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欲張りなワタシ

人間とは何と欲張りな生き物なのか。何かができるようになると「もっと、もっと」と次から次に求めてしまう。

これは僕が子どもに対して思ってしまうこと。こと、子育てに関しては本当に欲張りになってしまう。

僕は基本的に「X」や「note」では『子どもの頑張っていること』や、『自分、夫・父親としてこんな頑張っています』みたいな文章になりがちだ。実際、それは事実である。でも、そんなキラキラばかりしているわけではない。正直、僕の心の中はモヤモヤしていることも多い。

良い面ばかり発信するのは、なるべく自分の中で「良い部分」を探したいという気持ち、妻や子どもたちが読んだときに嫌な気持ちにならないようにしたいと思っているからだ。(「自分こんな頑張ってます系」は妻としたら「何アピールしてんねん!?」って感じと思うが・・・笑)

それはさておき、欲張りな自分というのは、子どもたちに対して、求めることがどんどん大きくなっていくこと。

長女(中1)に対しては、、、
長女は非常にポジティブで、健康優良児だ。真面目に学校も通っている。部活も頑張っている。友達とも仲良く過ごしている。

「それだけで十分じゃないか!!」と言われるし、僕も客観的に捉えたらそう思う。

でも、長女は勉強はあまり得意ではない。テストの結果が悪いと「なんでできひんの??もっと勉強しなさい。」と言ってしまう。長女の場合、ポジティブさが裏目に出ているのだ。「授業は理解してる?」と聞くと、「うん、ちゃんと理解しとるよ!!」とあっけらかんに言う。でも全然できていない。

そんな返答にイラっとしてしまう。あぁ、もっと大らかな心で受け止めてあげたいが、なかなかできない自分が情けない。

長男(小5)に対しては、、、
長男はそれなり将棋が強い部類に入る。現在、アマチュア四段の実力であり、小学生の中では立派な段位だ。これまでに大人が中心に参加している一般の大会でも入賞経験がある。下のクラスでの大会や子ども大会では優勝したこともある。

ただ、そういう経験が僕の中の期待値が高まってしまったのだ。口では「自分のやれるだけのことをやっておいで。悔いなく頑張っておいで。」とは言うものの、負けの報告を受けたときには、ガクッとしてしまう。

心の中では「優勝してほしい」と思っているのだろう。いや、実際思っているし、子どもが優勝して「周囲に自慢をしたい」という気持ちがあるのだろう。

結局はそういう気持ちが変な見栄を張ってしまっているのだ。

次男(小2)に対しては、、、
今、ボルダリングに励んでいるのだが、本当によく頑張っている。小さな身体をしっかり使って、カッコ良く登っている。前に登れなかった壁を登れたときは僕も興奮する。どんどん上達する姿が頼もしい。

でも、普段練習しているボルダリングジムとは別にクラブにも参加している。そこに来ている子どもたちは、本当に強い子たちばかり。次男と同じような身長なのに、次男が登れない課題をスイスイと登っていく。

そんな姿を見ていると、次男に対して「あの子、登れてるよ。次男くんもいけるよ。」と要らんことを言ってしまう。頑張って挑戦して登れなかったときに、口では「惜しかったね。」と言いつつも、(心の声では)「あっちの子が登れてたのに、次男は登れない。実力がないのだろうか?」と言っていたりする。

これも結局は、我が子でドヤ顔をしたい気持ちの表れなのだろう。

あー、何て小さい男なんだ、僕は・・・こんな欲張りなワタシである。小さい男なんだ。んー、多分子どもが何かで結果を出すことで、自分の子育てがちゃんとできていると認めてもらいたい気持ちがあるのだ。それに自分が誇れるような何かがあったわけではないから、子どもには自信が持てる何かを持って欲しい、と思っている。

そんな気持ちがあるからこそ、そういう自分と抗うために、敢えて良い面ばかりを発信している。そうすることで、良い面に目を向けることができると思う。

欲張りである自分を受け入れて、今一生懸命になれている子どもたちの成長を存分に楽しんでいきたいと思う。

みんな、しっかり成長してくれていて僕は嬉しいよ。
ただただ、元気に成長しているだけで十分なんよ。

色んな気持ちがあるのが人間か。自分自身も認めながら、一生懸命頑張る子どもたちを応援していきたい。

まとまりのない文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。


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