マガジン

  • 恐怖症とパニック

    集合体、閉所、先端、子供への恐怖について(画像は含まないが、恐怖エピソードは記述するため閲覧注意)

  • 睡眠障害/悪夢

    寝付けない→悪夢&中途覚醒→朝動けない

  • 発達障害(主にASDやADHD)

    ASD傾向が強いと感じているが、ADHD的な特性もある鳩の考え事

  • 聞き取り困難/聴覚情報処理障害

    空耳の嵐からの推定で生きている

  • 相貌失認

    顔の区別や記憶が苦手な鳩が、相貌失認や、ASDの特性による相貌失認的現象について考える

最近の記事

笑う鳩

【恐怖症を扱うため、念のため閲覧注意です。その他の恐怖対象の話題は含みません】 失笑恐怖症というものがあるらしい、ということは知っていた。 失笑恐怖症は定義が正確にはわからないのだが、笑いたいわけではないのに笑ってしまうことを指すらしい。緊張や不安が引き金になる、笑ってはいけないと思うと笑ってしまう、そして注目されたり他人にどう思われるかが不安になる、ということで、社会不安障害の1つとみなされる様子だ。 少なくとも、失笑されることが怖いのではなく、自分が笑い出すことが怖いと

    • 鳩の睡眠はおかしい

      睡眠がおかしいという話。 とにかく朝が苦手な子供だった。昼寝であろうと寝起きが悪いため親には嫌われた。昼寝しないでくれと言われた。 世の中には目覚ましがなくても予定時刻には目覚めているという超能力者がいるらしいが、別の生き物だと思われてならない。 成長してからも、とにかく朝はギリギリまで起きられないし、ゾンビより元気がない。動き出してしまえば問題なく動けるようになるし、夜はホラー映画の怪物のごとく不死身である。 15年近く前に睡眠についての調べ物をした。勿論睡眠時間を削

      • 格安スマートウォッチの思い出

        格安スマートウォッチを使用していた時がある。睡眠計測に興味があったからだ。 2018年か2019年頃に購入した。お試し価格で検討したので、更に型落ちだった気もする。 •睡眠計測は面白いが、精度は高くないようで映画館にいた時間は昼寝扱いされていた。不眠や過眠を視覚化できるはメリットだが、「今日は◯時間しか眠れていないのか」と捉えてしまうとマイナス。 •心拍表示は運動時に便利。パニック時の心拍数も計測されるので、記録としては有用だが、再認することが辛い可能性はある。 •万歩計

        • ASRSはやってみた

          ASRSはかなり質問が絞られていて曖昧なので、当てはまるかどうかの判断で迷うのだが、スコア的にはADHDの可能性は低いという。 パートA 用事を忘れるというのが、どの規模とどのくらいの困り度から当てはまるのかが分からないが、「ティッシュを買おうとして忘れた」レベルなら割とよくあるのだ。 課題を遅らせることがあるか、という問いは所謂先延ばし癖のことだろうか。面倒なことを少しでも後回しにすれば該当するなら頻繁と言えるし、締切を守れないほどに遅らせるかどうかならめったにない(意思

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        • 恐怖症とパニック
          3本
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          2本
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        • 相貌失認
          7本
        • その他
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        記事

          ADHD疑惑と探し物

          探し物に費やす時間の長さはADHDを疑う大きな理由である。何が起きているのかを考えてみる。 •物を落下させやすい 手に持ったスマートフォンやレジ袋などが落下することが多々ある。掴みそこねるのではなく、保持していたものが突然床や地面に落ちているのである。手指の力が抜けているのだろう。 幸い、落ちたことに気づくことが多いようで、落下による紛失(文字通りの落とし物とでも呼ぼうか)は少ない。もっとも、落下したことに気づかず、失っていることにも気づいていない失せ物がないとは言えないわ

          ADHD疑惑と探し物

          発達障害と皮膚感覚

          篠ケ瀬菜生ら(2014).発達障害者の 「皮膚感覚」 の困難・ニーズに関する研究 手記から困りごとをリストアップした質問項目について、発達障害当事者とそれ以外の集団を対象に調査している。 先程読んでいた睡眠に関する調査の皮膚感覚版である。これはシリーズだったのか。他にもあるのだろうか。 本文はさらりと目を通した。健常者はそうではないらしい、ということを今学んでもあまりメリットを感じないのである。 低登録/感覚探求/感覚過敏/感覚回避の分類を思い出しつつ、リストに目を通し

          発達障害と皮膚感覚

          発達障害と睡眠

          こんな時間にあれこれ読んでnoteを更新しているのは、夜型や不眠の証明だろう。 高橋智, 柴田真緒(2017).当事者の手記から探る発達障害の睡眠困難の実態と支援に関する研究 高橋智, 柴田真緒(2017).発達障害者の睡眠困難と支援に関する研究 上の研究では当事者の手記130冊から198の具体的な睡眠困難の記述を拾い上げている。 下の研究では、上の内容を元に224項目のチェックリストを作成し、発達障害当事者とそうでない人の回答を比較している。発達障害者によく当てはまる

          発達障害と睡眠

          【閲覧注意】先端恐怖症の話である

          【先端恐怖症について具体的な例を挙げます。危険をご承知の上、ご自分の責任においてお読みください。】 現在の生活に最も支障が出ているのは、先端恐怖症だ。 具体的な恐怖のエピソードが誰かの恐怖を引き起こす可能性に気づきながら、何故公開された場所に書くことにしたのかというと、自分もあれこれ調べて救いを求めたからである。 解決策という解決策はなくとも、同様の苦しみを抱える人の話を読むことで救われた部分はある。 noteには「続きを読む」機能が見当たらない。実装されていないのか。

          【閲覧注意】先端恐怖症の話である

          恐怖症カミングアウトのリスク

          【具体的な恐怖の対象の描写を含まない内容です。今後具体的な内容を含む場合には、◯◯恐怖症の描写を含みます、といった注意書きを入れる予定です。】 まず言いたいことは、ネットに反乱する情報ブログの類が、恐怖症の記事にその手の画像を載せるのは罪深いということである。 そして、世間の人々に伝えたいことがある。カミングアウトした人に対して「◯◯恐怖症だと、あれも怖いのか」などと興味本位で訊くことは危険だということだ。 既に怖いものを挙げれば、その場で恐怖を引き起こさせる可能性がある

          恐怖症カミングアウトのリスク

          感覚過敏や鈍麻

          感覚過敏はあるなと思っていたので、その辺の概念を学んでみようと思う。鈍麻は自覚しにくいのでよくわからないと思っていた。 感覚プロファイル(SP)の解釈の中心となる概念モデルを読みやすいものから引用しておく。 萩原拓(2016).日本版感覚プロファイルの概要 (1)低登録:気づき(登録)が低い。つまり,刺激に対し気づきにくい。神経学的閾値が高い状態である。または反応に遅延が見られる。観察される行動は比較的受動的な場合が多い。 (2)感覚探求:自己を安定させるため,特定の感

          感覚過敏や鈍麻

          ADHDも疑っている

          ADHDかもしれないと思う現象を挙げておく。 •物を見失い、探し物が多い(落し物などで完全に紛失するわけではない) •すぐ散らかる(一度完全に整えることはできる) ADHD傾向もあるのではないかと思い始めたのはこれ。 •三日坊主 •一方で熱中する ASD的な注意の問題としても解釈できそうである。 •考え事がやめられない これは思考面で多動だと言えるのだろうか。それとも多動は肉体の物理的動作のみを指すのか。 元々ASDを疑っていたのだが、この辺の悩みがあると併発なのでは

          ADHDも疑っている

          LiD/ASDと注意の問題

          かつて調べたときから、この問題といえば小渕さんという認識があった。 新しいものを見つけたので、ざっと読んでいく。 小渕千絵(2023). Listening difficulties(LiD)の評価とその課題 APDよりLiDを用いた論文が増えている。日本語訳は確定していない。 ADHDの不注意、ASDでは部分指向の注意特性や、広域への注意の切り替えの困難さがあるため、LiDに繋がる可能性がある。 「注意機能については4つの機能に分けられ,選択的注意(Selectiv

          LiD/ASDと注意の問題

          LiD/APDの自覚

          聞き取り困難(Listening difficulties, LiD)あるいは聴覚情報処理障害(APD)だろうという話をする。 以前調べた頃にはAPDが主要な表現であり、自分もAPDの方で認識していた。ただ、最近ではLiDが用いられ、ただし邦訳は定着していないとのことである。 小渕千絵(2023). Listening difficulties(LiD)の評価とその課題 は後で中身を読むとして、先に個人的エピソードを整理していく。 幼少期、中耳炎を多発していた。そのためか

          LiD/APDの自覚

          ASD的な性質

          ASDと思われる要素を書き出してみる。 •独りが落ち着く。 不快でない環境を整えたり、雑談を回避するために独りが望ましい。独りの時間を持てないと苦痛である。 •人の気持ちが分からないと言われて育ったためか、人を傷つけたり怒らせるのではないかと思いながらコミュニケーションを取っている。 •発言の意図が分かりにくく、常に翻訳しようと努力している状態にある。 •質問内容を誤認しやすく、問われている内容を想像で補完して答えるが食い違いがち。 →経験や工夫を経てもなお困難な現状

          ASD的な性質

          想像と共感

          発達障害関係の記事も少し書いてみようと思う。 アスペルガーを疑われたことがある。表現に時代性があるが、それはおいておくとして、自分にASD傾向があることには早くから自覚的だった。 他人の気持ちなど分かるわけがない。伝えたければ伝える努力をするし、分かってほしければその努力をしてくれ。そう思って生きている。 そんな自分でも、相手の行為はどういう意図で、どういう心情から出たのかと考えてみることはある。 相手に感情があることがわからないわけではないのだ。少なくとも自分の場合は

          想像と共感

          相貌失認の工夫とサポート

          相貌失認での困り事を思い返しつつ、どのようなサポートを受けたいかを考えてみた。 基本的には「顔認識以外の方法で個人を特定しやすくしてほしい」ということになる。勿論、認識できなかったり、覚えが悪いとしても、失礼のつもりでないということも理解してもらえるのがよいのだが。 •待ち合わせ場所の細かい指定や目印の共有 友人関係で頻繁に困るのは、待ち合わせのシーンではないか。 人の多い都市部の駅などで待ち合わせるならば、早めに行ってスマホなどを見ながら待ち(スムーズな連絡と、相手を直

          相貌失認の工夫とサポート