見出し画像

ちょうどいい宿。

コロナと言われるようになり、2年経つのですね・・。2019年にどうすごしていたのか、なんだか遠い昔の事のように感じてきました。コロナじゃなかった時の感覚がもうわからない自分がいます。

実は、コロナになって色々そぎ落とした部分があります。それまではよかれと思っていたサービスも、実は私には負担が大きく、それをコロナ理由にやめることができました。

できればやりたいけど、長く継続していく上でそれが重くのしかかってくる。この2年でそう言うものを見極めることができた気がしますね。もしかしたらサービス低下??と悩ましく思うのだけど、自分の心身とこれからの持続可能な宿を考えれば、全力で走ることが必ずしもいいことでないと、気づかされました。

どんなお客さんも満足できる「万人受けする宿」を作れたらすごいよなぁ・・って思うけど、私には無理。でも働くならそんな宿で働いてみたい。どんなお客さんへもサポートができ、満足してもらえる。お客さんがすごく喜んでくれるし、ニコニコ顔で帰っていかれる姿を見れば、働くこちらもとても心地よく、仕事に打ち込め、お客さんのために頑張ろう!って気持ちになれるはず。

5万円の宿ならそれができるのだろうか??いや?3000円台の宿でも、よかった・・と言っておかえりいただけることはできるはず。ある程度はお客さんの要望を聞きつつ、でも、そぎ落とす部分はしっかり見極め、利用してもらえるみなさんにも私にとってもちょうどいい宿としてこれからもやっていければいいよな・・って思っています。

一度は泊まってみたい宿がふもとにあるんだけど、一人25000円らしい。一生に一回しか泊まれないよな。なんか記念日とか、よほどの時じゃないと気軽に行こう!ってならない。でも、まぁ、いつか、そんな宿にもっておもう。旅をしてた時は2か月間ずっと宿に泊まるんだから、いくら安い2000円台の宿に泊まり続けても12万はかかる。そう思えば、そんな宿にちょこちょこ泊まって、年間20万くらいは使ってた時がある。

あ!うちに来るお客さん、年間20泊って人がざらにいるんだけど、みんな6万以上も使ってくれてるんだ・・・なんだ、すごい!5つ星の高級旅館に泊まるくらいのお金をうちに使ってくれている。

ちょうどいい宿ってそういうこと。ちょうどいいから何度でも使ってくれる。そう思うと本当に感謝しかない。これからもみんなにとってのちょうどいい宿を目指そう!!

それにしても一つ思うことが・・。コロナ対策ってのを求められ、あちこちの行政機関から設備チェックにこられる。いろいろご指導もいただき、大変ありがたい。でも対策にはマニュアルがある。そのマニュアルに、5万円の宿バージョンと、3000円台の宿バージョンってあるのかな??

5万円の宿ではできる対策でも、3000円台の宿にはできないことだってある。距離が近いので・・もう少し席を離してください。と言われるのだけど、広いロビーがある高級ホテルと、入ってすぐが食堂スペースな宿では全く違う。1m、2mと距離を取れと言われても、お客さんは半分以上が建物に入れない・・。

難しいね。ま、いいんだけどね。ちょうどいい宿目指してるからね(笑)。

寿庵のHPはこちらをクリック!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?