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損して得取れ?

休業51日目。そして5月最終日です。昨年5月はGW10連休で、本当に忙しかった・・ただ、お客さんがGWに集中しすぎて、あとは玉砕。思ったより数字が伸び悩み、開業6年もたつのに、努力の成果はなかなか見えず・・・と落ち込み、結論、宿の魅力よりも、天候やカレンダーの並びにことごとく左右されるんだなぁ・・とおもって終えた5月だった気がします。で今年は、もう、何も言うことはありません。5月は完全休業に入ったので、開業初めて売上0円という数字をたたき出しました。なのに、気持ちはいたって穏やか。努力したのに伸び悩んで数字が落ちた・・と思うと、やっぱり気持ちも落ちるんだけど、今回の成績に関しては、当たり前の数字だったもんで、意外と、開き直り、「0」という数字に潔さを感じ、すがすがしい気持ちにすらなっています。学生時代のテストを思い出す。半端に数字をとるくらいなら0点の方が心地よい(?)のと同じ。

とまぁ、、人生に開き直り、強がって悪態をついているオーナーであります。

さて、それにしても、色々ありますね。色々ある・・というのは、今回のコロナ禍における行政の補助金や給付金、助成金、融資に関する事です。ありすぎて、情報が交錯。何とどれが一緒で、どこが窓口なのか・・なんだかよくわからないことになってきました。

一律給付のあった10万円は、早い対応ですでに入金されております。早く10万円を救出(引き出す)せねば・・固定資産税にさらわれてしまう(と、すでに時遅し、明日、引き落とされる予定・・ちーん)。ただ、10万円というのは、事業へのお金ではなくあくまでも私個人へのお小遣い(?)。なので、10万円キッチリ自分のやりたいことに使う予定。貯金なんて馬鹿げたことに使わずに、コロナの影響で、瀕死の状態に陥っている、サービス業(飲食、宿など)で全部使う予定です。たぶん、うまいもんを食べて10万円分。一気に使ってやる!(本気です)

それから、個人事業主への給付金。すでに申請してるんだけど、うんともすんともアクションがその後ないもんで不安になる。ただ、そのうち入金されるはずなんで、大丈夫かな?とおもうけど・・。

それから、何度も述べている融資。こちらも優遇措置がすごすぎて、借りた方が得なんじゃないか??って気持ちにすらなる(もちろんそれは幻想でマヤカシ・・やはり借金!)。ガッツリ借りてすっかり借金大王みたいになったけど、ま、別にその辺も気にしない、気にしてたら事業なんてできないもんね。

鳥取県もあれこれ助成金などがあるし、経済産業省なんかもあれこれあったりする・・。それにしても、色々ありすぎてよくわからない。コロナに関係ない人も、便乗して申請してるらしい・・とまで聞くと、私も負けずに申請せねば・・などと思うんだけど、めんどくさがり屋の私は、借金したんでもういいや・・って気持ちにもなっている。申請書類をダウンロードして、手続きをすることが苦手。開業時はそういった作業に散々悩まされる。でも、細かいことまで徹底的に調べて、こっちが得とか損とか考えて申請に労力をかけるより、

「働けばいいじゃん」

というシンプルな考えにたどり着いてしまう。申請書類を作成するよりバイトに出る方がいいや!って気持ちになる。

何が得とか損とか考えるのが苦手だし、それを思っていると、ガソリンリッターたった5円の差額を悔やむような人生になりそうで嫌。

「損して得(徳)取れ」

商売の基本。種まきして、栄養を与える。栄養というのは、そこがサービス業にとってはサービス部分。そして、いずれどこかで利益になってくるわけで、それを信じなければ、ビジネスはできない気がします。もし、サービス業なのに、サービス部分を徹底的にコスト削減と言ってカットすれば、やはりお客がはなれる気がしますね。

損して得取れ・・開業してからそういう部分が多いかもしれないけど、でも、損してるって気には今はあんまりならない。お客さんがやっぱり返してくれる。今の状況に陥ってても、いつもお客さんが励ましのメールをくれる。もうそれだけで、これから先も大丈夫って気になれますね!

損して得取れ・・の対義語は何だろう・・・

「一文惜しみの百知らず」

という言葉が出てきた。もちろん対義語なんで意味も想像はつくけれど、

「一文ほどのわずかな金を惜しんだばかりに、後で百文もの大損をする」

ということ。なるほどね・・・。コロナのせいで、宿が立ち行かなくなっているけど、値上げはせずに頑張りたい、むしろ、今の金額で、より良いサービスを提供したい。またいずれ、たくさんのお客さんが宿に戻ってきてくれることを信じて!!それにしても、開業時の初心の気持ちに立ち返って、1人のお客さんにも感激して一生懸命やってたけど、そんな気持ちになって、また宿とお客さんと向き合えそうな気がしますね。


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