さるなし@誰が見た夢

ほとんどの時間、寂寞感に苛まれている主婦。 考えごと、本・音楽・映画についてなど、まと…

さるなし@誰が見た夢

ほとんどの時間、寂寞感に苛まれている主婦。 考えごと、本・音楽・映画についてなど、まとまらない話をつらつら書くよ。 2020年4月開始の夢日記→ http://eveningfaces.blog.fc2.com/

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記事一覧

ミニミニ不思議体験集

特にオチのない、奇妙で不思議な話を6つほど。 ○1967年からメールが届く 前使っていたスマホに、「1967年5月56日」という日付のメールが届いたことがある。 タイト…

月経痛への対処が間違いだらけだった話

婦人科系の自分語りです。苦手な方はご注意ください。 現在、少し気持ちが落ち込んでいる。 理由は2つあって、子宮内膜症疑いと診断されたことと、それに対して私がやっ…

【前世】退行催眠パート2。出生時の記憶~西洋の小太り男の記憶

(2022年9月の記録です。) ↑この時と同じ誘導音声で、前世での記憶を思い出す退行催眠にかかってみた。 貼っていいものかわからないのでここには貼らないが、Yo…

求められることに食い尽くされていく。映画『ヘルタースケルター』考察

今回は蜷川実花監督の映画『ヘルタースケルター』の話。 あまり評価の高くない作品らしいが、私はこういう悪趣味的な世界観が好きなので、サブスクで繰り返し観ている。 …

【自己流夢分析】「見たイメージ」と「来たメッセージ」を見分ける

夢は「願望充足」という言葉で表されるとフロイトは言う。 内なる願望が形を変えたり、他のイメージとくっついたりして現れるのが夢、という考えだ。 眠っている間に尿意を…

一体なんだったんだ?幻の『こども記憶術講座』

元々、オカルトっぽい自己啓発の分野に興味のある子どもだった。 小4の頃、『こども記憶術講座』のテキストを、親に頼み込んで買ってもらったことがある。 記憶術講座と…

古典を勉強しておけば、私の夢研究も捗ったのかも

現実世界で夢の話ばかりしていると、「ちょっとおかしい人」とか「ヤバい人」のレッテルが貼られてしまう。 夢の意味を考えたり、面白がったりする行為は、あまりメジャー…

【不思議体験】私のドッペルゲンガーが2度も目撃された話。

いずれも10年以上前の話になる。 はじめに「私でない私」を見たのは、祖母だった。 祖母はその日、東京に帰る親戚の見送りのため、早朝の新幹線駅に居た。 その際、待合…

独りで過ごしたGW日記。人間にはタガが必要だ

この連休、夫と子は2人で旅行に出かけた。共通の趣味のための遠征である。私は興味がないので留守番することにした。 昼頃に夫と子を送り出し、3日間+αのひとり時間が…

【全9冊】幾多の断捨離と引越しをかいくぐってきた本を紹介する

これまで引越しの度に、「服・雑貨・本」の多さに泣かされてきた。 その反省から、自分の持ち物は極力、身軽にするよう心がけている。 たとえば、 服→(夏物、冬物それぞ…

【前世】退行催眠で見た幸福な景色

今から数年前、子どもの入園式の前夜のことである。 不安でなかなか寝付かれず、YouTubeでひたすら「眠れる音楽」を探して聴いていた。 何本見ても眠れず、関連動…

意味不明なグリム童話『ハンスのトリーネ』が伝えたかった事とは

グリム童話に、『ハンスのトリーネ』というお話がある。 『ハンスのトリーネ』の知名度はあまり高くないと思う。 それもそのはず、この物語は、グリム童話の初版でしか取…

【第7回】ゆる4コマ集『夢と睡眠と私』

「夜行バス」「夢の減少」「心配電波」

【不思議体験】歌舞伎町の黒い陽炎

初めて新宿を訪れたのは、18か19歳の時だったと思う。 新宿を目指して出かけたわけではなく、「東京観光」という漠然とした目的で夜行バスに乗り、その降り場が新宿だ…

『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』に行ってきました

出不精なので、たまに外出すると記録しておきたくなる。 今回は、4/11に『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』を訪れた時の話。 宇野亜喜良は、耽美で流麗な画風で知られるイラス…

ハチミツ二郎のnoteは日記文学だぜ

10代の頃、お笑い番組が好きだった。 あえて「お笑いファン」と言わないのは、当時田舎住まいの貧乏女学生で、ライブに通ったりDVDを買ったりといった「お金を落とす」…

ミニミニ不思議体験集

ミニミニ不思議体験集

特にオチのない、奇妙で不思議な話を6つほど。

○1967年からメールが届く
前使っていたスマホに、「1967年5月56日」という日付のメールが届いたことがある。
タイトルは「****」という感じで、記号か数字が並んでいたと思う。
ぱっと見迷惑メールかと思い、届いたそばから削除してしまったのだが、そのあとで「・・・ん!?」と引っかかり、ゴミ箱フォルダを確認してみたが、メールは二度と見つからなかった

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月経痛への対処が間違いだらけだった話

月経痛への対処が間違いだらけだった話

婦人科系の自分語りです。苦手な方はご注意ください。

現在、少し気持ちが落ち込んでいる。
理由は2つあって、子宮内膜症疑いと診断されたことと、それに対して私がやってきたことがかなり的外れだったのが判明したことだ。

生理やPMS(月経前症候群)がわずらわしくてたまらず、低用量ピルを処方してもらうつもりで受診した。
しかし内診の結果、子宮内膜症の可能性が高いとのことで、来月からホルモン治療の薬を飲む

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【前世】退行催眠パート2。出生時の記憶~西洋の小太り男の記憶

【前世】退行催眠パート2。出生時の記憶~西洋の小太り男の記憶

(2022年9月の記録です。)

↑この時と同じ誘導音声で、前世での記憶を思い出す退行催眠にかかってみた。
貼っていいものかわからないのでここには貼らないが、YouTubeにある「過去世退行催眠」というタイトルの動画を使用した。

○(今世での)子どもの頃の記憶

音声に従ってリラックス状態に入り、記憶を遡っていく。
まず、自分が子どもだった頃の記憶。

今回は、驚くほど鮮明に幼少期の光景が浮かん

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求められることに食い尽くされていく。映画『ヘルタースケルター』考察

求められることに食い尽くされていく。映画『ヘルタースケルター』考察

今回は蜷川実花監督の映画『ヘルタースケルター』の話。
あまり評価の高くない作品らしいが、私はこういう悪趣味的な世界観が好きなので、サブスクで繰り返し観ている。

原作を読んでいないので、以下は全て映画版の話と思って読んでいただきたい。
ネタバレありの感想です。

この物語は二層構造になっていると思う。

表面にある第一のテーマは、「求められたいという心理」である。

この映画の画面はとにかく赤い。

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【自己流夢分析】「見たイメージ」と「来たメッセージ」を見分ける

【自己流夢分析】「見たイメージ」と「来たメッセージ」を見分ける

夢は「願望充足」という言葉で表されるとフロイトは言う。
内なる願望が形を変えたり、他のイメージとくっついたりして現れるのが夢、という考えだ。
眠っている間に尿意を感じた時に見るトイレの夢も「願望充足」の一種だ。

現代でも、夢は「見るもの」、つまり夢主の内側から生じたものという前提に基づいている。

一方で、平安時代の夢の捉え方は面白い。
夢は、特に恋仲の人の場合、「その人に想われているから見るも

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一体なんだったんだ?幻の『こども記憶術講座』

一体なんだったんだ?幻の『こども記憶術講座』

元々、オカルトっぽい自己啓発の分野に興味のある子どもだった。

小4の頃、『こども記憶術講座』のテキストを、親に頼み込んで買ってもらったことがある。

記憶術講座とは、その名の通り記憶力を高めるためのノウハウを教えてくれるものだ。
「暗記もスイスイ受験もバッチリ!」「大人になっても使える!」といった謳い文句が、なにやら難しそうなコンピューターを操る天才少年のイメージイラストと共に、当時読んでいた『

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古典を勉強しておけば、私の夢研究も捗ったのかも

古典を勉強しておけば、私の夢研究も捗ったのかも

現実世界で夢の話ばかりしていると、「ちょっとおかしい人」とか「ヤバい人」のレッテルが貼られてしまう。
夢の意味を考えたり、面白がったりする行為は、あまりメジャーではないというか、大っぴらにするものではない、という空気を感じる。

私自身は、夢の世界に興味があって、夢の書き起こしや、SNSで他の人の夢日記を読むなど、一日何時間かを夢関係に費やしている。
そういう者からすると、夢が軽視されている現状を

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【不思議体験】私のドッペルゲンガーが2度も目撃された話。

【不思議体験】私のドッペルゲンガーが2度も目撃された話。

いずれも10年以上前の話になる。

はじめに「私でない私」を見たのは、祖母だった。

祖母はその日、東京に帰る親戚の見送りのため、早朝の新幹線駅に居た。
その際、待合室で、スーツ姿の私を見たというのだ。
「なんでこんな所に◯子(私)が居るんだろう」と思ったものの、なぜか声は掛けずにスルーしたそうだ。

その当時私は高校生だったので、スーツを着て新幹線に乗る機会などない。
しかもその時間、私は家で寝

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独りで過ごしたGW日記。人間にはタガが必要だ

独りで過ごしたGW日記。人間にはタガが必要だ

この連休、夫と子は2人で旅行に出かけた。共通の趣味のための遠征である。私は興味がないので留守番することにした。

昼頃に夫と子を送り出し、3日間+αのひとり時間が始まった。

前夜祭○スープ生活①

自分しか食べないとなると、わざわざご飯を炊きたくないし、買い物にも行きたくない。
というわけで、冷蔵庫の食材だけでやり過ごすことに。
ひき肉、もやし、キャベツ、きのこがあったので、夕食は担担風スープ。

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【全9冊】幾多の断捨離と引越しをかいくぐってきた本を紹介する

【全9冊】幾多の断捨離と引越しをかいくぐってきた本を紹介する

これまで引越しの度に、「服・雑貨・本」の多さに泣かされてきた。
その反省から、自分の持ち物は極力、身軽にするよう心がけている。

たとえば、
服→(夏物、冬物それぞれ)小さい3段ケース+ハンガー10本に収まる量
雑貨→大きめの四角いクッキー缶ひとつに収まる量
本→バスケット(30cm×25cm、高さ15cm)に入るだけ
と、なんとなく決めている。

特に、私は書店やブックオフに行くことが半ば趣味に

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【前世】退行催眠で見た幸福な景色

【前世】退行催眠で見た幸福な景色

今から数年前、子どもの入園式の前夜のことである。

不安でなかなか寝付かれず、YouTubeでひたすら「眠れる音楽」を探して聴いていた。

何本見ても眠れず、関連動画を辿るうちに、「前世療法 過去世への退行催眠」みたいなタイトルの動画が出てきた。

面白半分で、動画の音声に従い、催眠にかかってみることにした。

初めは、心身をリラックスさせるための指示が流れる。

「身体の力を抜きましょう」
「呼

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意味不明なグリム童話『ハンスのトリーネ』が伝えたかった事とは

意味不明なグリム童話『ハンスのトリーネ』が伝えたかった事とは

グリム童話に、『ハンスのトリーネ』というお話がある。

『ハンスのトリーネ』の知名度はあまり高くないと思う。
それもそのはず、この物語は、グリム童話の初版でしか取り上げられていないからだ。

第2版以降で削除された理由は、調べた限り不明だった。

これは私の考えだが、単純に面白みが薄く、教訓と言うべきものがない、という理由があるのではないかと思う。
何より、はっきり言ってこの話、意味がわからないの

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【不思議体験】歌舞伎町の黒い陽炎

【不思議体験】歌舞伎町の黒い陽炎

初めて新宿を訪れたのは、18か19歳の時だったと思う。
新宿を目指して出かけたわけではなく、「東京観光」という漠然とした目的で夜行バスに乗り、その降り場が新宿だったというだけだ。

田舎者の私は、新宿駅周辺をうろうろしただけでも大満足だった。
中学の頃からの念願だった「ルミネtheよしもと」を見て、当時地元になかった300円ショップなどで買い物し、アルタで『いいとも!』出演者の出待ちをしているお姉

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『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』に行ってきました

『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』に行ってきました

出不精なので、たまに外出すると記録しておきたくなる。
今回は、4/11に『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』を訪れた時の話。

宇野亜喜良は、耽美で流麗な画風で知られるイラストレーター/グラフィックデザイナーである。

今年1月に『ジャパン・アヴァンギャルドポスター見本市(Bunkamura Gallery 8)』にて、宇野亜喜良の大胆な蛍光カラーのポスターを観て、とても心惹かれた。
その後、

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ハチミツ二郎のnoteは日記文学だぜ

ハチミツ二郎のnoteは日記文学だぜ

10代の頃、お笑い番組が好きだった。
あえて「お笑いファン」と言わないのは、当時田舎住まいの貧乏女学生で、ライブに通ったりDVDを買ったりといった「お金を落とす」行為が出来なかったので、ファンを名乗るのは気が引けるからだ。

(同じ現象がハロプロに対しても起きている。曲はめちゃくちゃ聴いてるがファンは名乗れない。)

その代わり、当時は『爆笑オンエアバトル』『エンタの神様』『笑いの金メダル』といっ

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