【JBpress町田さん記事感想⑤】アイスショーの意義
JBpressオートグラフに掲載された、町田樹さんの記事の中から、気になった話題をピックアップして書いてみたいと思います。
第五弾は、「アイスショーの意義」です。
フィギュアスケートは、スポーツであり、アートであり、エンターテイメントである
私は町田さんが提唱する、「フィギュアスケートはスポーツであり、アートであり、エンターテイメントでもある」という言葉がとても好きで、その魅力に取りつかれているといっても過言ではありません。このような広がりを持つ競技は、他に類を見ないと思います。
だからこそ、競技という側面を持つ一方で、このようにアートやエンターテイメントの領域にまで広げられることに難しさを感じながらも、まだまだ様々な可能性を秘めていると感じ、今後の発展に期待しかありません。
競技会との差別化をはかり、競技会とアイスショーの共存を模索し、補完関係を強固にしていけば、業界全体としてまだまだ上昇する余地はあるのではと考えているのです。
(参考)競技会との差別化については、前の記事で詳しくまとめています
出演者にとってのメリット=活動資金、技術・表現力向上
フィギュアスケートは、観る側はもちろんですが、やる側にとっても、かなりお金のかかる競技だと言われています。
しかし、そういった状況でも、試合やショーのチケット(やパンフレット、グッズなど)を購入することで、現役選手たちの活動資金につながるとなれば、協力したいというモチベーションになるのではないでしょうか。
また、アイスショーに出演することで、他の出演者(≒競技上ではライバル)と親しくなれたり、一緒に練習することで刺激を受けることもあるでしょう。また競技ではなじみのない音楽や振付にチャレンジすることもあるかもしれません。そういった機会が、スケーター自身の技術や表現、また興味の幅を広げるのによいチャンスになるのかなとも感じています。
観客にとってのメリット=生でフィギュアスケートの魅力を体感できる
どのスポーツでもそうですが、その競技会に足を運んで生で観戦することは、その競技のコアなファンでない限りはあまり多くないことかと思います。
しかし、アイスショーという、競技会とは別の形で現役選手の演技を生で見る機会があるというのは、他の競技にはない魅力の一つなのかもしれません。
昨今、テレビでなんとなくフィギュアスケートを見られる機会は減りました。そういった意味でも、一般の方がフィギュアスケートに触れる機会はどんどん減っています。
しかし、コロナ禍でライブ配信やコンテンツ配信が充実し、わざわざ出かけなくてもアイスショーが見られるようになりました。衛星放送や有料放送で見られる機会も増えました。
もちろん、チケットを買って現地に見に行くのが一番の収入源にはなるのですが、それ以外でも、様々な工夫をして、収益をあげられたり、興味を持つきっかけになり、未来のお客様に繋がることができるかもしれません。
最後に
フィギュアスケートに限ったことではないですが、多くのものごとが少子高齢化により縮小傾向にあります。
競技人口の減少やリンクの閉鎖、経済状況によるスポンサーの減少などでの資金難など、とりまく環境は厳しいものになっています。
競技会だけでなくアイスショーという収入や活躍する場所があるというのは、フィギュアスケートの大きなメリットと感じています。
アイスショーに足を運ぶことで、現在フィギュアスケートに取り組んでいる方々の支援にもつながれば嬉しいですし、競技としての存続にも繋がればと願っています。
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