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デッサンの練習に必要な時間とは?初心者から上級者まで必見!

 どうも。鉛筆画家の中山眞治です。連休の間は良い天気が続いていたので、休日を有効活用できましたね。元気でお過ごしですか?^^

 さて、デッサンの技術を習得するには、基本から応用までの時間の使い方が重要になります。この記事では、デッサンの練習に最適な時間配分や練習法を初心者から上級者まで幅広くカバーします。

 効率的に技術を向上させるための具体的な方法とは何か、日々の練習にどのように取り入れるべきかを解説し、デッサンの技術向上に役立つ情報をお届けします。

 それでは、早速見ていきましょう!

1 デッサン練習の基本:何から始めるべきか


 デッサンを始める際には、基本的な素材と技術の理解から始めることが重要です。まず、必要な道具を揃えることからスタートしましょう。 

(1) 必要な道具を揃えよう


  デッサンに必要な道具は、鉛筆、練り消しゴム、スケッチブックや紙が基本です。さまざまなトーンの種類の鉛筆を用意し、線の太さや濃淡を自由に表現できるようにしましょう。 

 これには、初心者の人であれば、同じメーカーの製品で2H・H・HB・B・2B・3B・4Bの合計7本あれば当面の制作ができます。

 そして、あなたが、このあとも鉛筆デッサンや鉛筆画に取り組んでいけると思えるようになれましたら、徐々に鉛筆の幅を広げていきましょう。

 因みに、どこでも買えることを前提にすれば、10H~10B(F※も入れるならば合計22本)まで揃えることができます。鉛筆及びスケッチブックや練り消しゴムの詳細な記事は、次の関連記事を参照してください。

※ Fとは、HとHBの中間のトーンです。

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(2) 基本的な形状を学ぼう


  デッサンの基礎として、まずはシンプルな形状から描く練習を始めます。円や四角、三角形など、基本的な幾何学的形状を描くことで、対象を構成する基本的な線と形を理解しましょう。 

 尚、「絵画教室」には、石膏モチーフが豊富にありますので、立方体・直方体・球体・円錐形・三角錐等々光と影の様子をしっかり確認しながら学習を進めるには最適なモチーフが揃っています。
 
 また、絵画教室には、当然「イーゼルやイス」もあり、快適な環境で制作できます。

 週に一回通うとして少なくとも5作品ほど、あるいは半年前後くらいまで、あなたが描くことに慣れるまでは便利に活用できる価値があります。
 
 この、5作品や半年前後の活用というのは、あなたが絵画教室に通うとして、毎回講師に手を借りているようですと、あなたは「講師を頼る癖」がついてしまいます。

 それが絵画教室をやめられなくなる大きな理由の一つになります。初歩的な技術を習得できましたら、あとは、たくさんの構図の種類が載っている本を一冊購入して、独学で学習していきましょう。

 あなたの選ぶ一番簡単な構図で、あなたの描きたいモチーフを使って、順番に取り組むことで上達に弾みがつきます。

(3) 光と影の基礎を把握する


  デッサンでリアリズム(写実)を表現するためには、光と影の取り扱いが不可欠です。簡単なモチーフを使って、光がどのようにモチーフに影響を与えるかを観察し、スケッチしてみましょう。
 
 このように基本から丁寧に学ぶことで、デッサンの技術は着実に向上します。初心者が最初に学ぶべきは、これらの基礎的な技術と素材の知識です。

 継続的な練習を通じて、徐々に複雑な形状やリアルなテクスチャ(感触)の表現に挑戦していくことができるでしょう。 

 尚、スケッチとは、主に実物のモチーフを観察して、ざっくりと輪郭を捉えた描写を指し、デッサンはその状態をもっと細密描写で深化させ、陰影なども施し、構成や構図も導入して背景も整えることを指します。

 そして、デッサンとは、実際に観察している3Dの立体を2Dの平面へ描写することを指します。
 
 また、鉛筆画とは、デッサンの工程をさらに推し進めて、実物のモチーフや写真・ネットからのダウンロードなども交えて、画面全体を使い切り、あなたの感性で魅力的な構成や構図によって仕上げた作品を指します。
 
 勿論、単純に鉛筆で描いた作品を鉛筆画ということもあります。しかし、そのような場合の、「何となく描いた絵」や「モチーフだけ上手に描いた絵」では、各種展覧会や公募展では入選できません。

2 効率的なデッサン練習法:時間を有効に使うコツ


国画会展 入選作品 誕生2014-Ⅱ F130 鉛筆画 中山眞治


  デッサンの練習で時間を最も効果的に使うためには、計画的に活動を組み立て、焦点を当てるべきポイントを理解することが重要です。ここでは時間管理と集中力を高める練習方法を紹介します。 

(1) 練習スケジュールを作成する


 一週間の練習計画を事前に立て、毎日の練習時間とその内容を明確にします。例えば、月曜は形と線の練習、火曜は陰影の練習と分けてみることが効果的です。

 練習の予定をスケジュールにすることで、日々の進捗を確認しやすくなります。 

(2) タイマーを活用して集中力を高める


  集中して練習する時間と短い休憩を交互に設ける「ポモドーロ・テクニック」を取り入れることで、長時間の集中力を保つことができます。

 たとえば、25分間集中して練習した後、5分間休憩するというサイクルを繰り返します。 

(3) 目標を持って練習する


  各練習ごとに具体的な目標を設定します。例えば、「今日は人物の手をリアルに描くことに集中する」といった具体的な目標を持つことで、その達成に向けて集中でき、モチベーションも保ちやすくなります。 

(4) 練習の内容を多様化する


  飽きずに継続するためには、練習の内容を多様化させることが重要です。異なる材質や異なる光源を使った練習を行うことで、幅広い技術を身につけることができます。 

(5) 定期的に振り返りを行う


  定期的にこれまでの作品を振り返り、進歩を確認することも大切です。月に一度はこれまでの作品を並べてみて、改善点や進歩した部分を自己評価する時間を持つと良いでしょう。
 
 これらのコツを活用して、デッサンの練習時間をより効果的に活用しましょう。計画的かつ目標を持って取り組むことで、技術の向上が早まり、より充実したアートライフを送ることができるようになれます。 

3 短時間で成果を出すデッサンのテクニック



  デッサンの技術を短時間で効率良く向上させるには、特定のテクニックと練習方法を取り入れることが重要です。時間が限られている中で成果を最大化するための戦略を以下に紹介します。 

(1) フォーカス・ドローイング(焦点を当てた制作)を実践する


  特定の描画技術に集中して練習することで、その技術を短期間で向上させることができます。

 例えば、陰影をつける技術や線の質感を表現する技術に特化して練習セッションを設定し、その技術のみを集中的に練習します。 

(2) 繰り返し練習を利用する


  一つのモチーフを何度も繰り返し描くことで、より速く技術を身につけることができます。

 同じ対象を異なる角度から、または異なる光の強弱や向きなどの条件を変化させて何度も描いてみることで、視覚的な理解が深まり、手の動きも自然と向上します。 

(3) 制限時間を設けて練習する


  タイマーを設定して練習することで、制限時間内に集中して作業を行う習慣が身につきます。

 例えば、10分間で一つのモチーフを完成させるといったチャレンジを設けることで、速度と正確性を同時に鍛えることができます。このような短時間での制作は「クロッキー」と呼ばれています。

出典:Wikipedia
クロッキーとは、速写(速写画)と言い、対象を素早く描画すること、またはそうして描かれた絵そのものを指す。スケッチ(写生)とも言うが、特に短時間(10分程度)で描かれたものをクロッキーと称する。

主に動物や人体など動きのあるものを、素早く捉える訓練として行われる。また、タブロー(完成作品)へ昇華させるための習作として行われる場合もある。

参考:クロッキーとは?クロッキーのやり方・描き方コツを解説 - イラスト・漫画(マンガ)教室 egaco(エガコ) (smiles55.jp)

4 デッサン上達のための毎日のルーティン


 デッサンのスキルを効果的に向上させるには、日々の練習ルーティンが非常に重要です。

 以下では、デッサン上達に向けた毎日の練習スケジュールを提案し、それぞれの活動がどのように技術向上に寄与するかを説明します。 

(1) ウォーミングアップで始める


  毎日の練習を始める前に、手と目のコーディネーション(※)を高めるためのウォーミングアップが有効です。

 線の描き方や、基本的な形を素早くスケッチすることで、描画セッションへの準備を整えます。このウォーミングアップは5分から10分程度で充分です。 

 尚、このウオーミングアップ時では、描画専用のスケッチブックや紙を使うのはもったいないので、A4サイズくらいの不要な紙を使っても良いのです。チラシやカレンダーの裏なども有効に使いましょう。

※ コーディネーションとは、自分の身体を、自分で自由に操る能力を指します。

(2) 技術を焦点化した練習を行う


  日々の練習では、特定の技術やテーマに焦点を当てることが推奨されます。例えば、一日は陰影の練習に専念し、次の日は比率(人体など)や構図の練習を行うなど、計画的に技術を磨くことが大切です。

 これにより、全体的なデッサンスキルを均等に向上させることができます。 

(3) 定期的なプロジェクト


  毎週、最低でも一回は、一つの大きなデッサンプロジェクトに取り組む時間を設けましょう。

 これは、学んだ技術を実際の作品に応用する絶好の機会になります。大きなプロジェクトに挑戦することで、練習の成果を実感しやすくなります。 

 この延長上として、あなたが制作を進める手順の中には、静物(花を含む)・人物・動物・風景・心象風景など、順番に制作することをオススメします。

 最初はうまく描けなくても、やがてどのジャンルでも描けるようになれます。ジャンルを変えた最初には、描きにくさというか抵抗があるものですが、「寛いだ遊んでいる心」を持てば取り組めます。

(4) 反省と修整の時間を設ける


  練習の最後には、その日の制作を振り返り、何がうまくいったか、どの部分に改善が必要かを自己評価する時間を持ちます。

 必要に応じて、作品に直接修整を加えたり、次回の練習で注意すべきポイントをメモしておくと良いでしょう。 

(5) リラクゼーションを忘れずに


  デッサンは、精神的にも肉体的にも疲労を伴います。そのため、定期的にリラクゼーションの時間を取り入れることが大切です。これには簡単なストレッチや散歩、気分転換のための活動が含まれます。
 
 このような日々のルーティンを設けることで、デッサンの技術は確実に向上し、持続可能な創造活動が可能になります。毎日少しずつでも継続することが、長期的な上達と成果につながります。 

 そして、一つの提案ですが、休日などに、自宅で終日制作に取り組む時間を得られた場合には、制作で疲れるたびに「家事の消化」を行えば一石二鳥です。

 筆者は、休日には「絵が描きたくて早朝の4:00頃から起き出して、寝起きのまま制作を始め、疲れるたびに朝食・洗濯・掃除・買物・昼食をはさんで取り組んでいました。

 夕方には、それらの疲れが出て、夜には酒に頼らなくても、「心地よい疲れ」からぐっすりと眠れて、休日明けの朝は爽やかに仕事へ向かったものです。

5 長時間練習する際の注意点とは?


 デッサンの技術を向上させるためには、長時間の練習が必要な場合もありますが、効果的かつ健康的に練習を行うためにはいくつかの重要な注意点があります。

 長時間練習する際に心がけたいポイントを、以下に詳述します。 

(1) 環境を整える


  長時間練習をする際には、制作環境が非常に重要です。快適な室温や湿度と良い照明と換気を確保し、練習場所を整理整頓しておくことが重要です。

 快適で集中しやすい環境を作ることで、長時間の作業でも疲労を最小限に抑えることができます。また、自宅の制作時では、あなたの落ち着ける音楽の用意もしましょう。

(2) 適切な休憩を取る


  長時間のデッサンの練習では、適切な休憩は不可欠です。例えば、45分の作業後に15分の休憩を取るなど、定期的に休憩を設けることで、集中力を維持し、肉体的な疲れや目の疲れを防ぐことができます。 

 しかし、人によっては、時間で区切ることが難しい場合もあるでしょう。筆者の場合には、大体2~3時間は集中して制作していましたので、「疲れたから休憩しよう」と思えるまで制作しても一向にかまいません。

 あなたの都合の良い方法を見つけて、「あなたが楽しめるように工夫する」ことが最も重要です。

(3) 姿勢に注意する


  デッサンを行う際の姿勢は、長時間練習する上での大きな影響を及ぼします。

 そこで、イスには深く腰掛けて、足を組まずに姿勢を正すことで、長時間描いても疲れにくくなれます。

 不適切な姿勢は肩や背中、首の痛みを引き起こす原因となりますので、適切な高さのイーゼル及びデスクやイスを使用し、時々姿勢を変えることで体への負担を軽減できます。 

(4) 水分補給を忘れずに


  集中して制作していると、水分補給を忘れがちです。脱水状態は集中力の低下を招くため、定期的に水分を取ることが大切です。特に暖かい場所で練習する場合は、こまめに水分補給を心がけましょう。 

(5) 制作の目的を明確にする


  長時間制作を行う際は、その目的をはっきりとさせることが大切です。

 何を達成したいのか、どの技術を向上させたいのかを事前に明確に設定し、制作内容を目的に沿って計画することで、時間を無駄にすることなく効率的に制作を進めることができます。
 
 これらの注意点を守ることで、長時間のデッサンの制作も効果的で健康的に行うことが可能となります。身体への負担を考慮しつつ、技術向上のための集中的な練習を安全に行いましょう。 

 また、どの部分を制作するということの他に、まとまった時間が取れたから、今日は朝から一日かけて人作品を仕上げようと行動することでも良いのです。

 しかし、この場合には、複雑な形状や柄などの入っているものはできれば避けて、中心に据えるモチーフをハッキリさせて描くという方向が良いでしょう。

6 デッサンの基礎技術を高める練習項目


 デッサンの基礎技術は、全ての芸術活動の土台になります。これらの技術を磨くことで、より高度な表現が可能となります。ここでは、基礎技術を効果的に向上させるための具体的な練習項目を紹介します。 

(1) 形と構造を正確に捉える


  モチーフの形と構造を正確に把握して描くことは、デッサンの最も基本的なスキルです。練習として、身近なモチーフを選び、その形状、大きさ、比率を注意深く観察しながら描きます。

 初めはシンプルな形から始め、徐々に複雑な形へと進めていくことが効果的です。この件では既述していますが、「絵画教室」で石膏モチーフに取り組んで、「光と影」の状態をしっかりと確認して描くことがオススメです。

  しかし、自宅で描くという場合であれば、白い卵・白いカップ&ソーサー・白いマグカップなどでも光と影の状態をつぶさに観察できます。

 それ以外にも、両手鍋・片手鍋・ナイフ・フォーク・スプーン、各種野菜(ニンジン・ジャガイモ・ピーマン・玉ねぎ等)、各種果物(リンゴ・レモン・洋ナシ・葡萄)など、モチーフはいくらでもあります。 

(2) 光と影の効果を理解する


国画会展 入選作品 誕生2006-Ⅱ F100 鉛筆画 中山眞治

  光と影を適切に描くことで、モチーフに立体感を与えることができます。練習では、一つの光源からの影響を受けるシンプルな形状を描き、どのように影が落ちるかを学びます。

 これにより、光の方向と影の形状の関係を理解し、よりリアルな表現が可能となります。 

 尚、光では、真夏の炎天下の木立の影はとても濃いですよね。強い光に伴う影は濃いのです。一方、陽光が入ってくる窓からの光は、部屋の中に入っていくに従って、そのエッジ部分は弱くなっていきます。

 これらの事象を制作の中に入れていくことで、作品によりリアルな表現ができるようになります。上の作品を参照してください。

(3) 線の質を変化させる


  線の太さや濃さを変えることで、作品に深みや表現の幅を持たせることができます。

 異なるトーンの鉛筆を使用して、線の質を意識的に変えながら描く練習を行いましょう。このスキルは、デッサンの際に非常に重要な役割を果たします。 

 尚、トーンを重ねる方法として、「クロスハッチング」という方法があります。効果的なトーンを得るためにも、この方法は身に着けておきましょう。

 難しいことは何もありません。力を入れずに鉛筆の乗りをよくするためにも、縦横斜めの4方向からの描線によって、必用な部分に効果的にトーンを載せて描くことができます。

 この場合、描きにくい方向の線があれば、スケッチブックや紙の方を動かせば、何の問題もなく描けます。

(4) プロポーション(比率)と距離感を磨く


  正確なプロポーションと距離感を描くことは、リアルなデッサンを作成する上で欠かせない技術です。

 例えば人を描く際などに、顔が大きい・手足が短い・首が長い・目が離れている等、比率が適切でない場合には、リアルな描写はできませんので、最初に取りかかる、輪郭の取り方の時点では充分な注意が必要です。

 モチーフのサイズ感や空間内での関係を正確に捉えるためには、視点を一定に保ちながら対象を観察する練習も必要です。 

(5) テクスチャ(感触)と表面の質感を描く


出典画像:東京武蔵野美術学院・監修 鉛筆デッサン 高沢哲明 氏


 異なる素材の表面の質感を表現することで、作品にリアリティ(現実性)を加えることができます。

 布、金属、木材など、さまざまなテクスチャを模倣する練習を通じて、それぞれの特性を捉える方法を学びます。
 
 これらの基本的な練習を行うことで、デッサンの技術は格段に向上します。日常的にこれらの練習項目に取り組むことで、より繊細で精密な制作活動を実現する能力が身につきます。 

7 デッサンを愛するすべての人へ:練習で大切にしたいこと



  デッサンは、単なる技術の向上だけでなく、表現の豊かさや個性の発展にもつながる芸術表現の一形態です。デッサンを愛するすべての人が練習において心掛けたい重要なポイントを紹介します。 

(1) 自己表現を大切にする


  デッサンは個々の感性やスタイルを表現する手段です。自身の内面を表現することに焦点を当て、ただ技術を磨くだけでなく、あなただけのスタイルを追求することも重要です。

 自身の感じたこと、考えたことを素直に表現することで、作品に深みが増します。 

(2) 継続は力なり


  デッサンスキルは一朝一夕には身につきません。毎日コツコツと練習を続けることが、技術向上の最も確実な方法です。

 短時間でも良いので、日々のルーティンにデッサンを取り入れ、継続的に技術を磨くことが上達の近道になります。 

(3) 感性を研ぎ澄ます


  デッサンを行う際には、周囲の世界を異なる視点で観察することが求められます。日常生活で遭遇するさまざまなシーンや物体を意識的に観察し、それをデッサンに活かすことで、表現の幅が広がります。 

(4) 批評を受け入れる


  他者からのフィードバックや批評は、自分の作品を客観的に見る上で非常に価値があります。建設的な批評を受け入れることで、見落としていた点や改善点が明確になり、技術の向上につながります。 

(5) 失敗を恐れない


  デッサンは試行錯誤のプロセスです。完璧を求めるあまり、挑戦することを躊躇しがちですが、失敗は学びの一部であると捉えることが重要です。

 新しいテクニックや表現方法を試し、失敗から学びを得ることが成長に繋がります。
 
 デッサンを愛するすべての人へ、これらのポイントを大切にしながら練習を続けていただきたいです。技術だけでなく、個々の表現力や感性も磨き上げることができるでしょう。 

8 まとめ


日美展 文部科学大臣賞(デッサンの部大賞) 誕生2023-Ⅱ F30 鉛筆画 中山眞治


  デッサンはアーティストの基本技能であり、その練習方法や心構えは多岐にわたります。ここでは、デッサンを愛するすべての人が上達するための効果的な練習法や大切にしたいポイントをまとめて紹介します。
 
・デッサン練習の基本
必要な道具を準備し、基本的な形から始める。
光と影の基本を学び、リアリズム(写実)を追求する。
 
・効率的な練習方法
練習スケジュールを作成し、タイマーを使用して集中力を保つ。
目標を設定し、練習内容を多様化する。
 
・短時間で成果を出すテクニック
フォーカスドローイング(焦点を絞った制作)と繰り返し練習を行う。
制限時間を設け、速度と正確性を鍛える。
 
・毎日の練習ルーティン
ウォーミングアップから始め、技術に焦点を当てた練習を行う。
定期的なプロジェクトと自己反省の時間を設ける。
 
・長時間練習の注意点
適切な休憩、姿勢の管理、水分補給を心掛ける。
練習の目的を明確にし、効率的に時間を使用する。
 
・基礎技術の練習項目
形と構造、陰影、線の質、比例と距離感、テクスチャを磨く。
 
・練習で大切にしたいこと
自己表現を尊重し、感性を研ぎ澄ます。
批評を受け入れ、失敗を恐れずに挑戦する。

 これらの点を実践することで、デッサンの技術は確実に向上し、より充実したアーティスティック(芸術的)な活動が可能となります。デッサンを愛するすべての人に、これらの方法を試してみてもらいたいと思います。

 尚、あなたが描くことの慣れて来て、5作品ほどできあがった以降の時点で、「描く以上は各種展覧会や公募展にも出品したい」と考えうのであれば、「構図」や「構想を練る」ことが重要になってきます。

 関心のある人は、次の2記事も参照してください。観てくださる人を魅了し、審査員をうならせるノウハウがここにあります。

 ではまた!あなたの未来を応援しています。
 



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