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風邪の恩恵


珍しく、風邪をひいて布団から出られなかった。

何も考えたくなかったので、身体が何も考えなくていいようにしてくれたのかも、と思った。

幸い連休中、仕事は休み。
朝ごはん、自分たちでテーブルの上のパンか何か食べておける?と聞くと、前の日から体調が良くないのを知っていた長男が、じゃあ自分で朝ごはん作るわ!とえらく張り切りだした。
ウィンナーを、破裂しないようにフォークでプスプス刺して、電子レンジで30秒。
食パンのジャムはいつもよりたっぷりめ。彼は牛乳が苦手なので、朝も大体麦茶。
「ママー、ウィンナーまだ冷たいけど、これ食べてもいける??」
ウィンナーとかハムとかは、冷蔵庫から出してそのまま食べたっていけるから、大丈夫よ。
次男も張り切って、オレンジの皮を剥いて、食パンにのっけてフルーツサンドにして食べたらしかった。ちなみに彼はいつでも牛乳派。

なかなかやるな、お主たち。
オレンジの皮の残骸は、良しとする。



時々、「ママ大丈夫?」と聞きにきてくれるが、正直に「あんまり、大丈夫じゃない」と答える。
そこは、「大丈夫だよ」と答えるべきなのかとも思うが、大丈夫だったら起きて朝ごはん用意してたはずだし、しんどい時は素直にしんどいって言おうと思って。
きみたちも、しんどい時はしんどいって、言っていいんだよ。
という訳でママは、すまねぇ寝ます。


ボーイズはと言うと、自分たちで朝ごはんを用意できたことで誇らしげな顔をして、
「そっかぁ。寝といていいよ!
‥じゃゲームしていい?」
どうぞどうぞ。

ところで、歯磨いた?
まぁいいか‥


先日、ある心理テストをやってみた。

それによると、私に幸せをくれる人は100人いるらしい。
それに対して、私が幸せにできる人は、7人。

7人、すっくな!と最初は思ったけど、段々腑に落ちてきた。
傍にいて、向き合って、愛情と感謝とを注ぎ伝えることができるのは、きっと限られた人数だ。不器用な私ならなおさら。
仕事柄たくさんの子どもたちと接したり、最近ではnoteやスタエフのようなものに一丁前に手を出していたから、少し勘違いしていたけど、
そこは、欲張っちゃいけない。

100人は、文字通りの100じゃなく、私の中で「沢山」と同義の百 だと思う。
その中には間違いなく、ここnoteで出逢った方たちも含まれている。ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。

そんなことをぼんやり考えながら、寝たり目が覚めたりまた寝たりしていた。


お昼もまだ起きれなくて、台所に座り込む。代わりに長男がまた台所に立って、次男と自分の分のうどんを作ってくれた。
コンロの火がちゃんと消えたことを確かめて、また布団に戻った。
「ママ、これ食べて」
長男が小さいお椀にさっきのうどんをよそって、お箸も添えて、持ってきてくれた。
ここ、泣くとこやん。
幸せあげるどころではない、子どもからももらってばかりだ。
こうやって子どもは親を越えていくのかなと思った。

今日の夫の帰宅は遅い。
午後のボーイズは、ゲームをしたり、YouTube見たり、合間にラキューをしたりして、珍しくケンカもせずに穏やかに遊んでいた。
「ママがしんどくて寝てたらさー、いつもより優しくてYouTube見てもいいよーって言うなぁ。」
「ゲームも、時間オーバーしても怒らへんでなぁ。」


今日一日くらいいつもよりYouTube見てても時間オーバーしてもいいんやけどさ、
次男、きみはせめて、服ぐらい着替えなさい。
そう、彼は私と同様、一日中パジャマで過ごしていた‥。


「ママ、ケーキとパフェどっちが食べたい?」
うーん、今日はパフェかなぁ。
「これ食べて元気になって!」
ラキューパフェ 食べて元気に なりました





そして次男が、パフェの次に作って持ってきてくれたのが、

びっくりした!
ねぇ次男 きみは心が よめるのか?


家族にはnoteの話はちゃんとしたことがない。まして子どもたちには。いつも、お友だちにメールしているとか、お友だちの面白い記事を読んでいるとか言っている。
なのに、いつも車とかマシーンばかり作ってる次男が、何故か今日に限って🌵。
そしてお隣には可憐なお花も。
何だろう、家族って、口に出さなくても思ってることが伝わるんだろうか。
それとも次男はエスパーなのか。

とりあえず、彼が作ってくれた可愛いさぼてんさんを枕元に置いて、またしばらく寝たり起きたり寝たりを繰り返し、
ふと気がつくと、夫から○時頃駅に着きますのライン。

その頃には、もう起きて夫を迎えに行けるくらいにまで、私は元気になっていた。


たくさんの人を、幸せにできる人、
たくさんの人を、笑顔にすることができる人もいると思う。
私はせめてここから、その人にありがとうを伝えたい。
私は私にできることを大切にしていこうと思う。


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