態になっています。

ゴミ

 バスケットコートは人気がある施設です。他の人に場所を取られないようにするために利用者は食事を全てコート内・公園内で摂ります。ゴミは持ち帰ることなくその場に捨てていく人がかなり多いです。ペットボトルは当たり前のように毎日転がっていますし、カップ麺やコンビニ弁当がそのまま放置されています。それらのゴミはコート外に転がっていきます。

 周辺道路もゴミだらけになりました。私の家の庭にも常に公園から飛んできたゴミが溜まっています。帰り道に直接投げ込んでいく人もいます。植栽にペットボトル等のゴミが埋め込まれていきます。処理しているのは私たち周辺住民です。

治安の悪化

 今まで見たことのなかった種類の人達がかなり増えました。金髪ピアス半裸の人が公園の入口に座り込んでカップ麺を食べていて思わず目をそらしたこともあります。・・・いわゆる不良が増えました。外見だけで判断するなと怒る人がいるかもしれませんが彼らは様々な迷惑行為をします。まともな人間とは言い難いです。

 未成年が夜0時過ぎにまでいる、深夜にまでうろうろしている。夏には深夜に打ち上げ花火をする、スケボーで走り回る。以前も年に1,2度は見かける光景ではありましたがその頻度が跳ね上がりました。ほぼ毎日です。夜間も遊べる根城としてターゲットにされてしまったのです。

 放置自転車、つまり、何処からか盗まれてきたものを見かけることが増えました。役所はとても対応が遅いです。知らせても暫く放置です。「持ち主は撤去してください」などという的外れなタグが付けられてまた暫く放置されます。回収するのに何ヶ月も掛かりました。その間に分解されて部品だけ盗まれていくこともありました。

 夜間に女子トイレに入っていくオッサンを何度もみかけるようになりました。公園全体に負のオーラみたいなものが漂っていて嗅ぎ分けてくるのでしょうか。

 夜間に公園に来ている不良たちはトイレを使わずにそのへんで立ちションしています。子どもたちが遊んでいるその場所へ・・・


 以上は私の家の前の公園で実際に起こったことです。上記記事では騒音対策するようなことが書かれていましたが役所のやることなので期待はできないでしょう。実際にどこまでどのような音がどのぐらい続いているのか。事前に調査分析もろくにできないでしょうししないでしょうし、設置後に発覚した騒音に対してどの程度有効策が建てられるのかも怪しいでしょう。役所というのは過去に出た苦情をノウハウとして蓄積するようなことをしません。私は長い間騒音に悩み、こうすれば改善できるのにという案をいくつかもっていてその話もしましたが何一つ聴いてくれませんでした。全てを否定して言いくるめようとしてくるだけでした。

 彼らがやったただ一つのこと、それは注意の看板を建てることとだけでした。ネットで度々話題となる看板だらけの公園。あの光景のもっとも問題なところは、役所が何も解決する気がないということであるのですがあまり理解してもらえないようです。

 近くの公園にバスケットゴールが設置されるという計画が分かった人たちみんなに警告します。間違いなく貴方の生活が脅かされます。今できることをすぐに考えてみて下さい。工事が始まった瞬間にもう時間切れです。

 近くに公園はあるけど他の家が壁になってるからうちは大丈夫と思ってる方、周辺の治安は確実に悪化します。叫び声が周辺建物を反響して聴こえてきます。不良が夜間うろうろするようになります。絶対安心はないです。

 近所に公園なんてない、神戸市じゃないし・・という方々。自治体は公園を増やしたがっています。こんな狭いところになんで?というような公園が増えています。「子どもたちの遊ぶ場所が減っている」という意見をよく目にしますが実際は平成以降公園は増えています。子育てしやすい街アピールするためです。

 昨今のバスケットブームに乗っかってバスケットコートを作りたがっている自治体と議員が全国にたくさんいます。自分の家の隣以外の場所に作ってほしいと思ってる住民もいます。その人達の思惑が一致したらあっさりとバスケットコートが造られてしまいます。いつか自分の住処が脅かされる可能性があることを覚えていて下さい。

 そして最後に、実際に今騒音被害に遭っている人たちの苦悩を理解して下さい。助けてあげてくださいとは言いません。攻撃しないで下さい。「子どものために我慢しろ」「分かってて住んでいるんだろう」「嫌なら引っ越せ」そういう言葉は絶対に駄目です。それぞれに事情があります。騒音被害を訴えている人たちは後から騒音が自治体に創られたケースがほとんどです。

長い文章を最後まで読んでくれてありがとうございました。記事を読んで急いで書いたので推敲が足りていません。読みにくいところも多々あったと思います。

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