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web3(トレンドやインサイトなど)①

おはこんばんにちは、れんちょんです。今回は、真面目なnoteです。

真面目じゃないnoteも読んでください。

先月に軽くまとめたweb3投資におけるインサイトや思っていることを軽く小分けにして世に放出していこうかと思います。荒い叩き台です。

★consome氏の提唱する「タルト構造」を援用してアーキテクチャについて考える★(あくまで援用)

https://mirror.xyz/zkether.eth/r7OsI5EimZ97hV-kikO4EMdWm9KgCTTlXII1bpVbMTk

上記ではUniswapが例として出されているが、最近資金調達を受けたRunes DEXもDEXとして構造は近しい。

RunesはBRC20と同様に、マーケットプレイスで扱う分にはUXがあまり良くない。EVMやSolanaのFTのような挙動は期待できないだろう。しかしながら、Uniswapのようにオフチェーンのフロントエンドは誰でも自由に設計できる。RUNES DEXも同様にフロントエンドを改善することでFTを扱うUXを高めることは可能だろう。Merlin Chainもある意味ではこの「タルト」の上部を改善したプロダクトであるともいえる。このフレームワーク自体はクリプトのDDにおいてもかなり汎用性が高い。


Web3ならできる

この図もアーキテクチャの分類としてわかりやすい。

また、ユーザーに最も近しいレイヤー、フロントエンドといえばソーシャルメディアが思い浮かぶ。$DEGENの熱狂で多くのユーザーを記録したFarcasterプロトコルのWarpcastが新しい。SNSはソーシャル「ネットワーク」サービスであり、ネットワーク効果に裏打ちされた最たるものである。それが未だ多くのSNSユーザーがXに留まる理由である。

しかしながら、トークンのエアドロップによるインセンティブなどにより、瞬く間にユーザーが増えたWarpcastの動向は非常に興味深い。STEPNと同様にWeb3という世界への新規参入を促す、まさに新しいマーケットを創生するプロダクトであり、このようなプロダクトの積み重ねこそが「マスアダプション」へ繋がるのだと考えている。
そうした視座をもとに最近の資金調達ニュースを振り返ると、Tomoが思い浮かぶ。


区分としてはクリエイターエコノミーを創出するSocialFiに該当するが、スマコンウォレットや最近話題になったERC-404を用いたLaunchpadも組み込んでいる。そして、リードはPolychainである。私見では、SocialFiにおけるVCは格段と重要な要素である。a16zにより潤沢な資金調達を成したWarpcastが既存のSNSからのスイッチングコストをエアドロによるインセンティブで賄ったように、クリエイターにとってはスイッチングが重要なキャズムとなるからだ。そして注意すべきは、TomoはStory Protocolからも調達を受けている。インターネットのネイティブIPインフラストラクチャを目指す壮大なプロジェクトだ。


こちらもa16zをリードに$54M調達している。
インターネットにおけるIP、著作権及び収益化は黎明期から取り組まれている問題である。いうなれば、インターネットにおけるビッグプロブレムであり、いずれ誰かが解決しなければならない。長い目で見ればこのような問題意識を前提としたSocialFiの周りのプロジェクトはどれかは「当たる」ので投資機会は十全にあると思われる。

しかしながら、LensやFriendTechがFarcasterにシェアを奪われたように、技術やUXを超えたネットワーク効果という古典的な問題が障壁となることは想像に難くない。このような市場における「目利き」のメルクマールとして、前述したTomoとStory Protocol、及びa16zのようなネットワークに着目するのはひとつの手段であると考える。
Everyworldのようなweb3広告プロトコルもまた同様の議論が展開できるであろう。

Founders FundのAlliance(アクセラ)への戦略投資も似た意味を持つ。結局、CEXへのlisting含めネットワーク効果がプロジェクト及びそれを取り巻くエコシステムの趨勢を左右するからだ。

あくまでクリプトマーケット自体のマクロ的視点では、香港のBitcoin ETFを始め機関投資家からの流入は引き続き加速すると考える。最たるものはHBARによるRWAだろう。RWAと聞くと不動産などを想起しがちだが、実際は証券のように定量的に扱いやすいものからトークン化が進むと考えられる。

しかしながら、RWAを取り巻くカストディアンの変容などはエンドユーザーには伝わらない(消費者にとってはあまり意味のない情報)、彼ら(ぼくらかもしれない)にとってはミームコインのほうが価値があるのだ。そういった点で、改めてMerlinはある意味でVCに扱いずらいミームに対する投資形態をも表象する側面もあり、改めて面白いとは感じる。
投資領域が限られてくる中で、話題に富むEigenLayer及びAVSについても、結局のところ「プロダクトとしては」エンドユーザーにウケるものがまだ少ないように感じる。

これはある意味健全な状態でもある。なぜなら、ほとんどのエンドユーザーは基盤技術など理解していない。Wi-Fiの仕組みすら知らない現代人がほとんどなのに、ブロックチェーンの根幹部分を吟味して投資などできるはずがない。ある意味で一切zkpを用いていないZKasinoの騒動は当然ともいえよう。
ここで「タルト構造」の話に回帰する。

ひとつの答えとしては、フルーツとクッキーである。Bitcoinが無事半減期を迎えRunesも解禁された今、しばらくして主要なRunesがmint outしfeeも徐々に下がってくると予想した。feeが高い状態では買い手は高額なfeeを払うが売り手はlistingにfeeはかからないため供給過剰でBitcoin上のアセットは下落する。しかしながらfeeが落ち着いた今、徐々に買いは入りMerlin上のアセットも一定の流動性を保つだろう。

そうしたBitcoin(における投機)の世界とは別に、Ethereumなどの世界も動いている。「クッキー」ことエンドユーザーにはウケないが堅実なAVSなどのプロジェクト。これらはマーケティングやネットワーキングである程度DD可能。「フルーツ」こと現実のビッグプロブレムを解決したり新しいマーケットを開拓する~~Fiなどのプロジェクト(ゲームなど)。Merlinはある意味でこの両端の蘊奥に触れているともいえる。毎日の資金調達の中から、この要素を持ち合わせるプロジェクトをピックアップするのが妥当だとは考える。(しかしながらどのプロジェクトがどれに位置するかを考えるのは難しい)

個人的には、2022年のSTEPN、2023年のOrdinalsに勝るプロジェクトはまだ相まみえてない。強いて挙げるとすればRunesやそれを取り巻くエコシステム、HyperLiquidなどのPerp DEXがそれに該当するかもしれないが、原理的にVCの投資対象に算入しづらい。

だが、日本人発のプロジェクトであるNapier FinanceやSlashをウォッチしていて気づいたのが、別にゲームのプロジェクトではないが(DeFiなど)プロモーションビデオやキャンペーンなどのマーケティングの一貫であるにせよ、エンドユーザーを惹きつける遊びのような設計が多い気がした。
Merlinもそうであるかもしれない。

そのようなプロジェクトも踏まえた上で、マーケ効果にレバが効きにくいAVS領域は、逆説的に凄くマーケティングに優れたプロジェクトが起点となり、ブル相場を牽引とはいわずとも追随していくのではないだろうか。HyperLiquidが好例である。虚無先物をも扱うPerp DEXが今や自社ミームコインを出し、ミームコインプラットフォームまで提供し始めた。このPMFは興味深い。


結論

  • ~~Fiやゲームなどは見極めにくいが、別にエンドユーザーにウケない領域でもマーケに優れたセンスを持つプロジェクトは一定のプレゼンスを持つ。

  • でもやはり新しい市場は~~Fiやゲーム

  • Tevaera(zkSyncのゲーム)がLaser Digitalのリードで調達したのが最近では一番興味深い

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