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とことんやらねば。

開業してから、遠くへ行くと言っても100km程度。基本的には車で30分圏内でずっと生活している寿庵オーナーです。もともと旅が大好き。フットワークも軽く、ネットで安い航空券を見つけると、即買い。一年に2回くらいは地球の裏側までひとっ飛び。そんな自分が、まさかこんなにステイホームしているなんて・・・。

それにしても、コロナになり、旅人はめっきり減ってしまい、なんとなく、身の回りの比較的近いところの話題でここ最近は満足しているのですが、やっぱりスケールの大きな話を聞くとワクワクしますね。

先月の話ではありますが、30代の山屋の男の子たちが一緒になり、世界の山の話で盛り上がり、きいてる私もワクワクすることがありました。それぞれに、山小屋で働く経験を持ち、私も、彼らも、なんだか共通の仲間がいたり、他の山域で、ニアミスしてたり、偶然とはいえ、いろいろ一致して、その奇遇さに驚いたりしました。

でもいいね・・スケールの大きな話って。やっぱり世界の名だたる山に登った話なんてなかなか聞けないし、そういう壮大な夢を追いかけている若者がいることが純粋にうれしい。デナリ、アコンカグア、K2・・・スキルも体力も気力も、そして最大の武器はやっぱり若さ。

いくつになっても、やりたいこと叶えることはできるんだろうけど、若さはもう、その時だけ。そしてその時の情熱は、体力もあるからこそ、より大きくなる。私だってまだまだやってみたいなぁ・・と思うことはあるけど、でも、若い時のような熱量と体力がないぶん。半分程度のことしかできない気がするな・・。

「もっともっと山へ行きたいんです。コロナになって、いけないもどかしさ。でも、まだ登りたい山はあるんです」

とことんやりなさいな。気が済むまで、周りはいろいろ言うだろうけど、それは他人の意見。もちろん、周りは心配して、アドバイスしてくれてるんだろうけど、やらなかった後悔は自分で背負うわけで、周りの人は背負ってくれない。じゃあ、やらねば!自分が後悔しないためにも。

やり切ったら次の進むべき道が見えてくるしね。どんどん行くべし。ただし、命あってのことなんで、山で死んではだめだからね。

そうそう、ちょうどその若者が滞在した日に、常連の山屋のIさんが宿泊。若かりし頃、やっぱり同じように海外の山へ登ったとのこと、きけば、8000M級の山の一つ、、ブロードピークへ。

なんとも、すごい話で、若者たちもびっくり!こんな身近に8000Mに登った人がいるなんてね。40年以上前の話だけど、でも、やはり若い時の経験はいくつになっても心の中に残るでしょうね。

久しぶりに、情熱的な話が聞けて、いい刺激をもらった気がしますね。私だって、まだまだ見てみたい世界があるし、またいつか、どこかへ・・・旅に出たくなるかもしれませんね。

でも、とりあえずは、目の前のやるべき業務の山を登らねば・・。




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