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読んだ本のまとめ

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読書感想文……というほどではないけれど読んだ本について感じたことをダラダラと書き連ねています。自分の考えが他の方に少しでも届いたらすごく嬉しいです。
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日本貧困化の原因を趣味で読書しているだけの一般人が追求してみる

日本貧困化の原因を趣味で読書しているだけの一般人が追求してみる

今の世の中をよくするにはどうするべきか。
どうしてバブル崩壊は起きたのか。
なぜ失われた〇〇年はどんどん増加するのか。

なんとも抽象的で子供じみた疑問だと自覚しています。
それでも純粋にその答えを求めて本を読み続けました。
今回はそれをまとめにまとめた内容となります。
長い文章となりました。
最後までご覧いただけたら、本当に本当に嬉しいです。

0.結論1.
現在のお金は金兌換紙幣ではない。

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*この話はフィクションです。〜円安、物価高の背景〜

*この話はフィクションです。〜円安、物価高の背景〜

ある国をA国とする。

A国は資源が豊かで国も大きい。
初めの頃は戦争に不参加を決めていた。
しかし、世界の情勢がそれを許さなかった。
A国は戦争することにした。
結果、A国は勝利した。

A国は歓喜に沸いた。
自分たちの戦いは正しかった。
敵国の市民を圧政から解放した。
戦争は国から給料がたくさん出ていた。
武器を作れば、その企業が儲かる。
国民は豊かになり自信もついた。
作られた武器による敵国

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財務省の方々へ。そろそろ国民にお金を配ってはいかがでしょうか。

財務省の方々へ。そろそろ国民にお金を配ってはいかがでしょうか。

富の再分配。
これは政治の中で、とても重要な観点です。

どうやって公平に富を分け与えるか。
お金持ちからお金を受け取り貧しい人に分ける。
これは政治の極めて重要で基本的な役割です。
ところが、それが難しい。
例えば、日本を豊かにする手段を考えましょう。

日本を豊かにする=外国企業の仕事を減らす。
だから外国資本のサービスの対抗馬を日本で増やす。
GAFAMにまつわる様々なコンテンツを日本でも行

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日本はなぜ貧しくなり続けているのか。

日本はなぜ貧しくなり続けているのか。

日本はどんどん貧しくなっています。
世界のGDPランキングではついに4位に転落。
なぜでしょうか。
僕が何度も取り上げた資料をもう一度見てみます。
注目していただきたいのはGDPとマネーストックの値です。

まずはアメリカから。

ご覧の通りGDPは2.1倍。
民間の資産であるマネーストックは2.5倍まで増加。

次に中国。

GDPは何と11.9倍。
マネーストックも4.7倍まで増加。

では、

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こんな時だからこそ、理想の政治家を考えたい。

こんな時だからこそ、理想の政治家を考えたい。

政治献金問題真っ只中。
そんな中、岸田首相が納税をうながす。
国民からの反発は当然のことです。

国会議員は自由にお金を扱える。
給料も存分にもらえる。
確かに重責を背負う職業です。

その職業に就くには非常に苦労が伴います。

しかし、その立場も親族が大富豪。

一般人より簡単に選挙で当選できるのは当然です。

一方でバブル崩壊後、国民はどんどん貧困化しました。

貧しい国民を統べるのはお金持ち

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オーストラリアだと日本と同じ仕事で年収が200万円多くもらえるんだってさ

オーストラリアだと日本と同じ仕事で年収が200万円多くもらえるんだってさ

1.前回のまとめ前回は日本の困窮化の原因を、成長率に見合わない高税率としました。

結局、税金が高すぎるのです。

ただし、「税金が高すぎる」という言葉。
これをそのままの意味にとらえてはいけません。
なぜなら、この言葉を口にすると必ず言われるのです。
「他の国も同じくらいの税率だ」と。

あくまで税率は成長率と比較することが大事なのです。
具体的に言えば、マネーストック増加量。
これを世界と同程

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Venona ヴェノナ 解読されたソ連の暗号とスパイ活動 ~国のスパイ組織の7人に1人が二重スパイというドジっ子な国~

Venona ヴェノナ 解読されたソ連の暗号とスパイ活動 ~国のスパイ組織の7人に1人が二重スパイというドジっ子な国~

太平洋戦争はアメリカの圧倒的な勝利で終わりました。
広島への原爆投下。
日ソ中立条約を破棄したソ連が参戦。
そして長崎への原爆投下。
日本の完敗です。

圧倒的な物量で日本をねじ伏せたアメリカ。
"欲しがりません 勝つまでは"
のスローガンでギリギリに切り詰めても日本。
当然、勝ち目がありません。
悪の枢軸を討ち滅ぼす正義。
アメリカは第二次世界大戦を"よい戦争"と呼びました。
勝利に酔いしれ国民

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『よい戦争』〜法は人を人たらしめるもの〜

『よい戦争』〜法は人を人たらしめるもの〜

アメリカ合衆国。

同盟国。
密接な関係。
これは一般的によく言われる言葉です。
パートナーとして非常に関係の深い国なのは言うまでもありません。

では、それが常に良いものであったのか。
といえばもちろんそうではありません。

例えばバブル期。
貿易摩擦の問題がありました。
日本円は不当に安すぎる。
そう言って絶好調の日本に待ったをかけたのはアメリカです。

例えば第二次世界大戦中。
真珠湾攻撃に

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『1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~ 』〜英会話ができる〇〇大学卒が国際協調の正解?〜

『1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~ 』〜英会話ができる〇〇大学卒が国際協調の正解?〜

グローバリズム、という言葉があります。

こんな考え方をもとに、国々はお互い経済の連携を重ね、相互に平和な発展を進めるのでした。

……。

そんな考えがほんの数年前までまかり通っていたのです。
今の混乱した世情を予想し得た人、グローバリズムが崩壊している現状を、いったいどれくらいいたのでしょう。

例えば、『サピエンス全史』で有名なユヴァル・ノア・ハラリ先生の著作、『21 Lessons』を読ん

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『「天下り」とは何か』〜政治家と官僚の絶対条件〜

『「天下り」とは何か』〜政治家と官僚の絶対条件〜

前回は古き良き(?)田中角栄元総理のお金の使い方についてまとめました。

僕自身、汚職のイメージの強かった田中角栄元総理。
調べてみると決して悪いことばかりではなかったことに驚きました。

頭を下げてまでお金を受け取ってもらう。
敵対勢力にもどんどんワイロを渡す。
味方を増やして政治をやりやすくする。
列島改造をスローガンにどんどんお金を人に配る。
政治家から民間人へ。
土地の値段はどんどん上がる

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『政治と情念』〜穴掘りゲームで国が豊かに〜

『政治と情念』〜穴掘りゲームで国が豊かに〜

前回は田中角栄元総理と岸田文雄現総理を比べさせていだたきました。

田中角栄総理大臣は金儲けで私服を肥した悪い総理大臣。
岸田文雄総理大臣は増税で国民を苦しめる悪い総理大臣。
そんな結論で終わってしまいました。
理想的な総理大臣っていつの世でも存在しないものですね。

今回はその金の亡者、田中角栄元総理。
どんな様子であったのかまとめたいと思います。

情念。
そう聞くととても暖かいものを感じます

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『政治と情念』〜金儲け総理vs増税総理〜

『政治と情念』〜金儲け総理vs増税総理〜

前回はセンメルヴェイスとMMTについて述べました。

税金を上げても上げても国が良くならない。
財源がないから、とさらに税金を上げる。
今では借金大国日本。
こんなに一生懸命やってるのに……。

そんな状況をなんとかできそうなMMT。
でも日本政府はどうしてもそれを受け入れない。
なぜなら、それを受け入れるには真面目すぎるから。

手術前には手を洗う。
そんな当然のことを絶対に受け入れない。
まる

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手術前に手を洗うなんてけしからん!!(ボコボコ)〜センメルヴェイスとMMT〜

手術前に手を洗うなんてけしからん!!(ボコボコ)〜センメルヴェイスとMMT〜

手術前には手を洗う。

当たり前のことです。
こんなこと、誰でも知っています。

でも、細菌やウィルスを見つけられなかった時代もあります。
雑菌が混じった手で手術を行う。
当時のことを考えただけでもゾッとします。

逆に、手術前にしっかり手を洗う。
それを初めて見つけたお医者さんには感謝してしまいますね。
実行した方はさぞかし賞賛を受けたことでしょう。

その方の名はセンメルヴェイス・イグナーツ。

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『MMT入門』のにゅうもん5〜(貧しい国を目指そうという)日本政府の努力〜

『MMT入門』のにゅうもん5〜(貧しい国を目指そうという)日本政府の努力〜

税金とは何か。
これに関しても、MMTは一つの答えを出しています。

税は財源ではなく通貨を流通させる仕組み

税金は国への収入。
それが今までの一般的な考え方でした。
MMTはそれを否定します。
税は通貨を流通させる仕組みなのです。
これはどういうことなのでしょうか。

国家は、国民に納税の義務をおわせます。
納税の義務とはおかねを国に納めること。
納税の義務を解消するため、おかねが価値を持つ。

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