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読書記録「自分を好きになろう〜うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ」

今回も本棚整理をして読み返した本です。

岡映里さん著の
「自分を好きになろう〜うつな私をごきげんに変えた7つのスイッチ」
を読み返しました。

東日本大震災の取材をしていて、メンタルのバランスを崩し「双極性障害」と診断された著者が病気から立ち直るために実践した内容が書かれています。

何もする気が起きず、ゴミ屋敷化した部屋で暮らしていた岡さん。知人から「いま病人がするようなこと全部しているだろう」と告げられ、「健康な人がしそうなことをやってみよう」と動き出します。

10秒間ペットボトルを片付けることから始めて、部屋がプラスに変化したことが自信となりどんどんと前向きにことが進んでいきます。

岡さんの立ち直りまでのプロセスが書かれた内容もとても参考になりましたが、わたしが1番印象的だったのは最後に書かれた主治医からの文章でした。

メンタルの病気を経験した方は「自分が悪いんだ、周りが悪いんだ」とどこかに原因を求めすぎて、自分を「病者」というアイデンティティに知らずにはめ込んでしまいます。

治療が進んで確かに症状が無くなっても「もう前の自分とは違う」と感じて自信を持てない方が多いのです。

メンタルの病気になった方は、症状だけでなく罹ったということ自体が一種のトラウマ(外傷)になってしまうので、常に再発の恐怖とともに生活しているといってもよいかもしれません。

実はこれは、現実を見ているのではなく、自分の思考や感情を事実と誤認している状態なのです。

最近メンタル関連の本や動画を見ていたのですが、どこかでもう治らないのかな?一生付き合っていくしかないのかな?と諦めるというか、そうした方が楽だよっと言われている気がしていました。

でも、岡さんの病気を克服していく過程を読んだり、主治医の先生の文章を読んで、病気は治るかもしれないと希望を持つことができました。

主治医の先生が書かれていた「病者」というアイデンティティにはめ込んでしまうことも心当たりがありました。

「もう昔の自分とは違うんだ」と思うこともよくあります。

病気になってしまった自分に失望したり、劣等感を感じたり、周りにどう思われているか気にしたり、私自身がメンタルの病気に対してネガティブな印象を持っていることに気づきました。

どこかおかしくて、変な人に思われるんじゃないか?ずっと自分が悪いことをしているような、ダメな人間であるような感覚がありました。

その自信のなさがより病気を長引かせているのだとしたら、変えていきたいなと思います。

病気だろうとなかろうと、わたしはわたし。人間であることを否定される筋合いはないのです。偏見にも負けたくない。そうやって、意識して自己肯定して考え方を変えれるよう工夫していきたいです。


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