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あじ。いわし。時々さばでお祭り騒ぎ。

今日も雨なので、釣りの思い出を書こう。今日は、僕の釣りの原点の話。

小学生に入る前、おそらく幼稚園に入るより前。正確な記憶はないが、3歳ころ。

記憶がないのになぜ3歳かと言うと、「何歳から釣りをしているの?」と聞かれると、「んー、3歳くらいすかねぇ。」と答えているから。ここではっきりと3歳ということにしておく。未来が過去を変える事もあるのだ。

釣り場は大阪南港。当時の大阪南港は今のようにATCやWTCもなく、波止場には工場倉庫とデカイ船が沢山あり、トラックがビュンビュン通る。正に「港湾」という感じの場所だった。南港魚釣り園はその先端にあった。どうやら今でもあるらしい。護岸も整備されているので、小さなお子さんでも安心だ。

南港魚つり園護岸
+81 6-6612-2020

我が家から海までは約1時間、、、チャリで。当時、我が家には車はなく、移動手段はもっぱらチャリンコだった。 
3歳が一人でチャリに乗れるわけもなく、僕はオカンの後ろに乗っていた。確か1番上のねぇちゃんは自分のチャリで、2番目のねぇちゃんは親父の後ろだったな。

初めての釣りは、さびき釣り。5、6個連なった小さな針に、アミエビという小さなエビに似せたビニールや魚の皮がついていて、餌はつけなくて良いので楽ちんだ。

針に餌はつけないけど、オモリと一体になったカゴに、アミエビを掬っていれる。


沈むオモリから出てきたアミエビと針が海の中で一体になって、騙された魚たちが針に食いつくって算段。

群れが回ってくると小さなあじやいわしがぶるぶるっと、竿先を震わせる。そしたらリールを巻いて上げるだけ。誰にでもできるし、コツも殆どいらない。強いて言うなら、針の数が多いので、こんがらがらない様に気をつけるくらいだ。

ひとしきり釣ると、何やら波止場が騒がしくなる。鯖が回ってきたらしい!鯖といっても20cmほどの大きさで、お店に売ってるものと比べれば大したサイズでは無いのだが、2匹3匹とかかるともう大変!!3歳の僕ではあげられない。
あげられないどころか、縦横無尽に動き回るサバは、お隣さんの仕掛けとこんがらがる!その動きに吊られてまた新しい鯖が針に食いつく!
仕掛けがこんがらがる事をオマツリというのだが、あっちでワーワー、こっちでキャーキャーと、もうほんとに波止場中がお祭り騒ぎ!

なんだこれは!?仕掛けを入れるたびに、ワクワクする!!鯖こい!もっと来い!上げれないけど今度こそ!!!


小さな未知との遭遇感。ダイレクトに伝わる命の鼓動。それに呼応して高まる自分の鼓動。
虫取りや、田んぼ遊びも好きだったが、それとも違う。無限に大きな海の中から、見えない何かがこんなに直接的にとても本能的な生命のサインを送ってくる!釣りって、、、たのしーーっっ!!!!!!

勿論、こんな風に言語化出来てた訳ではないのだが、今思えばこんな感じを楽しんでたのだと思う。無心に、本当に無心に釣り続けた。

...仕掛けが無くなるのが先だったか、群れがいなくなるのが先だったか、記憶は定かではないが、終わりが来るまで僕は無心に釣り続けたのだった。そして、帰りの自転車に乗りながら居眠りの船を漕ぐのだった。

クーラーいっぱいの小魚たちは、その晩フライになって食卓に並んだ。アジやイワシは美味しかったけど、あれだけ頑張って狙った鯖は、なんだかカスカスであまり美味しくなかった。それでもやっぱり僕にとっては大きなサバを釣りたくて、「お父さん、次はいつ行くの?!」と聞く僕が居たのでした。これが僕と、釣りとの初めての出会い。

誰でもできるこんなサビキ釣り、日本でもそろそろ釣れ始めるシーズンです。是非釣りが初めての皆さんにもこのオマツリ騒ぎを楽しんでもらいたいものです。
オマツリした時にも、された時にも広い心で一緒に楽しんでくださいね!うちの子ももう6歳、日本に帰ったら早く一緒にサビキ釣りしたいなぁ。

釣りについてわからないことがあれば、お気軽になんでも聞いてください。今日の仕掛けを参考までに載せておきます。(Amazonから適当に見繕ってます)

※どんな釣りでもライフジャケットは必須です!安全に気をつけて楽しみましょう!
ライフジャケット大人用
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子供用ライフジャケット - CE認定済幼児フローティングベストスイミングエイド セーラープリント 救命胴衣 スイミング補助具 股ベルト付きバックル


今日の仕掛け
サビキ仕掛け
 ※サイズはその時釣れてる魚のサイズに合わせてね!
ハヤブサ HS710 これ一番 ピンクスキンサビキ 6本鈎

サビキカゴ
【オルルド釣具】サビキカゴ 「カゴルドA」 qb500054

アミエビ
マルキュー(MARUKYU) アミサビキ

イラストは友人のうっちゃんに書いてもらいました!Thanks!

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