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大山のヒメボタル

7月、長雨のあとの蒸し暑い日の夜。大山の参道ではヒメボタルの光が点滅し始めます。毎年この時期の話題の一つ「ヒメボタル」今年ももうそんな時期か・・と思いながら先週末、ホタル探しに行ってきました。

ヒメボタルとは・・・
ヒメボタルは、ゲンジボタルやヘイケボタルと違って幼虫が陸地で生活する陸生ホタルです。ゲンジ・ヘイケボタルよりも一回り小さく、6mm(メス)~9mm(オス)ほど。大山での活動時間(※地域によって違いがあるようです)は、日没30分後くらいから発光を始め、21時頃まで活動しているかな?と思います。以前、21時以降に行った時にはあまり姿を見なかった気がするので(憶測ですけど)。ただ、調べてみると深夜型で24時ごろから活動を始めるホタルもいるとか・・。もしかしたら大山でも深夜型のホタルたちもいるのかもしれませんね。日中は、ゲンジボタルやヘイケボタルのように茂みの草陰や木の葉の裏で休むのではなく、地上に積もった落ち葉の中や土の上で休んでいます。メスは飛翔しませんので、飛び交う姿を見たらそれはすべてオスになります。落葉樹林や草むらの腐葉土に棲むキセルガイなど陸生の貝をエサにしているようですね。

ここずっと雨で、比較的涼しい夜だったので、まだ早いかな?という気持ちがありました。なぜなら、いつもホタルを見る夜はムシムシとした暑い夜だから。

でも、ホタルを見た・・と言う情報が入ってきたので、少しは期待して、いつも見に行く場所へ行ってみました。

お~!いるいる。※写真はNちゃんより。

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本当に小さい光、街灯やスマホなどの明かりに目が慣れると見えないので、出来るだけ、目を暗闇にならしてから見るのがおすすめです。観察会や撮影など、この時期は夜に人の動きがあります。みんながヒメボタルを楽しみにしているので、観察もしくは撮影の際は、お互いに配慮しましょうね。

小さい小さいホタルで光に弱いと聞いたこともあります。光を当てたり、あとは虫よけスプレーなど、むやみやたらに吹きかけないように気を付けてくださいね~。ブト(ブユ)を退治するつもりで、蚊取り線香を炊く・・なんてもってのほかですよ~!!(怒)。

そして、7月14日は大山の「もひとり神事」の日です。夜通し行われる神事なのですが、この神事へ向かう時にホタルを目にするので、大山のヒメボタルの時期は7月10日~20日の間くらいかな?と思います。この神事は1000年も続くと聞いています。昔からヒメボタルがいたのだとすれば、蛍が飛び交う参道を行者さんが歩いてたのかもしれませんね。

ここ2年、コロナの影響で、神事は関係者だけで行われてますが、またこの「もひとり神事」に参加できる日が待ち遠しいなぁ・・・。

メスは3日、オスは10日間の命。繰り返される自然の営み、自然の神秘な世界を感じながら、今だけの大山の夜を楽しんでくださいね。

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