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遠くない60

 この話は、遠くない未来に開催されるであろう私の写真展に向けたメッセージです。開催場所だけは決まっています。

 日時が決まり次第お知らせします。きっとそう遠くない未来の予定です。
開催まで不定期に連載しますが、不確実な未来の予想は、とても面白いものだと思います。一緒に面白がっていただければ幸いです。


dandysmile

今更の60(1954-2014)

 実は私、高校時代からずっと写真を撮り続けています。その間、仕事にしていた時期もあります。世間でいうカメラマンです。私のことをそう思っている人もいますが、グラフィックデザイナーだと思っている人、若手作家の展覧会を企画する人だと思っている人、現代アートのカフェギャラリーの元オーナーだと思っている人、単にそういう世界をウロチョロしている人だと思っている人、色々といます。どれも正しいです。
 別にどれも辞めたわけではありませんが、気が多い性格故、興味の対象が変化しただけで、私の中では全ての仕事は繋がっています。ただ、ファインダーに目を当て、シャッターを切る瞬間が、至福の瞬間であることは、昔から変わりません。

今更?

 と。
 あれから既に7年が過ぎてしまった今頃になって、思うことがあります。
あれというのは、60歳を記念して、機材も場所も撮影方法も選択理由にはしないで、ただ想い出に残っている写真を60枚選んで、ささやかではありますが、人生のページをめくるような作品集を創りました。同時にスライドショーも創ってみましたが、当時、それ以上のことは何もしないで、全くの自己満足で終わらせました。
 最近、ひょんなことから個展をやってみようかという話が持ち上がっています。さて、内容はどうしましょうか? まだ決まってはいませんが、この60枚を、もう一度人の目に晒してみようかと考えています。何故今更と思うこともありますが、その理由のひとつは、きっと私の心の中で、
 『60(1954-2014)』
が完全燃焼していないからだと考えています。
 未練たらしい自分を呪いたい。

 ということで、この60枚の写真を見て記憶をたどりながら、更に自己満足の世界へと入り込む予定です。まぁ、写真に潜む全部の記憶を文章にできるとは思えませんが、血や肉の断片をさらけ出して、燃え尽きましょう。


因みにこの作品集の後書きに込められたものは、今でも生きています。

………

昭和29(1954)年9月2日、この世に生を受けて60年。長いような短いようなとても不思議な感覚を覚えます。還暦という言葉の響きからは今の自分自身を想像できませんが、一区切りとして感じていることは確かです。もっとも日々の暮らしやこれから先のことなど、色々と考えなければならないことも多く、感慨に耽る余裕はありません。とは言え、この一区切りに何か作りたいと思うのはやはり物創りに携わってきた性なのでしょう。

そうだ、作品集を創ろう!

そんなわけで新旧洋邦、更には年代や機材なども全く無視して並べた60の作品集を作りました。種々雑多な作品たちですがどれを見てもその時々が鮮明に蘇ってきます。私の血となり肉となった作品たちの一部を通して、ほんの少しでも人生の貴重な時間を共有していただければ幸いです。

ありがとうの言葉と共に

平成26(2014)年9月2日

………


更にもうひとつがこれです。

YouTubeスライドショー

 このスライドショーで使用した音楽は、遠い昔、学生時代に買って衝撃を受けたアルバムから2曲を使用しています。これも写真同様血となり肉となった楽曲です。
(著作権侵害の申し立てを受けていますが、大丈夫です)

JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMANの楽曲
「THEY SAY IT’S WONDERFUL」
「DEDICATED TO YOU」

※最後の数秒が切れていますが、これは個人情報を削除したためです。


きっとつづく


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