さるなし@誰が見た夢

ほとんどの時間、寂寞感に苛まれている主婦。 考えごと、本・音楽・映画についてなど、まと…

さるなし@誰が見た夢

ほとんどの時間、寂寞感に苛まれている主婦。 考えごと、本・音楽・映画についてなど、まとまらない話をつらつら書くよ。 2020年4月開始の夢日記→ http://eveningfaces.blog.fc2.com/

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【自己流夢分析】「見たイメージ」と「来たメッセージ」を見分ける

夢は「願望充足」という言葉で表されるとフロイトは言う。 内なる願望が形を変えたり、他のイメージとくっついたりして現れるのが夢、という考えだ。 眠っている間に尿意を感じた時に見るトイレの夢も「願望充足」の一種だ。 現代でも、夢は「見るもの」、つまり夢主の内側から生じたものという前提に基づいている。 一方で、平安時代の夢の捉え方は面白い。 夢は、特に恋仲の人の場合、「その人に想われているから見るもの」であったという。つまり向こうから「やってくるもの」という考えだ。 だから、

    • 一体なんだったんだ?幻の『こども記憶術講座』

      元々、オカルトっぽい自己啓発の分野に興味のある子どもだった。 小4の頃、『こども記憶術講座』のテキストを、親に頼み込んで買ってもらったことがある。 記憶術講座とは、その名の通り記憶力を高めるためのノウハウを教えてくれるものだ。 「暗記もスイスイ受験もバッチリ!」「大人になっても使える!」といった謳い文句が、なにやら難しそうなコンピューターを操る天才少年のイメージイラストと共に、当時読んでいた『なかよし』の巻末広告によく載っていた。 私はその謳い文句にまんまと惹かれ、親に

      • 古典を勉強しておけば、私の夢研究も捗ったのかも

        現実世界で夢の話ばかりしていると、「ちょっとおかしい人」とか「ヤバい人」のレッテルが貼られてしまう。 夢の意味を考えたり、面白がったりする行為は、あまりメジャーではないというか、大っぴらにするものではない、という空気を感じる。 私自身は、夢の世界に興味があって、夢の書き起こしや、SNSで他の人の夢日記を読むなど、一日何時間かを夢関係に費やしている。 そういう者からすると、夢が軽視されている現状を、憂うとまでは行かないが、「もうちょっと現実世界で夢の話が出来たらいいのにな」と

        • 【不思議体験】私のドッペルゲンガーが2度も目撃された話。

          いずれも10年以上前の話になる。 はじめに「私でない私」を見たのは、祖母だった。 祖母はその日、東京に帰る親戚の見送りのため、早朝の新幹線駅に居た。 その際、待合室で、スーツ姿の私を見たというのだ。 「なんでこんな所に◯子(私)が居るんだろう」と思ったものの、なぜか声は掛けずにスルーしたそうだ。 その当時私は高校生だったので、スーツを着て新幹線に乗る機会などない。 しかもその時間、私は家で寝ていた。 駅から帰った祖母は、昼近くなって部屋から起き出してきた私を見て、狐に

        【自己流夢分析】「見たイメージ」と「来たメッセージ」を見分ける

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          独りで過ごしたGW日記。人間にはタガが必要だ

          この連休、夫と子は2人で旅行に出かけた。共通の趣味のための遠征である。私は興味がないので留守番することにした。 昼頃に夫と子を送り出し、3日間+αのひとり時間が始まった。 前夜祭○スープ生活① 自分しか食べないとなると、わざわざご飯を炊きたくないし、買い物にも行きたくない。 というわけで、冷蔵庫の食材だけでやり過ごすことに。 ひき肉、もやし、キャベツ、きのこがあったので、夕食は担担風スープ。 ○マンガを読む 夜、以前から読みたかった卯月妙子『人間仮免中』を読む。 幻

          独りで過ごしたGW日記。人間にはタガが必要だ

          【全9冊】幾多の断捨離と引越しをかいくぐってきた本を紹介する

          これまで引越しの度に、「服・雑貨・本」の多さに泣かされてきた。 その反省から、自分の持ち物は極力、身軽にするよう心がけている。 たとえば、 服→(夏物、冬物それぞれ)小さい3段ケース+ハンガー10本に収まる量 雑貨→大きめの四角いクッキー缶ひとつに収まる量 本→バスケット(30cm×25cm、高さ15cm)に入るだけ と、なんとなく決めている。 特に、私は書店やブックオフに行くことが半ば趣味になっているから、本を増やさないようにするのは結構大変だ。 極力図書館で借りる、買

          【全9冊】幾多の断捨離と引越しをかいくぐってきた本を紹介する

          【前世】退行催眠で見た幸福な景色

          今から数年前、子どもの入園式の前夜のことである。 不安でなかなか寝付かれず、YouTubeでひたすら「眠れる音楽」を探して聴いていた。 何本見ても眠れず、関連動画を辿るうちに、「前世療法 過去世への退行催眠」みたいなタイトルの動画が出てきた。 面白半分で、動画の音声に従い、催眠にかかってみることにした。 初めは、心身をリラックスさせるための指示が流れる。 「身体の力を抜きましょう」 「呼吸と共にどんどん深い世界に入っていきましょう」というような感じ。 次に、「過去

          【前世】退行催眠で見た幸福な景色

          意味不明なグリム童話『ハンスのトリーネ』が伝えたかった事とは

          グリム童話に、『ハンスのトリーネ』というお話がある。 『ハンスのトリーネ』の知名度はあまり高くないと思う。 それもそのはず、この物語は、グリム童話の初版でしか取り上げられていないからだ。 第2版以降で削除された理由は、調べた限り不明だった。 これは私の考えだが、単純に面白みが薄く、教訓と言うべきものがない、という理由があるのではないかと思う。 何より、はっきり言ってこの話、意味がわからないのだ。 『ハンスのトリーネ』のあらすじはこうだ。 ハンスの妻・トリーネは、仕事

          意味不明なグリム童話『ハンスのトリーネ』が伝えたかった事とは

          【第7回】ゆる4コマ集『夢と睡眠と私』

          「夜行バス」「夢の減少」「心配電波」

          【第7回】ゆる4コマ集『夢と睡眠と私』

          【不思議体験】歌舞伎町の黒い陽炎

          初めて新宿を訪れたのは、18か19歳の時だったと思う。 新宿を目指して出かけたわけではなく、「東京観光」という漠然とした目的で夜行バスに乗り、その降り場が新宿だったというだけだ。 田舎者の私は、新宿駅周辺をうろうろしただけでも大満足だった。 中学の頃からの念願だった「ルミネtheよしもと」を見て、当時地元になかった300円ショップなどで買い物し、アルタで『いいとも!』出演者の出待ちをしているお姉さん方を遠巻きに見つめ、それだけでも、「わあ、東京楽しいなあ」という気分になった

          【不思議体験】歌舞伎町の黒い陽炎

          『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』に行ってきました

          出不精なので、たまに外出すると記録しておきたくなる。 今回は、4/11に『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』を訪れた時の話。 宇野亜喜良は、耽美で流麗な画風で知られるイラストレーター/グラフィックデザイナーである。 今年1月に『ジャパン・アヴァンギャルドポスター見本市(Bunkamura Gallery 8)』にて、宇野亜喜良の大胆な蛍光カラーのポスターを観て、とても心惹かれた。 その後、春に宇野亜喜良の大回顧展が開かれると知り、「これは絶対に行かねば!」と思っていた

          『宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO』に行ってきました

          ハチミツ二郎のnoteは日記文学だぜ

          10代の頃、お笑い番組が好きだった。 あえて「お笑いファン」と言わないのは、当時田舎住まいの貧乏女学生で、ライブに通ったりDVDを買ったりといった「お金を落とす」行為が出来なかったので、ファンを名乗るのは気が引けるからだ。 (同じ現象がハロプロに対しても起きている。曲はめちゃくちゃ聴いてるがファンは名乗れない。) その代わり、当時は『爆笑オンエアバトル』『エンタの神様』『笑いの金メダル』といったネタ見せ番組がいくつもあったから、そういう番組を録画して繰り返し観ていた。

          ハチミツ二郎のnoteは日記文学だぜ

          自戒を込めて。「引き寄せの法則」にハマる母

          ブームというのは往々にして、若者に持て囃される→子どもやミドル世代にまで広がる→中高年にまで浸透して一般化or淘汰、という流れがあると思う。 スピリチュアル好きの中高年の間では、今は「引き寄せの法則」が流行り出しているようだ。 と言っても、「スピリチュアル好きの中高年」のサンプルは、私の母だけなのだが。 先日帰省したら、何やら部屋中に、願い事や感謝の言葉を書いた紙が張り巡らせてあって、母がやたら「◯◯しようと思ってるんだよねぇ」と願望を口にしていたのでピンと来た。 そして本

          自戒を込めて。「引き寄せの法則」にハマる母

          『ブギウギ』あっという間の半年間。良かった点と、モヤモヤな点

          連続テレビ小説『ブギウギ』が大団円を迎えた。 戦時中~『東京ブギウギ』発表までの時期が長く感じられて辛かったが、戦後からどんどん華やかさを取り戻していくステージが楽しみで、何だかんだで全話完走。 個人的にはかなり満足した。素晴らしかった。 しかし、細かく思い返してみると、このドラマは「意識が配られている部分と、無神経な部分の差が大きい」という特徴があったような気がする。 それぞれの要素を書き出してみる。 良かった点・伏線回収の妙 長い物語ならではの「あの時のアレがここに

          『ブギウギ』あっという間の半年間。良かった点と、モヤモヤな点

          【第6回】ゆる4コマ集『夢と睡眠と私』

          #夢日記 寝起きが悪いシフォンちゃん続報↑以前記事に書いた「シフォンちゃん」の件の答えあわせです。 結論から言うと、予知夢ではなかったみたいです。 シフォンちゃんは本当に、私の夢の世界が作り出したキャラクターなのかもしれません。

          【第6回】ゆる4コマ集『夢と睡眠と私』

          体外離脱の記録。とにかく怖かった

          (2020年10月6日の記録より。) 午前2時にトイレに起きて、二度寝しようとしたら、入眠時に体外離脱を起こした。 記憶が鮮明なうちに記録を取っておこうと思う。 確か3時くらいまでは眠れなくて、YouTubeを音だけ聞いて流しっぱなしにしていた。 ちなみにそのとき見ていた動画は、安定のサンドウィッチマンである。よく眠れるのだ。 次第に眠くなり、音は聞こえているのに、言葉の意味がわからなくなってきた。 「あ、このまま眠れそうだな。よしよし・・・」と思いながら眠気に身を任

          体外離脱の記録。とにかく怖かった