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大山の入山料と携帯トイレ

6月に入り雨の日と晴れの日を繰り返す大山です。雨の日は閑散としているのですが、やはり晴れの日はそれなりに賑わいを取り戻していますね。でも、やはり世論を反映した人出という感じで、やっぱり少ないなぁ・・と言うのが私の印象です。

先日「あれこれ大山ニュース」という見出しで大山にまつわる新聞報道の記事を掲載しましたが、その中でもちょろっと触れた入山料に関してのお話です。

入山料について

6月4日(金)から、任意ではありますが大山の入山料を求められるようになりました。まだ実証実験の段階のようで、強制ではありません。4日以前は詳しい情報は県のHPのみでしたが、今日になり観光協会のHPにも情報がアップされましたね。

そして、鳥取県緑豊かな自然課のHPです。

登山道やトイレの管理などに年間かかる費用を賄うために入山料を登山者に求める・・と言うものです。あくまでも任意で、500円を募金してほしいとのこと。もちろん、500円以上支払われても大丈夫です。

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写真は山頂小屋の募金箱です。入山料の支払いは山頂小屋か県営第5駐車場横のナショナルパークセンター1階の2か所です。登山口などに告知の看板がないので、気づかないとの声も聞きましたがこの辺りは今後改善されると思われます。

登山道の維持管理にはお金がかかりますので、やはり必要経費ではありますが、あくまでも募金ですので、登山者それぞれのお気持ち次第かな?と思います。

500円を募金箱に入れると、返礼品(カード)がいただけるようです。

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さっそくカードをもらった常連さんから見せていただきました。そして年間、たくさん登る人は3000円で年間パスがいただけます。

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こちらも年間パスを購入の方から情報をいただきました。梨の木で作ったストラップです。これをザックに付けておくといいですね。正直いつ購入したのかなどの印がストラップにはありません。(2021年の11月に購入しても表示は2021年であれば、22年の11月まで使ってもいいのかな??・・と素朴な疑問⇒2021年のストラップは2021年のみ有効のようですので、購入希望者は早めに買うことをお勧めいたします)

以前、ニュージーランドに長期滞在していたころ、ちょこちょこ山へ行くので、年間パス券を購入し、自分のザックにシール??のようなものを貼っていました。その都度、入山前にチケットを購入することも出来たらしいけど、頻繁に山籠もりをしてたんで、年間パスを買っていました。当時(2002年)で確か65ドル(1ドル60円時代だったので4000円)くらい。ニュージーランドには入山料はないのですが、避難小屋利用(宿泊)にはお金がかかります。それを前もって環境省の窓口で支払います。そのお金が登山道やトイレの維持管理費に使われていたのでしょうね。小屋泊やテント泊をしていると環境省(NZではDOCという組織)のレンジャーが常にチェックに来ていました。当時はあまり気にしてなかったのですが、小屋の清掃やトイレの管理など、きっとレンジャーさんがされていたのでしょうね。ただし、有名ルートはそのパス券が使えず、たとえ避難小屋でも1泊3000~5000円くらいのお金がかかりました。一番有名なミルフォードトラックは完全予約制で一方通行。一日40人しか入れないので、予約を取るのが難しかったですね。ガイド付きツアーは高額すぎて断念(当時でも3泊4日で8万、今は2倍します!)。あぁ~なつかしい。また行きたいなぁ~。

ニュージーの年間パス券などの写真をネットで検索してもあまり情報がないですね。古い情報ですが参考に・・。

大山の入山料に関してはまだまだ課題もあるようですが、受益者負担というのも理解できるので私も年間入山料を払いました。だから、その寄付を有意義に使ってほしい。年間いくらの募金があり、何に使われたのかを知る権利くらいはあるかなぁ??って思います。

募金した善意のお金がきちんと登山道や避難小屋の管理費に使っていただければ喜んでみなさん払うのですが、屋久島で発覚した役場の職員の入山料着服問題などもあるため、県の予算に組み込まれ、うやむやに何に使われたかわからないようでは悲しくもありますね・・。

お金を管理するのも大変なので、小屋の管理人さんも負担が増えます。なので、本当に大山のために有効に使ってもらえるよう切に願います。

6合避難小屋トイレキット販売について

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そして携帯トイレキットの販売に関してですが、これは個人的には大賛成です。寿庵では携帯トイレをお客さんに販売できるようにしています。

そして自販機があるのは夏山登山道の6合避難小屋のみですので、ユートピア小屋には設置されていません。なのでユートピアへ行く場合は必ず各自用意してから入山しましょうね。

6合避難小屋の携帯トイレキットを買う場合は300円かかるようです。100円玉しか受け付けませんので、忘れずに。

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ご丁寧にトイレットペーパーがありますが、こちらも出来れば各自持参するといいでしょうね。当然、使用後のキットは持ち帰りましょう!トイレットペーパーも生理用品などもゴミとして持ち帰るのがルールです。まさに立つ鳥跡を濁さず、山でとるのは写真だけ、残すのは思い出だけ・・。自分の(体から)出したものまで持って帰れば、究極のアルピニストですね!

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回収BOXはパークセンター横にあります。もう一か所は南光河原駐車場です。トイレごみ以外は捨てれませんのでご注意を!

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今や携帯トイレは必須アイテム。持ってるだけで安心のお守り~(私はそうです)。もちろん、ザックにアルコールなどの感染対策グッズと共に常備しておくといいですね。

今、サスティナビリティという言葉をよく聞きますね。この入山料の問題もこれに直結。持続可能(サスティナビリティ)な環境保護を、自分のためだけでなく、次世代の為にも、長期的に維持し継続していくための取り組みとして皆さんご協力くださいね。

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