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~~2023年度・新種牡馬解説~~


こんばちわ!!

一週遅れてしまい申し訳ありません、、、

ただ、しっかりとしたクオリティで出したかった事の裏返しと捉えて頂ければ幸いです。

厳選13頭の新種牡馬を計2万字超えの充実内容(だと思います💦)でお届けさせて頂きます!🔥


それでは今回もよろしくお願い致します!







✅レイデオロ


父:キングカメハメハ(Kingmambo系)
母:ラドラーダ
母父:シンボリクリスエス(Roberto系)

キングカメハメハの後継にして、3代母にはディープインパクトの母でもあるウインドインハーヘアを持つ良血馬。ダービー、天皇賞(秋)と東京のG1を2勝している。キャリア後期は勝ち切れず、精神的にも馬体的にも上手くハマらなかった事で若干種牡馬的価値が下がってしまったようにも思えますが、それでも新種牡馬中で最多の牝馬を集める活躍。
母譲りの前向きさや早期からの活躍への期待、主流コースと言っても良い東京競馬場での実績、更にはディープインパクトを輩出した牝系出身でロードカナロア等と同様にサンデーを持たないという血統背景、等から高い期待をされている一頭です。




・やはりディープインパクトとの配合に注目



レイデオロにおける最大の強みはやはり3代母のウインドインハーヘアだろう。母父にディープインパクトを持ってくるだけで安易にウインドインハーヘアの4×3が発生する。この牝系クロスは非常に魅力的で、Alzao譲りのしなやかさや欧州方面の前向きさを助長するだけでなく、Burghclereらの英国牝系らしいHyperionを中心とした底力の強化が狙える。

現に”母父ディープインパクト”の同産駒だけで27頭。全兄のブラックタイドの母父を合わせると29頭にもなる。この世代の同産駒の1/4程がこの配合になっているという事や、シンハライトやマリアライト、ヴィルシーナやラキシスなどのG1馬と交配されている背景を考えても、この組み合わせへの期待度が伺える。

また、個人的にはウインドインハーヘアのクロスはSpecial牝系のクロス(ヌレサドなど)とも相性良いと睨んでいる。SpecialのようなHyperionが効いた血統(牝系)でHyperionが持つ底力やスタミナ、欧州的な前向きさ(闘争心)を助長させることも期待できる。
ディープインパクト肌の馬の中でもより期待できる存在として個人的には注目したい。




・基本的には主流条件で、だが、、、


前述でも触れたが、ダービー、天皇賞(秋)と東京のG1を2勝している同馬。特にスピードを要するシチュエーションに強かった事もあり、基本的には芝の大箱目のコースでスピードを発揮できるシチュエーションを得意とすることになるだろうとは思います。

ただ、父がキンカメである事や祖母がスプリント色の強いレディブロンドでSeeking the Goldを内包しているという点からも芝の短距離、或いはダート方面で走っても何ら不思議は無い。特にダート的なスピードを助長するミスプロやBold Ruler、パワーを助長するGrausterk(キンカメが内包)等を配した形ならばそういった方面で活躍する可能性もあるだろうと思います。

特に、ウインドインハーヘア牝系の特徴でもある”早期の段階で発揮されるしなやかさ”というものがありますが、この期間が終わった晩期の筋肉が固まってきてしまった後などは、こういったレイデオロの母方の特徴が強まってきてもおかしくないと感じる。
ダートや芝の短距離などでも融通が効く特に晩期においてはそうシフトしていく可能性が高いと考えて行きたいと思います。

ただ、スタンダートとしては芝の大箱コース、かつ、スピードを活かしやすいシチュエーションこれは大前提としておきたい。






・Gone West内包型にも注目


前述の”ディープとの配合に注目”という所とやや被る点ではあるのですが、Hyperionを中心とした底力の強化を狙う一環としてGone Westは非常に魅力的と言える。

実際に言うとGone West自身が、というよりもGone Westの3代母であるMixed MarriageがOwen Tudorを通したHyperion色の牝系であることが大きい。Specialと相性が良いと睨んでいるのと同様にHyperion色の牝系を配する事で底力やスタミナ、欧州的な前向きさ(闘争心)を助長させる事が出来るだろうと感じます。
そういった意味では同牝系のエタンやKnown Fact、A.P.Jetらでも代用が効くのだが、血の広がり方やSecretariat≒Sir Gaylordを狙える効果の高さからもGone Westが現実的だろうとは思う。

偶然か必然か、今年のクラシックを賑わせている怪物2頭(リバティアイランド、ソールオリエンス)はSpecialとMixed Marriage、更にはその他Hyoerion色牝系(Lady Angela→ノーザンテースト、Best in Show等)がしっかりと掛かっているお手本のような配合をしている。これを踏襲出来れば大物の出現もそう遠くないだろうと思います。





<レイデオロ産駒まとめ>

・ディープインパクト肌に注目。
・中でもSpecial(クロス)持ちに注目。
・基本的には芝のスピードに乗りやすい大箱コースが狙い目。晩期にダートや短距離向きにスイッチする可能性有り。
・母方にGone West(Hyperion色牝系)を持つ配合に期待。



🔴レイデオロ産駒、注目馬


☆マテンロウゴールド
マテンロウゴールド (Matenro Gold) | 競走馬データ - netkeiba.com


母はルールブリタニアでミッキークイーンの全妹に当たる良血馬です。半弟にはエピファニーがいます。
母父はディープなのでウインドインハーヘアの4×3が起こり、更にNureyevを内包する事でSpecialクロスと言う点も満たしている。また4代母のラインでIcecapade(≒Northern Dancer)×Victoria Park+Lady Angelaという並びになっており、ほぼノーザンテーストと言える。前述のHyperion色牝系を更に掛けている形になっており、これらの点からもかなりレベルの高いバランスの良い配合になっていると言える。おそらく芝のマイル~中距離であればほとんどのシチュエーションに対応できるのでは無いかと感じます。

仕上がりが速い中内田厩舎に入る事も既に決まっている点からもクラシックシーズンへの期待が込められていると感じる。配合的にもバックボーン的にもPOG向けと言っても良いかもしれません。
また、余談ではありますが、”マテンロウ”の寺田さんが億超えで競り落としているのも気になる。あまり億クラスで購入しているのを見た事が無いので、、、その点からも期待しているのだろうと思います。




☆アスロス
アスロス | 競走馬データ - netkeiba.com


母はステラリードなので、半兄にはパラスアテナとキングエルメスがいる血統馬。加えて、この2頭とは父父が同様なので3/4同血、更にサンデーを持たない父という共通点があります。Hyperion色の強い欧州の名牝Welsh Flame牝系出身で、更にSpecialクロス持ち、ポイントに挙げたGone Westを内包と血統背景は好感が持てる。

母方の持久力を活かしながらスピードに乗る積極的な競馬で活路を見出しそうな血統に感じます。






✅モーニン


父:ヘニーヒューズ(Storm Cat系)
母:Giggly
母父:Distorted Humor(Forty Niner系)


フェブラリーSや韓国のコリアスプリントなどを勝利した、ダートの短距離で実績を積んだ一頭。アジアエクスプレス以来のヘニーヒューズの後継種牡馬として期待が掛かる。
ヘニーヒューズ産駒らしく、自身は早期から連勝を積み重ねG1勝利まで上り詰めた。また、速いダートやスピードを要する大箱コースに強かったと言える。それだけに、如何にして良い意味のヘニーヒューズらしさを子に伝えて行けるかがポイントになるか。

アジアエクスプレスがイマイチ跳ねなかっただけに同馬への期待はおのずと高いでしょうし、来年から南関で交流クラシックも行われるだけに、ダート種牡馬の価値は年々高まっている。公に発表されたのは2022年の事なので、今年の産駒達にそういった背景が加味されている事は無いのだろうが、それでもどういったカテゴリーのダート戦線に対応してくるかなどは重要になるファーストイヤーになると言えるでしょう。


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