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好評につき今年もあります。

秋を通り越し、一気に寒くなった大山エリア。玄関出て見える景色はすでに雪景色。標高を200m下げるとまだ秋の様相。標高高い分、季節を先取りです。

湯たんぽ

今年は10月いっぴから登場したこちらのアイテム「湯たんぽ」です。

子供のころ氷枕は使ったけど、湯たんぽは未経験の私ですが、ニュージーランドではとてもお世話になりました。とにかく向こうの冬は寒くって湯たんぽ必須。湯たんぽも使った上に寝袋に毛糸の帽子まで‥。何といっても、日本のようなふわふわの羽根布団もふかふかな毛布もなく、薄っぺらい毛布を2~3枚かけるだけだったので、とにかく寒かったです。暖房もリビングにある暖炉だけで個々の部屋を暖めることはあまりしませんでした。だから湯たんぽ‥と言えば、ニュージーランドの思い出。向こうでの名称は”ホッティ”。世界共通語ではなさそうですが、そう呼んでいました。

寿庵で湯たんぽを使いだしたのには理由があります。スキー場に隣接する雪深いところにある建物。当然、全館暖房機が設置されていました。灯油でお湯を沸かし、そのお湯を館内に循環させるシステムがありどの部屋もぬくぬくだったのですが、灯油代金がどんどん高騰、メンテナンスにもお金がかかるようになりました。使わない部屋も常に暖めるため、お客さんが少ない時は当然暖房費の方が高くなり経営を圧迫するようになりました。

しばらくはその設備を使ったのですが、灯油の高騰がより加速した上に、機械の不具合。3年目の冬に、全館暖房の日とファンヒーターの日を設け、お客さんに比べてもらいその結果を経て、4年目に全館暖房機を廃止する決断をしました。でも、もう少し快適になるには?と考えて湯たんぽも併せて利用するようになりました。

お客さんのある日はお湯を沸かし、チェックイン前に布団に忍び込ませるようにしています。使っているのは約1.8L~2L。お客さんが最大20人でも対応可能。満室の日は湯たんぽ作業に1時間以上かかっています。

やかんと湯たんぽ

入れるタイミングも試行錯誤。秋のころは昼前にセット。冬になると午後1時~2時の間にセット。なぜなら、就寝前に布団に入れると熱すぎる‥といって、ぬるま湯だとすぐ冷める。熱々を昼頃に入れると寝るタイミングに布団全体があったまる。そして、布団の中にうまくキープすれば朝まであったかい。

「湯たんぽって気持ちいいんですね」「買って使ってみますね」

でも、お湯を沸かすタイミングに、容量もこだわってますよ~~。1Lだと冷めるのが早い!2Lくらいあって朝までほかほかです。自分でやるのは案外面倒なので、誰かがやってくれると嬉しい作業。

すでに2か月間、お客さんのある日は毎日作業をします。そして、来年の4月までこの業務は続きます。つまり半年は湯たんぽ業務をしてるってことですね。

「お客さんにやってもらえばいいのに‥」

みなさんそういうのですが、自分でする作業になればしないんですよ。以前ゲストハウスを利用していた時に、共用部屋に湯たんぽがあって「ご自由にどうぞ」とおいてあるのを見かけました。私はあった方が快適!と分かってるので、使ったのですが、同室の人は誰も使わず。

使わないと寒いので、一晩中暖房をつけるように。誰かしらヒーターを付けるから、それはそれで乾燥して私はあまり好きではありません。

そうなんです。湯たんぽを入れると、夜にヒーターを消してくれるようになりました。布団がホカホカなので、ヒーターを利用しないお客さんが増えたのです。

湯たんぽが一番エコで暖房費の削減に役立った上に、お客さんには大好評。労働力はかかるけど、それはそれで、喜んでもらえる顔を見るのも楽しみなので、せっせと作業を行います。

私も湯たんぽ一つで冬は乗り切ります。自分の部屋には暖房器具は一切ありません。空調が苦手なので、冷房も暖房もなくっても平気。決して我慢してるわけでもありません。それっくらい湯たんぽは快適なんです。

ということで、力説してしまった。決して湯たんぽ協会?の回し者ではありませんが、湯たんぽはもっともっと普及させたい。めちゃくちゃエコだし、やっぱり気持ちいい。ぜひ、みなさん使ってみてくださいね。

そうそう、以前来てくれたヨーロッパのお客さんが湯たんぽのことをこう表現しました。

ちっちゃい彼女が添い寝してる!

なんかその表現がおかしくって笑っちゃいました。でも、ほっこりした気持ちになったと言ってくれたので、暖かさは世界共通なんだなって思いました。

ということで、好評につき今年もあります~。

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