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「今さら知りたい男女7人」第32回 三沢食堂はどこにあったのか? 後編

「今さら知りたい男女7人」 夏物語で何回もでてきた三沢食堂の場所を探す。今回で最終回となります。

前回までで三沢食堂は清州橋から5分 約400mのところにあるという仮説を立てました。では、具体的に清州橋から400mはどの辺になるのでしょうか?

32-1 良介が美樹に声をかけられたところから徒歩で5分の位置

上記の図をご覧ください。
Aは良介が美樹に声をかけられた場所です。あまり正確ではありませんが、美樹は良介が住んでいたマンションの川岸で荷物の積み下ろしをしているところを声をかけているわけですから、かなり中央区よりということになります。

そしてここを起点に400mとするとおおよそこの赤く線を引いたところまでということになります。

つまりB方面へ向かうとこの先の橋は萬年橋 さらにその先は都営新宿線森下駅ですが、A地点から400mだと萬年橋までたどりつけません。

C方面は都道474号 通称清州橋通り沿いですが、清澄2丁目に入ってわりとすぐのところで400mとなります。

D方面は墨田川を下るような形ですが、こちらは清澄1丁目を過ぎて佐賀2丁目に入ってすぐあたりとなります。

ということで、だいたいB、C、Dを結ぶあたりが三沢食堂が(設定上)あったと思われる該当地域となります。町名でいうと清澄1丁目、清澄2丁目、佐賀2丁目となります。

では、これらの町内に当時飲食店はあったのでしょうか?
というのも三沢食堂はどう見ても普通の定食屋です。飲食店は一般論として人通りが多いところに店を構えるのが普通で、またそういうところは同じように飲食店が集まる傾向があるかと思います。
つまり、もし三沢食堂があったとするならば、当時他にも飲食店はあったであろうという考え方です。

ここで当時のタウンページで江東区の食堂、居酒屋を調べ、清澄1丁目、清澄2丁目、佐賀2丁目に飲食店(居酒屋含む)があったかどうかを調べてみました。すると、次のような結果となりました。

清澄1丁目:0軒
清澄2丁目:1軒(居酒屋)
佐賀2丁目:0軒

如何でしょうか? 首都圏はどうしても駅中心に街が発展しているので、新宿線森下駅と東西線門前仲町の間、どちらからも程よく遠いこの地域一帯は当時飲食店は少なかったようです。

というわけで、かなり論拠は弱いのですが3回も引っ張ってきた今回の記事に一応の結論を用意するということで、三沢食堂の位置は清州橋のA地点から400m以内および1軒だけですが当時飲食店があったということで本記事では、

清澄2丁目

ということにしたいと思います。

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今回の記事は秋1話の良介の動きから、(もし店があるとしたら)ここだろうという仮説を立ててみました。
ただ、夏2話 はじめての食堂シーンで、店主から声をかけられ、桃子は三沢食堂に通いなれてる演出があります。

32-2 夏2話 サケフライ定食を受け取る桃子に「すいませんねーいつも」と声かけるマスター
ちなみに脚本にこの描写はなく、現場で付け足されたものと推定

ちなみにこのシーン、良介には「たまにはこういうところもええね」というセリフがあることから、良介よりも桃子の方がなじみであることは間違いないようです。
夏物語の桃子はフリーライターでした。ドラマで明示されたことはないですが、清澄1丁目に住んでいる桃子の最寄り駅は都営新宿線の森下駅です(※1)。となると、森下駅から部屋に帰る途中にあったお店と考えるのが普通です。

32-2 森下駅からグリーンコーポ清澄まで Google推奨の徒歩ルート

32-2は森下駅から桃子が住んでいたという設定のグリーンコーポ清澄までのルートを検索したときのGoogleさんが提示したルートです。

森下1丁目 6軒
森下2丁目 4軒
森下3丁目 7軒
森下4丁目 4軒

上に上げた森下町は森下駅の周辺となります。ほとんど飲食店がない清澄町よりこちらの方が地域的には自然な感じがしますね。

以上です。
こちらの連載は週一回 金曜の夜か、土曜の朝更新しています。よかったらまた見に来てください。では、では。

※1 撮影当時、半蔵門線清澄白河駅はありませんので、森下駅が最寄駅となります。

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