大神山神社奥宮屋根修繕特別拝観に行ってきた。
8月末にNoteで、こちらの記事を書きました。
私は、昨年も拝観したため、できれば初めての方へ特別参拝の枠を空けた方がいいと思い、遠慮して申し込まなかったのですが、まだ空きがあると聞いたので、今年も特別拝観に行かせていただきました~~。ご近所さんにも声をかけて、雨の降る中、初日の一番早い時間で参加しました!その報告です。
屋根の葺き替え(こけら葺き)工事は、何度見ても感動モノの日本の古の技術。日本であちこちにある神社仏閣ですが、それらを修繕する際は、昔からの伝統的な工法で直すのが一般的なようです。特に、文化財として保護されるものはなおさらそうでしょうね。
職人さんがまずは屋根に葺く杉板の切り出し方法を丁寧に説明してくれます。こんな丸太から手作業で切り出す‥。うーん、気が遠くなるわ。
すべて手作業で薄く杉板を割いて屋根に葺く材を作り出します。この工法で切り出された板のことを「こけら」というようです。
丸太から切り出した板を、何度も割いて、薄くしていく。見てて気持ちいい職人技でしたが、実際やろうとすると難しいのでしょうね。丸太には節もあるし、虫の入って使えない部分もある。そういった場所を避けながら、切り出していく。
そして、今現在、屋根の葺き替え以外にも建物の中の天井画を修復されているのですが、こちらの使っている絵の具についての解説もあり、こちらもとても興味深いものでした。いずれにしても、すべてが手作業。効率化とは真逆の手法で、脈々と受け継がれる伝統の技ですね。
さて、いろいろ事前に説明を聞いていよいよ屋根に上がります。
若い職人さんが携わっておられるのですが、次、またこの地で30年後に遷宮がある際はベテラン職人になって戻ってこられるのでしょうね。出雲大社の遷宮に関しては60年に一回。人生で一度でも携わることができればラッキー。中には人生で2回携わっている方もいるのかもしれませんね。
そして、職人さんの技術もさることながら、この杉の木を育てている人たちもいるということまで考えると、途方もない時間と人がかかわっていることもわかります。杉に関しては100年から300年くらいのものを使うようなので、苗木から植えた人はもうこの世にはおられないのだから、ほんとすごいことです。
手前は昨年ふき替えられたところだと思いますが、雨に濡れ黄金色に輝いてるように見えますね。とにかくこれを間近で見てほしいです~~。
1時間では足らないくらい、丁寧に説明してもらいました。すべてが数百年前から受け継がれた手法。新しいものではなく、往時と変わらぬ技法であることに驚かされますね。とにかく感動モノでした!!もちろん、お賽銭は気持ち分しっかりとお渡しいたしました。
今回、多くの人に来てもらいたいと思いFBやSNSなどでもお客さんにもシェア拡散してもらって宣伝しました。
私としては、登山をする方にこそぜひ見ていただきたいと思います。
普段、横目で見て通り過ぎる方も多いと思うのですが、すごい歴史と技術とで何百年もあの風雪の中で耐えているのには理由がありました。それをその目で見てほしい!と切に思います。
深く知ることで、今まで以上にありがたみを感じよりすがすがしい気持ちで、山へ登れると思います。そして神社とお寺があるからこそ、山へも登らせてもらっていると感じます。自然を守り大山を大事にしようとより思えると思います。
特別拝観は9月9日~3日間です。当日でも空きがあれば参拝できます。丁寧に説明をしていただくので、1時間くらい時間がかかると思ってください。服装も気になるところですが、下山後でも大丈夫ですので、ザックをどこか隅に置かせてもらい襟を正してご参加くださいね!
見ない方もぜひとも賽銭やご寄付をお願いします。これから先も、ずっと大山にあり続けるためにも多くの人の協力が必要だと感じました。よろしくお願いいたします。
力説したけど、ほんと見てよかった‥そう思ったので、その気持ちを伝えたいと思います~~。
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