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Vogue 9月号のAIと人間性についての記事を読んで


昨年の9月号として発売されたアメリカのVOGUEを読んでいたら、とある記事が興味を引いた。

もちろん英語で、A4サイズを5ページほどに渡って書かれていたのは、AIの利点と欠点、その安全性について、人間との違いは、そしてこれからどう生きていくべきなのか、ということ。


私たち人間は常に"進歩"したい、という欲求がある。でもAIを使って進歩しているように思えるが、本当はアルゴリズムを使った、今までのパターンの繰り返しでしかない。例えAIにクリエイティブなものを書かせたとしても、それは今まであったものの組み合わせでしかない。だから実は進歩してないのかもしれない。

医療や環境問題などに使われる分野では、進歩に貢献しているだろう。だから一概にAIが悪いともいえない。

使う場所、使う頻度などが大事であるようだ。

しかし、私たちは自然と日常生活でAIに支配されているようだ。この記事にもあったが、自分が家族や友人と話している内容がどうやら"聞かれている"ようだ。
私も電話や、直接友人と会って話したあと、その中で話したことがInstagramのおすすめや、YouTubeのホーム画面などに出てきた時、最初は偶然かと思ったが、どうやら違うようだ。その内容を聞きつけて、商品を買わせるようにしたり、アプリをダウンロードさせたり、様々なデータによってAIが判断して表示させてくるのだろう。怖すぎる。

これはMidjourneyで作られたアート、
これもAIが生成したものらしい


今となっては、フェイク画像や、botなどのフェイクメッセージなど、自分が日々消化してるもののどれほどがフェイクなんだろうと思うとゾッとする。

AIは人間の消極性が好きだ。と書かれていた。
たしかに、受け身である私たちがAIが表示するものを消化している。答えをAIに求めることだって、自分で考え、正解か分からないものをこれだ!と自分なりに信念を見出したり、経験の中で気付くことに比べたら、とても受け身だ。とにかく手っ取り早く成果や答えにたどり着くのだったら、結局アルゴリズム=大多数の意見 から導き出された答えしか出ない。
でもそれでいいのか?
たくさんクリックされたからいいものとは限らないし、多くのいいね!がついたものがいいとも限らない。でもAIはモラル、感情がないから、とにかく数字だけを当てに、意味不明なものでも多くの人が見ているという事実だけで、おすすめに表示させる。

この前、友人と話していたら、Twitterのおすすめに、「自分の子供をころしたい」というようなツイートがたくさんのクリックをされていたからか、表示されたらしい。そのツイートを見て、友人はとても病んだそうだ。
私はTwitterは人が自分の意見をただ言って、時には反論したら反論し返して、という行動の伴わないただの意見のマウンティング場所としか思えなくて、だいぶ前にやめた。

AIはモラルを持ってないからこそ、こわい。
それがたぶん、AIの1番の怖さだと私は思う。

また、ビジュアルの世界では、細くて、肌がツヤツヤで、小顔で、、、というものほどSNS上ではクリックが多い。それを受けて、そういう外見をもってない人たちがどんどん自信をなくし、自分の価値を見出せなくなり、挙げ句の果てには、Ozempicをダイエットのために打つ人が大量発生しているらしい。

私はこの注射の存在は知らなかったが、オゼンピックは、ダイエット効果が期待できるGLP-1注射の一種で、インスリンの分泌を促進して血糖値の上昇を抑制するため食後の満腹感が持続しやすい上、食べ過ぎも防ぎやすくなるらしい。元々は、2型糖尿病の治療に用いられていた医薬品で、2017年にFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けている。

ただ、これを続けていると、本当に食欲がなくなり、3日も食べずに倒れた人もいる、とVogueの記事の中に書いてある。

私たち人間は今後どのように生きていくべきか。
私は、主体性を持つことがより大事になってくると思う。
AIが提示するものでもなく、親が言うことでもなく、他人が言ってくることでもなく、自分はどう思うか、どうしたいのか。自分の幸せとは何で、自分がやってて楽しいことは何か。
より「個」の時代となった今、それが可能にもなったことは感謝だし、学歴や肩書重視の世界でもなくなりつつあるのも感謝。
どんな体型でも、どんな生き方でも、AIに振り回された結果としての意見ではなく、自分一個人としてその自分に満足していたら、それでいいのだと思う。


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