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大統領選挙にいこう!

2024年3月24日、今日はセネガルで5回目の大統領選挙の投票日です。

本来であれば2月25日に実施される予定でしたが、現大統領のマッキー・サルが突然日程延期を表明し、いろいろあって一か月後の今日、無事に実施される運びとなりました。
この“いろいろあっ”た具体的な流れは、また後日執筆できればと思います。以下の記事もご参照ください。

今回の選挙では最終的に19人の候補者が揃いました。サル大統領の後ろ盾がついたアマドゥ・バ、野党からは、絶大な支持を集めているバシール・ジョマイ・ファイ、首相経験もあり、2007年から大統領選に出馬しているイドリサ・セック、最終的に唯一の女性候補となったアンタ・ババカール・ンゴムなど、一度聞いただけでは覚えられないほど、多様な経歴の候補者が出馬しています。

ここ数日、友人やタクシー運転手さんとなんとなく選挙の話をする中で、誰に投票するのかを聞いていました。すると、ジョマイ・ファイ支持が5人、アマドゥ・バが1人、まだ決めかねている、あるいは内緒が2人でした。ラジオやテレビでは、アマドゥ・バの名前をよく耳にするのですが、市民の多くはジョマイを支持しているのかもしれません。
また、中には身分証明のIDカードを持っていないために投票できない、と言っている人もいました。投票には身分証明書が必要なのですが、それを取得するには、必要書類を集め、役所に提出をしなければいけません。そこにはたくさんの労力や時間が必要なために、有効な身分証明書の取得が後回しになり、投票ができないということが起こるそうです。

それでは、前置きが長くなりましたが、選挙当日の様子を記していきます。

私は現在ダカールの中心部から少し離れたGuediawaye地区にホームステイをしています。ホストファザーが朝に選挙に行くと言っていたので着いていきました。

朝8時すぎの町。ラマダン中の日曜日ということもあってか今日はとても静か。

10分ほど歩いて会場の小学校へ。

受付開始直後にもかかわらず、すでに列ができている。

ホストファザー曰く、選挙会場は朝8時から夕方6時くらいまで開いているとのこと。
会場に着くと、すでに人がたくさんいました。学校の中にも外にも警察が配備されています。

ホストファザーと一緒に投票の列に並びます。

各教室内で投票を行う

教室の扉には、投票の仕方が書かれた紙が貼ってあります。フランス語、ウォロフ語、アラビア語で書かれていました。

投票方法が書かれた紙

以下、投票の仕方です。

①受付で身分証明書を提示し、投票者名簿に記載されている本人であるかを照合する。
②全候補者の顔写真と名前が印刷された紙と茶封筒を持って、黒い布で仕切られたスペースに入る。ここで先ほど取った紙の中から自分が支持する候補者1名の紙を封筒に入れる。それ以外の候補者の紙は捨てる。
③室内中央に置かれている、プラスチックでできた透明の投票箱に封筒を入れる。
④指に投票完了を示す赤いインクを付ける。

投票を終えたホストファザーの指

私は投票権を持っていないため投票会場には入室できなかったのですが、外から観察した様子はこのようなものでした。

偶然にも、会場の校舎は日本の援助を受けて建てられたようでした。

日本の無償資金協力によって建設された旨が記載されているプレート

朝の町はとても穏やかでしたが、セネガル政府は今日1日、車両による地方間移動を禁止しています。支持者同士の衝突もあり得なくはないので、しばらくは情勢を見ながら行動した方がいいかもしれません。

投票結果は今晩開示されます。どうなるのか楽しみですね!

(文責:前田夢子)

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