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旅の高揚感。

久しく旅らしき旅をしていない寿庵オーナーです。スマホやネットでいろいろ検索するより前の旅世代。紙媒体が唯一のツールだった。きっと、スマホ慣れした世代の旅人は旅本一冊で出かけるには不安を感じるかもしれませんね。そんな私も旅先ではフリーメールには大変お世話になりました。時々、ネットカフェから友達にメールを出したり、旅先で待ち合わせする時、あらかじめ時間と場所をメールで連絡し、合流することも。山仲間と、一週間前にメールでコンタクトをとり、カンボジアの小さな町で再会することに成功!・・なんて今じゃ考えられないよね。

当時、海外でこうやってやり取りできるってすごいなぁ~って思ってたけど、今じゃ、当たり前。どこにいても誰とでも繋がれる時代。そして知りたいことを何でも知ることもできる。これってすごいこと。

2019年に寿庵に泊まってくれたオランダのMさんと最近メールでやり取りをしました。旅好きで、日本が大好きなMさん。ニュースでオリンピックの話題から、日本での感染拡大のことなどいろいろ知ってはいるのだけど、寿庵がどんな様子か、私が元気か?ととても心配してくれていました。

久しぶりの英語。長いこと英語を使うことないので、なんだかすっかり忘れてしまってしどろもどろの英文。

2020年も日本に来る予定で、彼女が旅の計画を立てる際にお手伝い。GOOGLE マップを見ながらJR沿いのホテルマークをチェック。青森から山口まで沿線を調べ、ホテルを見つけ出す。

宿に英語サイトがある場合は彼女が直接予約するのだけど、日本語サイトしかない場合は、私が代わりに予約をする。もちろん、日本海沿岸の田舎町ではHPすらない宿もあり、そんな時は、観光協会に電話をして宿を見つける作業を手助けしました。

行ったことない青森の漁師町の民宿、JRから徒歩圏内に見つけたリゾート地。時にはストリートビューを見ながら沿線を移動。

旅をしてるかのようなそんな気持ちになり、計画のサポートをしながら、忘れかけていた高揚感を思い出しました。

こうやって旅の計画をサポートするのって本当に楽しいですね。宿で働いてなければ、観光案内所の窓口業務がしてみたい。すごく楽しい仕事だって思う。

今はネットがあるんでとっても便利。行ったことない場所でも、どこに宿があって、どこに観光地があるのか、食べるところから土産物屋まで何でも調べることが可能ですね。

紙媒体は紙媒体なりの良さもありました。どんなところか行ってみないとわからないワクワク感は今以上かもしれない。旅本の地図は古い情報もあって、宿を探すのに苦労する。出会った先で、人に場所を聞くなんて、今はきっとしないのかもしれない。メモ紙に記載した宿名だけを頼りに、地元の人に聞きながら宿を探し回ったことも。携帯・スマホ普及前まではあたりまえのことだったよな。

なにはともあれ、世の中もう少し落ち着かなければ旅に出れる雰囲気じゃない。オランダのMさんも、本当にどこにも行けないストレスを感じ、日々日本への思いを募らせているようでした。

それにしても、やっぱり旅のことを考えるとワクワクする。何とも言えないあの高揚感を思い出す。いくつになっても、旅はきっと楽しいだろうな。20代、30代は旅と山に没頭。40代は宿と共に過ぎ去りそう。次の世代にバージョンアップした時はもう少し旅の要素を織り交ぜたい。

若いころとは違ったまた旅の楽しみ方を再発見するかもしれない。さすがに紙媒体で旅することはないのかもしれないし、そういったものはすでに存在しない可能性もあるよな。となるとスマホ片手に旅するって私にとってはすごく新鮮なことかもしれませんね(※実は今もガラケイの人)。

コロナに加え、雨の夏。

今は、旅するにはいろんな意味でよろしくない。できないって思うからこそ、思いも募るのでしょうね。仕事に忙殺されてた時は、旅を思い出すこともなかったけど、この頃やたらと思う。

旅に出たいってこと??

いや、まだ、タイミング的に今じゃないし、もう少し仕事に忙殺させられたい人。忙殺させられたいのに、暇すぎる今日この頃・・。ただ、行ってみたいと思い描くくらいは自由なんで、妄想力を高め中です。

あぁ~来年、オランダのMさん日本に来れたらいいのになぁ・・。

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