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見えないボーダー。

新緑がとってもいい大山です。寿庵オーナーも鳥やきのこや花や新緑のことで頭がいっぱい。本来であれば、いい季節なんでみんなおいで~!!って言いたいのだけど、なかなか言いづらい世の中になっていますね。

行楽シーズン、稼ぎ時に合わせて緊急事態宣言。いくらテレビを見ない新聞も読まない俗世の情報をシャットダウンしたい(本音)私とはいえ、今、発令される意味もよくわかるし、納得もしています。

そして、私以上にお客さんがどうしようか・・と悩んでる模様。GWの予定はかなり前もって皆さん決めておられ、昨年は断念した大山登山を本当に楽しみにされていました。

でも、出されちゃったよね・・緊急事態宣言。今までだったら私も、なんで今、出すのよ~!!って不満(暴言)たらたらしてたけど。正直、もう何度何度も打ちのめされたんで、打たれ強くなりました。

出された以上、お客さんも自粛ムードに。予想通りキャンセルが入ってきました。まぁ、しょうがないよね・・。

もちろん、対策をとってるし、それでもいらっしゃるお客さんの為には気を付けて対応するつもりです。

去年もこの時期、同じような話題をしたけど、県の括りってなんだろなぁ。いきなり見えないボーダーが立ちはだかってくるんだけど、やはり人には迷惑をかけてはいけない!!って気持ちがあるので、その見えない壁を乗り越えないように気を遣う。

私は、県外のお客さんと常に接する生活をしてるので、県と県の間の境を気にしたことはないのだけど、でも、自分自身、ほぼ山陰から出ていない。というか、開業してから、どこへも行ってないので、コロナだから急に自粛してるわけでもありませんね。

お客さんが、

県をまたいだ向こうの山へ登りに行くのに、やっぱり肩身が狭い思いがするので、そっちはキャンセルして寿庵に来るね・・と。
そうかと思えば、
こちらへ来るのは申し訳ないので、ご迷惑かけないためにもキャンセルしますね・・と。

お客さんの迷いが予約帳にも反映。消えたり入ったりを繰り替えす。そして、ここにお天気具合も影響するので、雨マークの動きでも変わってくる。心の迷い、葛藤、なんだかいろんなことが反映。昨年からはキャンセルの量もすごい。予約帳の書き換えがこれだけ激しい年はなかっただろうなぁ。

それにしても、正直、隣の県に行く行かないの話なのだけど、本当に見えないボーダーが高すぎる。

お客さんも、どうしていいかわからない。そりゃ、世間一般的には、こんな世の中で登山のために出かけるなんて非常識!!とお叱りを受けるかもしれない。登山なんて、不要不急でしょ!って言われるでしょうね。立場違えば私だってそっち派になってるでしょうね。

でも、それ(登山だけじゃなく、その他の趣味でも)がこのコロナ禍でもなんとか心豊かに生きていけるための活力になっているとすれば、大事なことだと思うのは私だけだろうか?

幸い私は山の近くに住んでいて、登山口が徒歩圏内。しかも在住者。ただそれだけで、大山に気兼ねなく登れ癒されているので、なんとか精神状態を保てている。都会に住んで、たまの休日に自然に癒されたい!って思ってるのに、山すら来れないなんて・・。

そして、いくら緊急事態で、不要不急の案件である登山でも、これで商売して食べてる私には、まったくもって不要不急ではありません。だからこそ、県をまたぐことを禁止されることが、心のどこかでひっかかるんでしょうね。でも、しょうがいない!そう、しょうがない・・。

ただ、もう不満は言わない。どこにだれに向けて発するわけでもないし、その不満は回りまわって自分に返ってくるんで、どんな状況になったとしても心穏やかでいようと思う。

キャンセルは致し方ないこと。なので、少しでも大山へ来ることに迷いや後ろめたさがあるのであれば、気にせずにキャンセルしてほしい。私に申し訳ない・・って思ってくれるなら、次来た時に、2泊してくれたらいい~。お友達連れてきてくれたらいい~!それで大丈夫なので。皆さん、気にしないでくださいね~。

さてと・・・やることなくなったんで、花でも見に行くかな・・。

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