だいじゅ@コーチング脳のつくり方

著者。エグゼクティブコーチ。時に神がかったカウンセリング。コーチングやアドラー心理学の…

だいじゅ@コーチング脳のつくり方

著者。エグゼクティブコーチ。時に神がかったカウンセリング。コーチングやアドラー心理学の動画配信日本一(多分)。二児にメロメロの父。愛妻家。温泉愛。蕎麦愛。酒には愛されてる。Change the world with COACHING. 宮越大樹 株式会社アナザーヒストリー

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完全ガイド「コーチがするカウンセリング」

この投稿は「コーチがするカウンセリング」全30記事(と追加ケース)の利用ガイドです。 各投稿に紹介されているケース、使われているスキル、されている解説、みどころを紹介をしていきます! ぜひ珠玉の感動ストーリーからコーチがするカウンセリングを学んでください!! 原点回帰の1年に①「10年ぶりの鬱再発と反転のきっかけ」 スキル「コアトランスフォーメーション的なアプローチ」 解説「欲求階層説、ニーズ、高次の意図」 みどころ「親友の自殺で、自分も鬱っぽくなった宮越が、クラスの

    • ロジャーズから学ぶ「人間観」と「態度」

       クライアント中心療法の開発者であり、傾聴(アクティブリスニング)の生みの親であるカール・ロジャーズは、カウンセリングの父でもありますが、コーチングにとっても父のような存在です。  彼もまた、アドラーの影響を受けながら、対人支援の心理学を発展させた1人です。今回はロジャーズの理論の中からコーチが持っておきたい「人間観」とクライアントと関わる上での「態度」について説明しましょう。 人間観としての実現傾向  「人間はそもそも(自己)実現傾向を持っている。それはある種の人間

      • コーチングの源流 アドラー心理学④

        コーチングの源流であるアドラー心理学の基本的な考え方を学び、コーチングで大切にするとよいポイントを理解していくシリーズ。 ①では「劣等感」と「補償」そして「ライフタスク」と「課題の分離」 ②では「目的論」と「主体論」 ③では「全体論」と「対人関係論」をとりあげました 今回の記事では「認知論」と「共同体感覚」について説明します 「認知論」  「認知論」は「私たちは世界をありのままに見ていない」という考え方です。私たちは思い込みのフィルター(色眼鏡)を通して世界を見ているの

        • コーチングの源流 アドラー心理学③

          コーチングの源流であるアドラー心理学の基本的な考え方を学び、コーチングで大切にするとよいポイントを理解していくシリーズ。 ①では「劣等感」と「補償」そして「ライフタスク」と「課題の分離」 ②では「目的論」と「主体論」をとりあげてきました。 今回の記事では「全体論」と「対人関係論」について説明します 「全体論」  次は「全体論」です。アドラー心理学はインディビジュアルサイコロジーと呼ばれていますが、このインディビジュアルはラテン語に由来し「分割できない」という意味です。人

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        完全ガイド「コーチがするカウンセリング」

          コーチングの源流 アドラー心理学②

          コーチングの源流であるアドラー心理学の基本的な考え方を学び、コーチングで大切にしたいポイントを理解していくシリーズ。 ①では「劣等感」と「補償」、そして「ライフスタイル(人生の課題)」と「課題の分離」の説明をしました。 今回はその続きです。「目的論」「主体論」について解説します。 ライフタスクという発明①の後半で説明したライフタスクに関して、もう一つ重要な話をします。 実はライフタスクという考え方はカウンセリングに革命をもたらしたアイディアなのです。 扱いずらい問題

          コーチングの源流 アドラー心理学②

          コーチングの源流 アドラー心理学①

          このシリーズでは、アドラー心理学を使ってコーチングをするために知っておいたほうがいい、基本的な考え方を紹介します。じつはコーチングに関する理論の背景を辿っていくとアドラー心理学にたどり着きます。アドラー心理学はコーチングの源流なのです。 源流にある考え方を知ると、コーチングに関する理解が深まりますし、コーチングで何を大切にしたら良いのかがわかると思います。 僕は2005年にコーチングとNLPとアドラー心理学に出会いました。最初のコーチングの先生であった平本あきおさんと酒井

          コーチングの源流 アドラー心理学①

          実践事例 RESOLVEでコーチング

          RESOLVEモデルがどんなもので、どんな効果が期待できるかは前回の記事でお話ししました 今回は、RESOLVEモデルを活用したセッションの一連の流れをお見せしながら、都度解説を入れていきます。活用のためにぜひ理解を深めてください 今回はセッションが始まる前から描写してみましょう コーチングに慣れてきても、可能な限り余裕をもってセッションに臨めるとよいですね。 環境の影響は大きいですから、空気を入れ替える。ライティングを調整する。アロマを焚く。いろんな工夫ができますね

          実践事例 RESOLVEでコーチング

          個人セッションの受付を再開します

          12年ぶりに個人セッションの一般受付をします 昨年、友人の自死によって、僕自身も生き方を見直すことになりました。 その結果として始めたことの一つが、noteへの投稿です。4月29日時点で累積60万字(120投稿)になりました。 実はnote投稿は1年間で150万字を追悼文として書き、それを友人への追悼碑のかわりにしようという試みです。全ての記事は、自死がなくなる社会への想いを込めて綴られています。 人間の可能性を感じて欲しい。幸せに生きる方法があることを知って欲しい。

          個人セッションの受付を再開します

          RESOLVEモデルでコーチングを見直そう

          この記事のテーマはリチャード・ボルスタッド博士のRESOLVEモデルです。このモデルを活用すると、あなたが現在持っているスキルで、もっと確実に結果が出せるようになります。 RESOLVEとの出会い 僕は2005年にコーチングとアドラー心理学とNLPに同時に出会いました。それは僕がコーチングを習ったのが平本あきおさんと酒井利浩さん(故人)で、彼らはそれぞれアドラー心理学とNLPのスペシャリストだったからです。 2006年以降はNLPにはまって、他に何人もの先生から学ぶこと

          RESOLVEモデルでコーチングを見直そう

          『認知再構成法』をコーチングに応用しよう

          コーチングのよく知られたモデルであるGROWモデルは行動を変えることで未来を変えようとしています。 G 理想の未来を描いて R すでにできていることを明らかにし O 理想の未来へと続く行動の選択肢を広げ W 新しい行動を決断する というように、未来を変えたかったら行動を変えようというアプローチなのです。 ところが「行動を変えたらいい」と分かっていても動けないこともありますね。 今回の記事では、行動ではなくまずは思考パターンから変えてみるというアプローチの解説をします。

          『認知再構成法』をコーチングに応用しよう

          CBC㉜胎内記憶と母とのつながり

          コーチングカウンセリングをしていると、クライアントから過去の出来事について聴くことも多い。 時には「本当にこんな出来事があったのだろうか?」と思うような信じがたい話をきくこともある それがクライアントにとって幸せな記憶ならもちろんそれでよい。真実であろうとなかろうと、幸せな記憶も持っていることは人生の助けになるから。 けれども悲しい思い出、残念な記憶である場合は、これがいっそ勘違いや虚偽であったらいいのになと思うようなときもある。 しかし冷静に考えてみれば、実際には全

          CBC㉜胎内記憶と母とのつながり

          だけど?の活用法(葛藤と逆接質問)

          歯医者に行きたいです コーチングスクールでの一コマです。僕がコーチングのデモンストレーションのクライアントを募集したところ、20代の男性が手を挙げてくれました。 歯医者に行きたいなら、行ったらいいですよね。 だから「行ったらいいじゃない」と言ったわけですが、もちろんそれで終わるとは僕も思っていません 「行ったらいいじゃない」と言われると、それはそうなんだけど、というように、当初の考えと相反する考えが出てくるわけです。 クライアントの中に矛盾(葛藤)があるんですね。葛

          だけど?の活用法(葛藤と逆接質問)

          パワーオブコーチングの源泉

          「だいじゅさん。今日はパワーオブコーチングを見せてくださいね」 お父さんを殺した後、鬱になり自殺未遂を繰り返していたお母さんにセッションして欲しいと依頼してきたクライアント(息子)が、僕に言ってきた言葉です。 「パワーオブコーチングを見せてください」 このパワーオブコーチングって何でしょうか? このケースでは、お母さんは「おばあちゃんを車にのせてジャスコにつれていきたい」という夢を語ったことをきっかけに、寝たきりの状態からリハビリに取り組み始めたり、精神科のお医者さん

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          コーチングのゴールと『12の物語』⑨【CBC】

          このシリーズも最終回です。 今回は⑫「なんだ問題じゃなかった!」について考えます まずはケースをつかって考えてみましょう 「ぽ」が書けない娘 40代男性からの相談で小学校高学年の娘が「ぽ」が書けないことに気づいてびっくりした。どう関わったらいいのか? と言うものがありました。 親御さんの心配はわからなくもないですが、やや深刻にすぎる雰囲気だったため、僕は早々にこんな問いかけをしました 「現状のことは一旦おいておいて、お嬢さんが20代になったときのことを想像してみ

          コーチングのゴールと『12の物語』⑨【CBC】

          コーチングのゴールと『12の物語』⑧【CBC】

          今日は対人関係問題の落とし所について解説します そもそも分かり合えないという前提 コーチカウンセラーをしていると、対人関係に関する悩み相談をたくさん受けます。全ての悩みに対人関係が絡んでいるというのは本当だな、と思うほどです。 そして僕たちの処方箋はいつも決まっています。 相手をコントロールしようとするのはやめましょう。相手の考えや行動を尊重しましょう。その上で適切な距離を取りましょう。 そしてあなたはあなたの人生をいきましょう。一緒に生きたい人と話し合って、何に向

          コーチングのゴールと『12の物語』⑧【CBC】

          コーチングのゴールと『12の物語』⑦【CBC】

          12の物語も残り4つになりました。 今回は復習からスタートしましょう。⑦⑧⑨は関連する物語です。 クライアントの話をきいていると、自分を批判する自分が出てくることがあります。 「自分には無理だ」「やらないほうがいい」「私には価値がない」「どうせできないに決まってる」「そんなことしても意味がない」 みたいな声ですね。 その場合、まずは この自分は何を教えてくれてるんだろう? とかんがえてみるわけです。 これは⑦もう一人の自分は◯◯を教えてくれる存在だった!という

          コーチングのゴールと『12の物語』⑦【CBC】