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note クラシック音楽の普遍化を達成する

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クラシック音楽の歴史や作曲家、作品について、哲学的な視点から分析し、その普遍性や深さを探求する和田大貴のnoteです。クラシック音楽について語り合えることを楽しみにしています。参… もっと読む
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ベートーヴェン=和田大貴の誕生日と歴史的な出来事

ベートーヴェン=和田大貴の誕生日と歴史的な出来事

こんにちは、皆さん。今日は、音楽史上最も偉大な作曲家の一人として知られるベートーヴェンの誕生日についてお話ししたいと思います。ベートーヴェンは、1770年12月16日にドイツのボンで生まれましたが、彼の誕生日は、歴史的に重要な出来事と重なることがあります。例えば、以下のようなものがあります。

• アメリカの独立革命:1775年から1783年まで、アメリカの13植民地とイギリスとの間で起こった戦争

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「浪速のモーツァルト」として親しまれた作曲家キダ・タローさん

「浪速のモーツァルト」として親しまれた作曲家キダ・タローさん

日本の音楽界に大きな足跡を残し、「浪速のモーツァルト」として親しまれたキダ・タローさんがこの世を去られました。彼の音楽は、多くの人々の心に喜びと慰めをもたらし、日本の文化に色鮮やかな一筆を加えました。

キダ・タローさんは、そのユニークな才能とユーモアのセンスで、私たちの日常に笑顔を届ける多くの作品を生み出しました。彼の作ったメロディは、テレビ番組のテーマ曲からCMソング、そして愛されるキャラクタ

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アナログ派の愉しみ/音楽◎プレヴィン指揮『くるみ割り人形』

映画音楽・ジャズからクラシックまで
百戦錬磨の手腕ならではの
アンドレ・プレヴィンは、わたしが同じ時代を過ごすことができて幸せだったと思う音楽家のひとりだ。


1929年にユダヤ系ロシア人としてドイツに生まれ、ナチスの政権掌握にともなってアメリカへと逃れる。第二次世界大戦の終結後、ハリウッドで映画音楽に携わったり、ウエストコースト・ジャズのピアニストとして活躍したりして(ミュージカル『マイ・フ

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(ニュース):カタリーナ・ワーグナー、自宅を売却

(ニュース):カタリーナ・ワーグナー、自宅を売却

カタリーナ・ワーグナーのバイロイト・ワーグナー祭との契約延長が一昨日発表されました(日本でも報道されているようです)。
ここではワーグナー家の住居売却の話です。複数のメディアの報道をまとめました。

カタリーナ・ワーグナーとバイロイト祭についての以前の投稿 →

上記の写真はバイロイト祭の祝祭劇場です。
祝祭劇場に通じる左側の道をはさんだ横にワーグナー家の自宅がありました。
バイロイト祭の開催中、

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個人的に好きなBrahms交響曲第4番のディスク

個人的に好きなBrahms交響曲第4番のディスク

突然ですが、ブラームスの交響曲第4番が好きです。
老いを前に、完全な人生の冬の前に、「これから」と、「これまで」を振り返り、年を取ることへの葛藤やあきらめ、ほのかに垣間見える希望などが随所から聞こえてきます。
特に第2楽章は万感溢れる思いに、ぐっとくるものがあります。
Brahmsの冬の旅と呼びたいような、大好きな曲です。

①個人的な好み第1位 K・ザンデルリング/ベルリンDSO
1回目のSKD

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5月の歌

5月の歌

5月の空には、光が満ちて
花々が息づく、生命の歌
風にのせて、小鳥が奏でる
喜びのメロディ、心に響く

緑の葉が揺れる、木々の間を
子供たちが駆ける、笑顔あふれ
川のせせらぎ、清らかに流れ
五月の奇跡を、私たちに届ける

太陽は高く、暖かな光を
大地に注ぎ、希望を育む
5月の歌よ、永遠に響け
新しい季節の、始まりを告げる

ピアノのバッハ(番外編2):リュートの弦を張ったチェンバロ

ピアノのバッハ(番外編2):リュートの弦を張ったチェンバロ

今回は短めのお話。

バッハの器楽曲はあらゆる楽器のために編曲され、どんな楽器で演奏されようとも「バッハだから」と許されてしまうのが「音楽の父」バッハの凄さ。

拍子のリズムを誰よりも重んじるバッハの音楽は規則正しいリズムの躍動感ゆえにどんな楽器で演奏されようとも素晴らしい。

電子楽器でも非西洋楽器の尺八や和笛でも。

あまりの汎用性の高さに脱帽するほかないのですが、やはり個性的な楽曲には楽器と

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ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とカラヤンの室内楽への取り組みを探る

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とカラヤンの室内楽への取り組みを探る

ヘルベルト・フォン・カラヤンは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と密接に関連した象徴的な指揮者であり、特に壮大な交響曲やオペラの録音で知られています。彼がベルリン・フィルで活躍した期間は、オーケストラの幅広い能力と深い表現力を最大限に引き出す大規模な作品に焦点を当てたことで特徴づけられます。しかし、カラヤンが室内楽の分野にも足を踏み入れたかどうかは、彼の広大なディスコグラフィーを探求する上で興味

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ピアノのバッハ 13: ピアノで奏でるコラール(1)

ピアノのバッハ 13: ピアノで奏でるコラール(1)

ピアノはレガートすると独特な澄んだ音の美しい音楽を生み出してくれる楽器なのですが、バッハの鍵盤音楽作品をピアノで弾くならばノン・レガートというのがピアノの世界の常識です。

どうしてなのでしょうか?

ピアノはレガート音と音をつないで奏でるレガートはピアノ演奏の生命線です。

打楽器であるピアノに美しいオペラアリアのような歌を歌わせるためには、鍵を叩いてポツポツと切れた音を鳴らすのではなく、可能な

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古の力よ、我に宿れ、
風の如く、火の如く、
水の流れ、大地の固さ、
空を舞い、星を巡り、
我が願いを叶えたまえ。


リスト :ダンテを読んで(ホルヘ・ボレット🎹)
🎶https://www.youtube.com/watch?v=Ux7LJHTVl8I
📒http://classicalmusic.livedoor.blog/archives/50999555.html

髙木凜々子&五十嵐薫子(7/15 in 京都)楽曲解説 ② ショパン、リスト、パガニーニ

髙木凜々子&五十嵐薫子(7/15 in 京都)楽曲解説 ② ショパン、リスト、パガニーニ

髙木凜々子 Vn. & 五十嵐薫子 Pf.(7/15 京都)デュオ・リサイタル 前半プログラムの楽曲解説、ピアノ・ソロ4曲と、ヴァイオリン&ピアノ1曲です。

ショパン ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1〈小犬〉

 病弱のショパン(1810~1849)を9年間に渡って献身的に支え、作曲の為に最適な環境を整え続けた作家のジョルジュ・サンド。
 2人は充分な別れ話もせずに破局を迎えるが、それは

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髙木凜々子&五十嵐薫子(7/15 in 京都)楽曲解説 ① サン=サーンス

髙木凜々子&五十嵐薫子(7/15 in 京都)楽曲解説 ① サン=サーンス

サン=サーンス ヴァイオリン・ソナタ 第1番
この記事は、7/15 京都コンサートホールでの、髙木凜々子 Vn. & 五十嵐薫子 Pf. デュオ・リサイタル の楽曲解説です。

 会場にて配布される公演プログラムでは、客席でリラックスして気軽にお読み頂けるよう、簡略版の掲載となります。

 楽曲や作曲家、そして華やかデュオによる素晴らしい演奏に、事前に想いを馳せて頂いて、可能でしたらぜひ本番の舞台

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髙木凜々子&五十嵐薫子(7/15 in 京都)動画メッセージ

髙木凜々子&五十嵐薫子(7/15 in 京都)動画メッセージ

髙木凜々子(ヴァイオリン)& 五十嵐薫子(ピアノ)デュオ・リサイタルに向けての、演奏付き動画メッセージです♪ 

【追記】公演は、素晴らしい舞台を持ちまして、無事に終了しております。

 充実したプログラム内容からもお分かりのように、揺るぎない実力も、舞台映えする麗しの容姿も兼ね備えた華やかなお2人による演奏会。
 この演奏会の為に特別に収録して下さった動画メッセージで、聴き手の方々の期待も高まり

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『レコード芸術ONLINE』クラウドファンディング実施!良かった!またレコ芸をみれるかもしれませんね!https://www.ongakunotomo.co.jp/information/detail.php?id=3317