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僕がカウンセリングクラスで教えていること

僕の周りでは毎日素晴らしいことが起こっています

一昨日のクライアント「私は絶対逃げる。そう思ってきたけど、そんなことなかった。私、やれます。やります」

昨日のクライアント「え、なんで!絶対無理だと思ったのに、なんでわたし、電車に乗れてるんですか??」

今日のクライアント「長年悩んでいましたが、今日で覚悟が決まりました。会社の皆に宣言します」


毎日誰かの役に立てるのは、とても幸せなことです。2005年に僕が最初のコーチングトレーニングに参加した当初からしたら夢のようです。

たとえば昨日のクライアントは所謂、パニック障害で電車に乗れませんでした。セッション後に試しに僕と満員電車に乗ってみました。あまりに普通に乗れてしまって、彼女は逆に混乱していました。(クライアントさんが詳細内容の公開を許可してくれたので、準備でき次第noteにも載せますね)

でもそれは不思議なことではありません。別に電車が危険なわけではないkらです。脳内で作っているイメージによって彼女が危険を感じているだけなので、そのイメージが書き換われば、まるで魔法が解けたように、世界が変わってしまうのです。

彼女は電車に乗れないだけでなく、エレベーターも難しいし、美容室で洗髪時に顔にかけられるガーゼでも軽くパニックになっていました。だからきっと、これから彼女の人生は激変するはずです。本当によかったなと思います。よかったね!!

一昨日のケースは、真剣に関わりたい相手がいるにも関わらず、過去のトラウマ的体験(仲間の死)で「自分は結局相手から逃げてしまう」と思い込んでいて、一歩踏み出せないというものでした。でも過去の記憶の書き換えによって「自分のやることにはちゃんと意味があるし、自分はやりきることができる!」と思えるようになりました

今日のケースは経営者がクライアントでしたが、長年避けてきた課題に対して、「やれる自分」に気づいた瞬間に決意が生まれ、猛スピードで行動計画を立て始めました。ずっと悩んでいたのが嘘のようでした

このようなセッションで起こった変化が、現実に影響を及ぼすためには、少し時間が必要です。行動し、結果から学び、さらに結果が出るまで行動を続ける必要があるからです。

メンタルの世界の変化は一瞬でも、現実の世界(物理世界)に影響が生まれるまでには時間がかかるのです。

とはいえ、先にメンタルの世界が変わっているから、確信をもって結果がでるまで行動をつづけられるわけです。

僕はこれまで20,000ケース以上のコーチングカウンセリングをしてきましたが、いつも心から素晴らしいと思うことが起こります。僕がどんなセッションをしているかはこちらから↓どうぞ。感動エピソードを楽しんでください

拙著「人生を変える!コーチング脳のつくり方」もおすすめです。こちらはコーチング系のケースがたくさん載っています。コーチカウンセラーになるために大切なことも書いてありますので、興味ある方はどうぞ!!


どうやったらできるようになるのか

という質問をよく受けます。
「noteに書かれているようなセッションがしたい」「クライアントが大きく変化するカウンセリングがしたい」「苦しんでいる人の力になりたい」

できるようになるために、いろんなアプローチがあると思いますが、

まずは

コーチングカウンセリングを受けること
そして見ることを強くすすめます。

カウンセリングを受けたことがない。
人がカウンセリングしているのを見たことがない。

これでカウンセラーになろうと言うのは、難しいですよね。

そして、受けるなら、いいコーチングカウンセリング受けましょう

僕も世界的なセラピストにも何人かセッションをしてもらっています。そのときの感覚が僕がコーチングカウンセリングするときに役立っています。

そして、コーチングカウンセリングをうけて変化変容した自分がセッションをするから、説得力があり、効果があるのです。

誰しも何かしらカウンセリングを受けたほうがいい課題をもっていますから、それに関してしっかりとカウンセリングを受けて、いい状態でセッションに臨めれば安定して関わることができます。

つぎにたくさんカウンセリングを見てください。自分の内側のデータベースに豊かなセッション風景を取り込むのです。なかなか見る機会がない人は探してください。人間は見聞きしたものを参考に行動するのですから、よいカウンセリングをたくさん見ているに越したことはありません。

もちろんだれかがやっているセッションと同じセッションを、あなたがすることはありません。

けれどこれは生成AIと同じです。たくさんのセッションを見て、それをあなたの内側に取り込むことで、無意識は個々のセッションを超えた本質に気づきます。そしてあなたは目の前のクライアントに対して、本質的な関わりが勝手にできるようになっていく(その場にふさわしい関わりが生成される)のです。

クラスで何をやっているのか

ですから僕のカウンセリングクラスでは、まずは参加者に僕のカウンセリングを受けてもらっています。そして毎クラス、僕がカウンセリングの実演をしています。

もちろん見ただけでは分かること、分からないことがあるので、セッションを文字起こししたものを使って、なにをどう判断して、どう関わったらいいのか、その背景にはどんな考え方があるのかを解説しています。

そうやって、自分やクラスメイトが受けた沢山のカウンセリングを素材にして、自分の中に豊かなデータベースを作っていくのです。

とはいえ、受けたり見たりしただけでカウンセリングをできるようにはなりません。(それ風なことはできるようにはなります)

きちっとできるようになるには、基礎が大切で、その積み重ねが必要です。

僕が基礎の基礎として重視しているのがカール・ロジャーズの中核3条件です。これはいわばカウンセラーのあり方の基礎ですね

・一致
・無条件の肯定的関心
・共感的理解

これをいつでも高水準で保てているかどうか。自分では気づきにくいこともありますので、実際にセッションをしてもらいながら、僕がこの3つの観点でフィードバックしたり、それぞれを鍛えるために必要なトレーニングをしています。

相手の真意を理解する技術

そしてここから傾聴に繋がります。しっかりと聴けるというのはカウンセリング、コーチングの基礎です。

「共感的理解」とは、相手の言わんとしていることを正確に理解するための関わりをすることです。

わかった気にならずに、相手の言っていることや、その奥にある真意を正確に理解するために、確認のための質問を駆使したり、反映と呼ばれるカウンセラーの観察力や直感力を活用した関わりをするのです。

これらは、誰かに見てもらい、フィードバックしてもらいながら鍛えていく必要がありますので、僕もそのようにトレーニングをしています。

そしてここからフォーカシングに発展します。フォーカシングは、まだ言葉になっていない感覚(フェルトセンス)に意識を向け、そこに向かって質問を投げかけることで言語化をすすめていく技法です。ユージン・ジェンドリン博士が開発しました。

⑨「目標を描けないコーチと飼い犬の思い出」

などはフォーカシング的アプローチのとてもおもしろい事例だと思います。クライアントを理解しようと努めていくと、クライアントは勝手に良い方に変化していってしまします。これを変容の逆説的理論といいます

他にも無意識の世界を言語化する技法はいくつもあります。無意識で起こっていることを理解、整理、再統合していくことが、カウンセリングでやりたいことですから、そのための手法の練習をしていきます

・フェルトセンスに集中して言語化する方法
・絵やモノで表現することで理解を深める方法
・身体の姿勢や動きで無意識の世界にアクセスする方法

これらを使って、クライアントの内的世界を理解し、変化をサポートするのです。

これらのベースとなるのが観察力や、マインドフルでいることですので、前提として、そのトレーニングも必要になってきます。

脱同一化と認知行動療法

クライアントを理解することとは別に、クライアントによい状態になってもらうための関わりも必要です。

クライアントはよい状態(リソースフル)になりさえすれば、自ら問題を解決し、望む未来を実現することもできるのです。

そのためには、クライアントの状態を見極め、その奥にあるニーズに気づいてそれを満たしていく関わりなどが必要です。

また、脱同一化と呼んでいますが、クライアントが問題にハマっている意識状態から離れることを助けるための関わりも必須です。

質問など声がけで行うやり方も、身体に介入するやりかたもありますが、クライアントを問題から切り離すことができるのも大切なことです。

認知行動療法の諸技法なども、クライアントを良い状態にしたり、問題の状態から切り離していくために役に立ちますので、それらを理解し、使えるように練習してもらっています


やはりソリューションフォーカス


ここまで積み上げてきたものをベースにして、次にはソリューションフォーカスアプローチを使えるようになると良いです。

これがきれいに使えると難事例でも劇的に変化することがあります。問題に着目しないやり方ですから当たり前とも言えますが。

①「お父さんを殺した母の見た夢」

㉗「お父さんのことは娘に言えない」

などはソリューションフォーカスアプローチが効果して劇的に変化したケースです。

ソリューションフォーカスとコーチングとの違いはいくつかありますが、
どのようなゴールを設定するかはかなり重要な違いです。

カウンセリングではゴールは低すぎるくらいがいいのです。なんなら簡単な行動をすることがゴールでもいいのです。クラスではこれを基本として、どのようなゴールを設定できるとクライアントの役に立つのかを探求してもらいます。

また例外と呼ばれている、リソースの掘り出し方と、活用の仕方も重要です。このように技術的に探求すべきポイントに皆で取り組んで行きます。

たくさんのケースをソリューションフォーカス形式で扱うことで、ソリューションフォーカスのスキルは上達します。そして、同じケースを別の方法(例えばシステムズアプローチ)で扱うことで、それぞれのやり方の特徴を理解して、使い分けたり組み合わせたりできるようになるので、そのような練習も行います。

つぎにシステムズアプローチ

僕はブリーフセラピー系のトレーニングも受けてきたので、システムズアプローチも活用しています。

システムズアプローチは、考え方だけでも知っておくと役立ちます。
悪循環構造に気づく、扱いやすい問題から扱う。などが特に大切です。

⑲「お父さんを殺した母の夢2」

の解説などが参考になると思います。このような観点を用いてセッションができるようになるために、クラスではたくさんのケースの悪循環図をかいて、仲間同士で比較検討したり、悪循環図を使いながら、介入の仕方を考えてもらったりしています。

うまい介入の仕方が見つかると、一発で問題が起きなくなったりすることもあるので、活用できるようになってほしいです。


コンフロンテーション、アサーション

最後にコンフロンテーションとアサーションです。

コンフロンテーションは、問題などに直面すること。とくにクライアントが諦めてしまったことにしっかりと向き合うと、人生が大きく変わっていきます。

ディケンズのクリスマス・キャロルなどはまさにコンフロンテーションによって人生が変わる物語です。

⑬「危篤の母に息子としてできることは?」

では、過去お母さんとのコミュニケーションを断念してしまったシーンに戻って、その問題に直面することで、最後の奇跡につながりました

⑮「対人緊張と父親への殺意」

では、父親への恐怖や、隠してきた殺意に向き合うことで、クライアントはまったく新しい人生を生きることができるようになりました。

そして、この向き合うプロセスで大切なのがアサーションなのです。

アサーションとは相互理解相互協力のコミュニケーションです。自分自身とのコミュニケーション、重要な他者とのコミュニケーションを、相互理解相互協力のコミュニケーションとすることが重要なのです。

そのことでクライアントは「私はできる」「人々は仲間である」というアドラー心理学でいうところの共同体感覚を手に入れます。

そして、現実の人間関係においてもどんなコミュニケーションを取っていけば、人と幸せに生きることができるか学ぶのです。

そのためにクラスでは、コンフロンテーションやアサーションの様々なパターンを実践で身につけてもらおうとしています。


一年間を通じて

ということで僕のカウンセリングクラスでは、一年間の期間を通じて

・カウンセリングを受けることで、自分を変える
・カウンセリング見ることで、無意識のデータベースをつくる
・しっかりとクライアントの真意を捉えられるようになる
・クライアントの状態を変えるための関わりを身につける
・ゴールの力でクライアントの変化助けられるようになる
・システムに気づき介入できるようになる
・クライアントが問題に向き合いアサーションで解決するのを手伝う

ができるように密にトレーニングしています。集合クラスの他に、オンラインでのスーパービジョン会や、ケース検討会、読書会などで理解を深めるのを助けてもいます。

理論や技術の理解や、実践力の向上だけでなく、人間的成長や得難い仲間とのつながりも大切にしています。

僕は自分ができるようになったコーチングカウンセリングの効果を本当に素晴らしいものだと思っています。そしてこれができるコーチカウンセラーを一人でも増やしたいと思っています。

You Tubeでビデオを大量に出しているのも、現在noteで沢山のケースを紹介しているも全てそのためです。

僕と一緒に本格的にトレーニングをして


のようなセッションができるようになりたい方は、ぜひカウンセリングクラスに参加ください。一緒にトレーニングするのを楽しみに待っています↓





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