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【体にぬった日焼け止め、ボディーソプでは落ちません!】真意を現役の化粧品開発者が解説します!

みなさんこんにちは、こんばんは。
現役の化粧品開発者の みついだいすけです。

今回はインスタのストーリーで募集した質問
「日焼け止めで困ったこと」「日焼け止めで困ったシチュエーション」について、解説していきます。



日焼け止めを落としきる洗浄方法

「ボディーソープで日焼け止めを洗い流しても、ちゃんと落ちているのか正直すごく不安」というコメントを頂きました。

正直なところ、ボディーソープではあまり落ちていないのではないかなと思います。

日焼け止めはボディーソープでは落としきれていない

というのも、これまでに何度も説明をしていますが、最近の日焼け止めは非常に撥水性が高く、汗や水で簡単に流れ落ちないような設計になっています。

ウォーターベースでも水で流しても結構肌に残りますし、オイルベースは特に非常に汗や水に強く、弾いてしまうので、必ず油性のクレンジングを使ってくださいと発信をしてきました。

肌に残る日焼け止めの膜というのは、疎水性といって水になじまない性質の膜になっているので、油性のクレンジングでないと落としきるのはなかなか難しいです。

ただ、体にまでクレンジングを使っている人は少ないと思います。

日焼け止めを洗浄しきれていなくて肌が荒れてしまっても、これを日焼け止めが落としきれていないことが原因だと思っている方も少ないと思います。

毎日ボディーソープで体を洗っていても肌荒れしたり、カサカサしたり、場合によってはニキビができてしまって、「日焼け止めが肌に合わなかったんだな~」と判断してしまう方もたくさんいると思います。

これ、すごくもったいないです!!

基本的に日焼け止めはボディーソープで落としきれません。
ほとんどの日焼け止めは水性の洗浄剤で洗っただけでは、肌に一部残ります。

これでも問題なく使えている方はそのままでいいと思うのですが、肌がカサカサするとか肌トラブルが起きてしまう方にとっては、改善が必要ですね。

やっぱり体に油性クレンジングを使うことに抵抗がある人も多いと思いますし、そもそも普段顔に使っているようなオイルクレンジングを体にもとなると、コスパも気になりますよね。

体の日焼け止めはベビーオイルで落とせ

ここで私がおすすめしたいのは、ベビーオイルです!

ベビーオイルを体になじませてからボディーソープで泡洗浄をして、油ごと泡で洗い流してしまうのがおすすめです。

撥水の膜というのは、紫外線散乱剤由来のケースがほとんどです。
紫外線散乱剤はめちゃくちゃ撥水性が高いので、ただボディーソープや水性洗浄剤で洗っただけでは肌に残ってしまい、肌荒れの元になります。

この撥水膜を落とすためには油性のクレンジングが必要なのですが、ベビーオイルでも大丈夫です。

ベビーオイルを塗ってなじませると、その撥水膜がベビーオイルに溶けます。
厳密には分散といって、肌にピタッと密着していた撥水膜が剥がれて、ベビーオイルに移ります。

ベビーオイルなので水で流しても油膜が残ったままになってしまうので、そこに泡の洗浄剤を使うことで、さっぱり洗い流すことができます。

オイルクレンジングの機能として水で洗い流せるというものがあるのですが、ベビーオイルにはその機能がないので、泡の洗浄剤に頼って洗い流そうという方法です。

この洗浄方法はコスパの面からもおすすめです。
ベビーオイルはとても安価なので、日常的に使ってもお財布の負担も少ないですよね。

加えて、この洗浄方法は顔にも応用できます。
それが「ベビーオイル洗顔」という洗顔方法です。

日焼け止めを落とすときに、油性クレンジングだと乾燥してしまうって方、結構いらっしゃると思います。
これは油性クレンジングで、皮膚が本来持っている保湿成分、天然保湿因子や細胞間脂質を洗い流してしまうことで起こっていると考えられます。

そういった方もベビーオイルを使ったクレンジングをすると、洗いすぎを防げるので非常におすすめです。

ベビーオイルを使った「ベビーオイル洗顔」は、X(Twitter)でとても有名で、私のお友達でもあり美容家のmimiさんという方が最初に提唱した洗顔方法です。

厳密には、
①顔にベビーオイルを塗って馴染ませる
②ティッシュやペーパーで抑える(ベビーオイルが付かなくなるまでティッシュやペーパーを交換する)
③泡洗顔

この「ベビーオイル洗顔」は、すごく優れた洗顔方法なので、いつかちゃんと解説したいなと思っています。

文字数が多くなってきたので休憩します。
うま!お酒はおいしいです!


お子さんにオススメの日焼け止め

「小学生が自分で顔にも体にも塗れる、ウォータープルーフの日焼け止めを教えてください。できれば肌に優しい系で!」という質問を頂きました。

小学生が自分で塗るということを考えると、なるべく不快感の無い、塗り心地の良いものを選ぶといいのかなと思います。

やっぱり親心としては肌に優しいものを使ってほしいという気持ちの親御さんが多いと思いますし、私も実際に肌に優しいという観点で選ぶと、紫外線吸収剤はちょっと避けたいなと思ってしまいます。

でも、やっぱり紫外線散乱剤は洗浄が難しいのと、塗った時の不快感が比較的ある方なので、小学生が自分で使うとなるとハードルが高いですよね。

紫外線吸収剤タイプでミルクのようなテクスチャーのものであれば、使い心地が良いので積極的に使ってくれるかもしれないですね。

ただ、小学生はすごく走り回ったり、体育の授業などがあって汗をすごくかくので、日焼け止めが流れてしまうと思います。

日焼け止めは肌を紫外線から守るために使うものなので、耐水性が非常に重要ですよね。

いろいろ考えると、小学生へのおすすめはノンケミカルのオイルベースが良いかなと思います。

嫌がる子供に対する日焼け止めの落とし方

心配なのは落とすところなのですが、上で紹介した「ベビーオイル洗顔」が良いと思います。

ベビーオイルは目にしみないので、とりあえず顔に塗って馴染ませてあげて、ティッシュでオイルが残らない状態までふき取ってあげましょう。


多少肌に油分が残ってしまっても、お風呂に入っている間にお湯で流れてくれるので、油分が残って肌トラブルを起こすというリスクも低いです。

まとめ

最近の日焼け止めは汗や水に強く紫外線防御の観点で機能性が高い製品が増えています。汗に強くなった反面、日焼け止めの膜が洗浄剤で落としにくくなっている現状もあります。 この問題を解決するためには油性のクレンジング、またはベビーオイルをなじませて洗浄する方法が有効です。

このブログの内容は、YouTube動画でもご覧いただくことができます。
また、他の動画で、生活スタイルやレジャーに応じた日焼け止めの選び方や、日焼け止めの効果的な塗り方、日焼け止めに配合されている紫外線散乱材の1つ「酸化亜鉛」等についても詳しく解説しています。
紫外線や紫外線対策、日焼け止めについての知識をまるっと得ることができるので、
気になった方はそちらもあわせてご覧ください。
 
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