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禅の本を出版させて頂くにあたり

曹洞宗の開祖、道元禅師の正法眼蔵の教えを中心に紐解き、

ビジネスや日々の生活の中に、誰でも禅の叡智を取り入れて頂く

ことを目的とした書


「教養としての禅~人間力を高める悟りの教え50講~」(大学教育出版)


を禅の師匠と共に共著にて4月30日に出版します。


私は青森の十和田にあります、曹洞宗高雲山観音寺

住職の前田憲良の弟子で僧名 興禅です。


在家出家といって、一般の仕事をしながら、

禅修行をし、禅を世に広めるお役目を勤めさせて頂いて

おります。


1998年立教大学経済学部を卒業した後、リクルートの
求人広告事業の営業職として社会人をスタートしました。


町のお店のアルバイト募集から

上場企業の採用、育成までありとあらゆる

業種、職種の採用・育成に関わってきました。


営業マネジャー、営業代理店のSVなどを

経て2010年に起業独立。


現在はセミナー講師や中小企業のマーケティング

コンサルティングを行う会社を経営させて頂いております。


私が禅僧となったのは、師匠、前田憲良老師との出会いです。

研修講師のプロデュースの仕事のご依頼で、出会いました。

前田憲良師匠
禅の講義の様子

師匠は、曹洞宗開祖、道元禅師が約800年前の鎌倉時代に書いた

禅の奥義を記した正法眼蔵(しょうほうげんぞう)

を40年に渡り、研究されていました。

正法眼蔵は、禅の修行法を事細かに書いた禅の指南書です。

道元禅師が体得した奥義なども沢山書いてありますが、

全て漢字で書かれており、それを正確に理解し、

その教えを体現するには大変難解な書物です。


師匠は、正法眼蔵をまずは、ご自身が理解し、体現するのに

インド哲学、脳科学、量子力学、神道などあらゆる角度

から研究し、理解を深めて行かれました。


その知識と実践行で体感としてご自身が体得した

ことを、ご自身の言葉でまとめて行かれました。


それは道元禅師の伝える禅を初心者でもステップを

踏んで学べ、誰でも道元禅師の禅の奥義を学び、

体得出来る内容にまでまとまっていました。


私が出会った時は、それはご自身の理解のために

まとめたもので、公にはお伝えしていませんでした。


私にこれを一般の方へ伝えてゆく方法を一緒に

考えて作って行って欲しいというご依頼を頂きました。


プロジェクトがスタートし

最初に私が師匠にお伺いしたのは、

「禅を体得すると何を得られるのですか?」

とお伺いした際、師匠の答えは

「思ったことが思ったようになる」

とのお答えを頂きました。


それを聞いて、これが本当ならば

凄いことだ、体得しない理由はないと、

まずは私が師匠の元で学ばせて頂きました。


それは非常に素晴らしい叡智で、もっと真剣に

禅を極めたいとおもい、2020年5月に師匠の元で

出家得度し、禅を興すと書いて「興禅」(こうぜん)

という法名を頂きました。

得度式の様子  白装束にて彼岸へ渡ります
師匠から法名を授かります
法名 興禅

そして、その後、師匠の研究した禅の奥義を学べる塾

「圓心塾」をプロデュースし立ち上げ、現在3期生

が学んでいます。

※圓心塾の詳細は下記をご覧ください。


師匠がまとめた禅の教えは

「禅の7つのプロセス」

という名称でまとめられ、塾の教科書と

なっています。

禅のプロセスは序~七まであります

圓心塾で学んでいる塾生には、

ビジネスリーダーの方が多くいます。

共に坐禅をし
共に座学で禅を学びます

ビジネスのことをお伝えしている訳ではないのに、

会社が3倍くらい成長したり、

多額の借金が完済されたり、

今まで30年やってきた事業を辞めて、

全く新しい事業を始めて大活躍されたりと

皆さん、大きく変化されています。


個人の方でも、自分の追い求める理想を実現するため

転職をしたり、生き方を調えるために引っ越しを

されたりと大きく変化されています。


しかも、皆さん大きな気負いがなく、軽々と

変化しているのを近くで見ておりますと、

師匠が仰っていた

「思ったことが思ったようになる」

ということが本当に実現されているのを実感します。


そんな素晴らしい叡智をもっとより多くの方に

伝えたいと思い、師匠が禅の教えを解説し、

一般の方、特にビジネスの世界で禅の叡智を

活用できるよう私が解説した本

「教養としての禅」~人間力を高める悟りの教え50講~

「教養としての禅」~人間力を高める悟りの教え50講~
を出版させて頂きます。

下記、Amazonの販売ページです。
https://x.gd/GN1Es

この本を通じて実現したいことは

① 禅をビジネスや日常の生活でお役に立てて頂きたい

② 禅の教えを通じて皆様にとって新しいコミュニティが拡がる

ことです。


仕事でもプライベートでも思ったことが

思ったようになったら、それはいいだろうな

と皆さん思うと思います。


ですが、既に今も、皆さん思ったことが

思ったようになっているのです。


いいことも悪いことも、結果として現れる

には、最初に「思い」があります。

その思いが現実となってゆきます。


それが、ご本人にとって苦しいことでも、

楽しいことでも、幸せなことでもです。


できれば、

幸せになりたい!

楽しい人生になりたい!

そんな思いがかなった方が嬉しいですよね。


そうなるように、

「思い方」

が重要だと常々お伝えしています。


本人が本来もつ資質にあっていて、

その人しか出来ないことで

周りの方や社会へ貢献し、感謝される。

それが仕事になり、報酬を得る。


そうなることが、人間にとって

最も幸せな人生です。


その為には「自分の本来もつ資質」とは何か?

もっとシンプルにいうと


「自分とは何か?」


を自分自身が本能的に分かる

ことが最も大切です。


自分自身が分からないまま、

人から言われたことをしたり、

流行りに乗って新しいことを始めたり

しても、本人の資質にあっていないと

上手くいきません。


最初は上手く行ったとしても、

長くは続きませんし、困難に直面したとき

に乗り越えるエネルギーが湧かないでしょう。


こんなことは大なり小なり、どなたでも経験が

あるのではないでしょうか?


この本では


「本当の自分を知り、

本当の自分で生きる」


その為の具体的方法をお伝えしています。


その最も有効な手段が、ブッダが始め

2600年以上も続いている坐禅です。

坐禅を教えている方は、沢山いますが、

誰から教わるか?がとても重要です。


道元禅師は正法眼蔵の中で、

弟子の気を高め、調えられる師を訪れ

共に修行をすることが禅を体得する

修行法であると説いています。


これは、現代科学でいう、

量子力学の領域です。目に見えない

素粒子の波動を整えてゆくことです。


師から直接、座学で仏法をまなんだり、

共に坐禅をしたりする中で、師のまとう気が

弟子に伝わることで、禅の真髄が伝わってゆきます。


道元禅師は禅の教えを

「不立文字(ふりゅうもんじ)」

「教外別伝(きょうげべつでん)」

と言っています。


これは、禅の教えは文字では伝わらず

以心伝心」で伝わるということを

教えています。


禅の真髄が中々、多くの人に伝わっていない

のは、ただ、坐禅をすれば良いということ

ではないためです。


また、弟子の気を高め、調えることが出来る

師匠に出会えるのか?そこも重要です。


道元禅師は日本中探しても師匠が見つからず

800年前に命がけで中国(当時の宋)に渡り、

師となる如浄禅師に出会いそこで修行をし、

悟りを得ました。


前田師匠は、こんな言葉にならない教えを

現代の人達でも理解し、体得できるよう、

自分の体験した体感と共に文字に起こし

塾で伝えています。


そういう過程を経た教えを、圓心塾塾生に

講義や坐禅で知識と体感で禅の奥義を伝え

「思ったことが思ったようになる」

成果を上げられるようになってきています。


では、なぜ、師匠と私は

この活動をしているのか?


まずは前田憲良師匠をもう少しご紹介します。

前田師匠は現在は青森の十和田市にある

曹洞宗高雲山観音寺の住職です。

冬は雪が深々と積もります
観世音菩薩様がご本尊

住職になる方は、実家がお寺という方が

多いですが、師匠の場合は違います。


大学は最初、設計士を目指し建築学科へ進みました。

ですが、小さな頃から「摩訶不思議な世界」をいろいろ体験し、

これは一体何なのか?解明したいという思いから、仏道の世界へ

進まれました。


師匠の摩訶不思議なスピリチュアル的なエピソードは

沢山あるのですが、ここでは割愛させて頂きます。

ご興味ある方は実際、お会いされた際に聞いてみてください。

本当に摩訶不思議です・・・


そして駒澤大学仏教学部に進学・卒業し

曹洞宗大本山総持寺にて修行。

大本山総持寺

その後、縁も所縁もない現在のお寺に

導かれるように行かれ、住職となります。


当時、本堂建立のため約3億円という多額な

借り入れがある状況で檀家が1件という厳しい

経済状況のお寺を継承されました。


縁も所縁もない、お寺を3億円の借金と共に

継承されたということです。


その状況を一般の社会に例え、

分かり易くいうと、賃貸不動産屋さん

で管理物件が1件しかないのに3億円の

借金がある、、、そんな状況です。


最初は本当にやることがなく、お寺の周りの

掃除や草取りをする日々からのスタートだった

そうです。

それでも銀行への返済は毎月続いてゆきます・・・


それが、約30年間で現在では1000家を超える

檀家様と共にあるお寺になられています。


一般のお仕事と違い、壇家さんを募集する

営業活動をするわけにも行かない中、

壮絶な苦労をされましたが、今は多くの檀家様と

共にある幸せの中で仏道に励んでいらっしゃいます。


禅の修行を積み上げる中で、

奇跡のような様々なことがあり、

今に到っていらっしゃいます。


。。。


思ったことが思ったように現実と

なることは真理です。


「良い思い」も「悪い思い」

も現実になってしまいます。


その為、自分の深層心理を日々、

浄化し悪い思いに到らない

「思い方」

を整えることが必須になります。


深層心理を浄化するために、

必須な修行が坐禅です。


インドから中国に渡り、道元禅師が鎌倉時代

1223年に当時の中国の宋に渡り、修行の据え悟りを得、

日本に持ち帰り、曹洞宗を開き広めた禅。


その叡智を現代の方でも習得し、体現し

豊かな人生を歩んで頂く方を1人でも増やしたい

と思い、活動をしています。


禅を学び、実践することは、

深層心理を浄化し「本当の自分に出会う」

ことです。


本の結論をシンプルに言うと

「本当の自分に出会い、幸せに生きるには

心の祓い清めを行うこと」

です。

そのために、禅行をしませんか?

ということです。


ですが、言うは易く行うは難し、です。

では、なぜ、世界中で流行っている坐禅や

マインドフルネスをしてもなかなか、

禅の叡智を体現出来ないのか?


それは、道元禅師が伝えている真の奥義が

現代人ではなかなか体得できないからです。

その原因となることが大きく2つあります。


1,左脳的な論理思考が強すぎて、

感性で体得する学び方が不得意になっている


2,1が強いため、仏教や禅を知識として

学ぶ努力の方へ向かってしまう


師匠と禅を伝える活動をしていると、

上記のようなことに良くぶつかります。

ではどうするのか?


実は、シンプルなコツで解決できるのです。

師匠がいつも弟子達に教えているコツは

「忘れること」


です。禅の奥義を習得しよう!と我武者羅に

勉強したり、修行したりしていると自然と

そこに執着してしまいます。


執着は本当の自分に出会い、生きることに

大きな弊害となります。


捨て去る、手放す、などいろんな言い方が

ありますが、師匠の教えの

「忘れる」

というのが、もっとも言い得て妙だと

思います。執着を手放す!とかいうより、

なんか気楽な感じがしませんか?

その感覚がとても大切です。


最初に、目指すこと、やり遂げたいことを

自分の心にしっかりと刻んだら、それを、忘れる。

これが、物事を成就する為の師匠が教える奥義です。


今回、一冊の本で禅の奥義を

伝えきることは流石にできませんが、

禅の奥義を習得してゆくために、大切なことは何か?

ということは学べるように書いた本です。


間違った方向感で時間を掛けて努力をしても、

正しい道へは進むことはできません。


1人でも多くの方に、禅の叡智に触れて頂き

幸せに豊かに生きて行ける切っ掛けとなる機会と

なれば良いと思っています。

井橋興禅


追伸:本を買って頂いた方へ、坐禅のやり方を
   お伝えする動画をお送りします。さらに
   無料のオンラインの坐禅堂を開催します。
   ご希望される方は、
kouzen.enshin@gmail.com

へご一報ください。






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