人助け。
忙しく日々過ごしている寿庵オーナーです。何といっても体は一つ。なのにやりたいこと、と、やるべきこと、が多くって、バッタバタの日々を送っております。一昨日は超特急で仕事をこなし、チェックインまでの合間に紅葉の様子を見るため、蒜山界隈までぶっとびドライブです。ゆっくりとじっくり見て回る時間はなかったのですが、ちょっと気分転換になりました。
自分の分身が欲しい!ここ最近はそんな感じです。あれこれ同時進行で物事をこなさないと、その日の仕事がその日のうちに終わらないくらい追い立てられてるのですが、それでも、誰かにヘルプを頼まれるとついつい引き受けてしまう‥。
コロナ前に宿泊してくれた海外のお客さんが、ちょっと困ったことが起きて、私に相談メールをくれたのが始まりですが、日々目の前のお客さん仕事をしながらも、日本を旅している彼女のサポートができないかと四苦八苦。
でも、そんな私の”困った”をその地に暮らす寿庵のお客さんが、その都度サポートしてくださいました。言葉の壁で言いたいことが伝わらないもどかしさ‥普段であれば、それを含め日本を楽しんでる彼女なのですが、やはり体の不調があるとそうもいかない。今回、鳥取に来る前に手首を怪我して思うように荷物が運べなくなり、旅がスムーズにいかなくなって、ダメもとで私へ連絡してくれたんだろうけど、つい気になってしまってあの手この手を考えてしまいます。
手助けが欲しい時に、誰かが手伝ってくれる。私は電話とメールのやり取りで、任務遂行。いろんな寿庵のつながりの皆さんが、あちこちでサポート。本当に自分が助けてもらったようなそんな気持ちになりました。
私もようやく時間が取れた時に、彼女と合流。久しぶりに使う英語がへたくそすぎて申し訳なかったけど、4年ぶりに会った彼女はやっぱり日本が好き!と喜んでくれていました。
20代のころ、カナダ横断中の長距離バスで、気分が悪くなった私に声をかけてくれたどこの国かもわからない女性。長時間バスに揺られ、車酔いで本当につらい旅になったのですが、やさしく声をかけてもらえて、それだけでも安心しました。困っている時って、温かい言葉をかけてもらうだけでもうれしいものですね。
さて、そんな私ですが、一昨日は助けられる羽目に‥。お客さんを夜、送迎中だったのですが、なんとタイヤがパンク!パンクしてることに気づかずにしばらく走ったのですが、おやおやおや?見るとペシャンコに。これで2回目‥またやらかした(涙)。しばらく途方に暮れたのですが、ダメもとで個人でされている町工場へ電話すると、すぐに対応してくださいました。すでに勤務外の時間で、きっと夕飯を食べ終わったタイミングだったかもしれません。晩酌のタイミングだったかもしれません。遅い時間にもかかわらず、いやな顔もせず、奥さんとともに駆け付けてくれた姿を見て、本当に泣きそうになりました。
起業した時に、こんなアドバイスを受けました。
「雪深い大山で困ったときに、いつでも対応してくれる業者を選びなさい」
つまり値引きばかりを強要し、安く買いたたくようなことはするな!または、安く対応してくれる業者選びばかりをすると、いざという時に助けてもらえない!ということです。
持ちつ持たれつの世の中で、自分の都合ばかりを優先するといざという時に困る‥そんな教えを起業時に学びました。なので、寿庵に出入りする業者さんとも、常に気持ちよいお付き合いをさせてもらっています。
困ったときに助けてくれる。私も旅人や山の人が困ったときに少しでも助けられるように対応をしていきたいなぁ~って改めて思いました。
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