daisuke_s(だいすーけ)

人生の後半はもうすこし、自分本位に時間をつかってみたいなとおもっています。

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人生の後半はもうすこし、自分本位に時間をつかってみたいなとおもっています。

マガジン

  • 日記という名の短編エッセイたち

    • 139本

    取るに足らない日常の出来事、なんて思うのは本人だけかもしれませぬ。

  • ネリマノフ・カメラ

    • 5本

    「私が写真を撮るのは自宅の周辺だ。神秘的なことは、馴染み深い場所で起こる。なにも、世界の裏側まで行く必要はないのだ。」  ーソール・ライター

最近の記事

    • 2023年さいご、日本のすみっこから

      去年の今頃ともに年の暮れを過ごした人はもう隣にいなくて、これまでで人生が一番動いたこの1年、どういうめぐり合わせかぼくは今、日本の西の西の、南の方のすみっこにいます。 沖縄県、石垣島。 去年の今頃どころか今年の夏まで石垣島の「い」の字も頭になかったのに、今こちらに移って3週間が経ったところ。 冬だけど今日も25℃、日中は半袖で十分なくらいの南国。 まだ知り合いもいないので、今年の年越しはおうちでTVを見ながら八重山そばを食べるんでしょう。 noteをずっと更新できていなくて

      • 【詩】たしかなことは、

        わたしは 今日、こうしてあなたの姿を 今日、こうして わたしの思惑のフレームのなかにのこして わたしの記憶のなかで 生きることを強いたこともいつかは忘れてしまい ふり返る、あの季節たちの 途方もなく積みかさなった ある一日のうちの、どこかに埋もれてしまい いつか ああ、あの日のあなただと 見とめることも叶わなくなり わたしのフレームのなかで わたしの記憶のなかで 消費していくんだ 今日のこの日が過去になり 迎えた明日は今日となり そうして、よりにもよって ごく平凡に、消費して

        • ここしばらくの涙もようについて

          「年をとると涙もろくなる」ということの少しはじっこの方を、さいきん理解ができるようになった気がする。さいきん毎日泣いている。泣きわめいているわけではなく、さめざめと泣いているわけでもなく、目尻から涙が溢れるかどうか。視界がぼうっとなって、鼻と目の奥の方が少しツンとして、深呼吸をひとつ。そんな具合の涙加減が毎日のよう。 「年をとると」、というから何か「弱ってしまって」とネガティブな言い回しに聞こえてしまうのかもしれないけれど(そして少なからずぼくはそういうものだと信じていたし

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        • 日記という名の短編エッセイたち
          139本
        • ネリマノフ・カメラ
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        記事

          世間の「営み」から外れるというのは、

          今日はそろそろnoteを書きたいな、など、思ってはいるのだけれど、いざこうした時間になってみるとそれなりにやるべきことの大小を見つけてしまい結局エディタを開くまでにたどり着かずに終える日々を過ごしています。 そう、8月に19年勤めた飲食の仕事を終え、今は次の仕事のための準備期間中。…といえば聞こえはいいのだけれど、平たくいえば今ほぼ無職なんですね。 大学を出て20年以上ずっとまともに働いてきたから、もう無職3ヶ月目に入った今でもこの日々がなんだか嘘のようで、完全無職ではないの

          世間の「営み」から外れるというのは、

          ずっと前から写真に教えてもらっていたこと、戒めとしての軽い日記

          ずっと前から写真に教えてもらっていたこと、戒めとしての軽い日記

          2023.10.13 AM2:00

          ひとつ歳を重ねました。 人生で4度めの、ゾロ目です。 Twitter、じゃないか、Xにもたくさんお祝いの言葉をいただいてぼくは、わかっていたけどひとりじゃないことを、またこうしてしっかり理解して、道を外さないように歩いていけるんです。だからほんとうに、みなさんに感謝しています。ありがとうございます。 こういう日だったからこの1年どんなだったかな、なんて、総括なんかしてみようかなとおもったけれど、ここ最近はずっと、前を向いたり後ろをふり返ったり、そんなことばかりしてるから今日

          2023.10.06 AM1:00

          とっても久々に、カメラをお供にお出かけしてきた。 昭和記念公園。 もう何年通ってるんだろう 子どもの頃は、プールにもはいった気がする そこから40年とか 何度か間は空けども今もこうして変わらず足を運んでいるなんて そりゃそうだ、今は 育った土地で暮らしてるんだから 何年か前に きみと並んで写真を撮ったあの場所で、今日は その前にしていたように ひとりでカメラを構えていました こういうことはあまり考えないようにしなきゃいけないから、 もう前を向いてるんだから、 時間は過ぎて

          2023.09.28 AM1:00

          こころをいかに穏やかに保つかということについてすこし、学んだ気がする。たぶん、大きくざっくり、言ってみれば、自分に嘘をつかないことと、人への気づかいのバランスをちょうどよく、自分のストレスにならない程度の幅で、保っていられるかということ。 まあ、人への気づかいといっても、「自分が適切だとおもっている」気づかいができているかどうかというのは結局、自分の気持ちを上げることにつながるわけなのでそれも、ひいては自分のためということにもなるだろうかという部分もあるのだけれど。 こころ

          2023.09.20 AM3:00

          いま、石垣島にいます。沖縄本島は行ったことあるけど、石垣は初。 陽射しが強くて、強いというかとても攻撃的な気がする。まるでまっすぐに肌を目掛けて紫外線が刺さりに来ているようでありながら身体じゅうにまとわりつくような湿気と相まって、けっこうキツい。気温はむしろ東京の方が高いくらいだけれど陽射し+湿気のコンボがかなり厄介で、身体の外から焼かれ、中から蒸されているような。そんな感じの日中を何とか乗り切って、昨日と一昨日はもうだいぶ酔ってしまって頭が痛くてPCさわるどころじゃなくて

          2023.09.13 AM1:30

          人に会いに行くことが、特別なイベントになったのはいったいいつからだろう。 大人になって、とおくない場所にいることがわかっているのに、声をかけることが難しくなった。すこし、腰が重くなった。そして気づけば会いたかった人は、もうとおくとおく、ほんとうに、遥かに、とおくとおく。 そんなことをくり返して、またくり返して、人との縁は途切れ、自ら手放したものであるのにそれに気づけないから、何とか手繰り寄せようとして。 これからは、それをできるだけ、やめようとおもっていて。 今夜は富山で

          2023.08.30 AM3:00

          2時に仕事がおわって、ひとりになった店でこれを書いている。 19年続けてきた仕事が、あと2日で終わる。 取引先各位に退職の連絡をした。後任への引き継ぎをした。長いお客さんにひと通り挨拶をした。私物を整理し、荷物をまとめた。あとは鍵を返して出ていくだけだ。 あとに何も残さないように、静かに出ていくだけ。 感慨が、もうすこしあると思っていた。思った以上に淡々と時間は過ぎて、そして何より忙しくて、ここにいた長い時間をふり返ることもせず、もう今週末からは自由なのだとわかっているのに、

          あらたにはじめますのごあいさつ

          ああこうしてぼくはこれからこのひととのこりのいのちを過ごしていくのだと実感をして、感激をして何年かたって、やっぱりそういうわけでもなさそうだと実感をして、悲嘆に暮れて何ヶ月かたって、そうこうしているうちにこの場所が生まれました。 おりにふれてあの美しくてずっと手放したくなかった時間を思い、やめておけばいいのにカメラロールの写真などふり返り、落ちて泣いて笑ってをそれなりにくり返し、しかしながらにあたらしい生活の怒涛のいろいろに気をとられ手をとられているうちにそれとなくあらたなリ

          あらたにはじめますのごあいさつ