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月の中に見えるもの


月めくりまだもう少しこの項の
うさぎを愛でていたい週末


月めくりのカレンダーがいちばん好き。
日めくりだと忙しいと忘れてしまうし、
2カ月で一枚だと、ちょっと飽きてしまうから。
(一年貼りっぱなしの一枚もののカレンダーはもはや風景。)
その月に添えられた絵や写真が自分好みだと、1カ月、毎日見るたび嬉しくなる。

今年はなかなか暑さが去らなかったので、
九月のページ、暖色系で描かれた動物や樹々のイラストがそぐわないままの、数週間だった。
昨日は夜の空気もほんの少し落ち着いていて、中秋の名月が月の後ろで良かったなと、煌々と輝く月を見ながら思う。
(昨年は、9月10日だった)



小学生の子どもたちに、お月さまのなかに、うさぎ、見えるかな?と問うと、
「知ってる!」
「うさぎ、見えるよ!」
と、口々に答えが返ってきたので、試しに、ホワイトボードのお月さまの写真の上、どこにうさぎがいるかな?と、示してもらった。

「ここに、こんな横向きでいる」
「ちがう!ここがお顔で、ここが足」
「私は、ここがお耳だと思う」
たまたまかも知れないが、教えてくれた子たちは皆、向きや姿勢は違えど、そろって月の明るい、白く輝く方にうさぎを見つけていた。
へー、なるほど‥
確かにそうやってみたら、うさぎに見える。
月とセットで描かれるうさぎは、だいたいいつも白兎だから、子どもたちも、白く明るいうさぎを探したのかも知れない。
「違うよー、そっちじゃない」と言っていた子は、多分私と同じく、月の暗い影の側にシルエットのうさぎを見ていたのだと思うが、
私は、満月に住んでるうさぎがそんなにいろんな姿をして見えていたことが面白くて、違うよとは言えなかった。
だってほら、月にいるうさぎだって、国が変わればカニや女の人の横顔になったりするくらいだもんね。

あの子たちも、昨日は夜空を見上げて、お月さまのうさぎを見つけることができたかな。

私の能力では、あの美しさは写真には写せない‥
朝、名残惜しくて、西側の空もう一度お月見した。
(夜は、ぐっすり寝ていました)


九月のページは今日で最後だ。
カレンダーの一番下、今日の日付には〝運動会〟の文字。
あんなに眩しいお月さまが見えたから、今日は絶対良い天気。


月めくり明日からカボチャよろしくね


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