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母が脊髄梗塞になってからの記録

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母が救急搬送された日、右足が動かなくなっていた。
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#母と娘

入院45日目:連休前日

入院45日目:連休前日

今日は残業を覚悟していた。書類が終わらなかったから。
生理痛もひどいし、やだなぁと思った。

だけど、新施設長が時間を作ってくれ、その間にパソコンができた。お陰でいつもと同じ時間に帰れた。
ありがたいし、嬉しかった。

 
今日は夕飯は作れないと事前に言ってあるし、寄り道をしようと思った。
仕事の関係で100均に行きたかった。
平日寄り道ができるのがありがたい。

本屋にも行こう。
週末本屋に行く

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入院44日目:新しい職員さん

入院44日目:新しい職員さん

今日から新しい職員の方が来た。

私の前の職場と関わりがある施設で働いていた、私よりだいぶ年上の方だった。
共通の知り合いがたくさんいた。

悪い人だとは思わないし、経験者と聞いていたが、テキパキと気が利いて動ける人には、やっぱり見えなかった。

若手が入らない職場に未来はない。
うちの職場は職員の平均年齢が高い。

 
立ち去るなら早い方がいい。
ここは長く勤める場所ではない。

そんな思いが強

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入院43日目:休みがほしい

入院43日目:休みがほしい

父が「ともかには迷惑かけるな。ライブだって行きたいだろうに。」と言いながら相変わらず20:30に寝てしまう。

ライブに行きたいというよりは休みたい。
平日、本を読む時間がもう少しほしい。

ライブはお金と時間と体力と気力がなきゃいけない。
母親が元気、というのが大前提の趣味だったのだ。

 
そう言いながらも、昨夜チケット抽選二次に申し込んだ。あと30分で打ち切られるところだった。
日々バタバタ

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入院42日目:叔母の言葉

入院42日目:叔母の言葉

GW三日目。
私は仕事だった。

 
利用者が朝から激しく不穏で一日バタバタした。

新しい職員が明後日から来る予定だが
メンタルが弱い方だと初日で逃げ出しそうなくらい
今うちの職場はあまりいい状態ではない。

 
疲れていないフリ。
明るいフリ。

ズシンと心にのしかかるものがある。
見た目以上に私は疲れている。

 
 
今日は他県から親戚が電車に乗り、お母さんの面会に来てくれた。

午前中、

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入院41日目:美容院最終営業日

入院41日目:美容院最終営業日

父親が昨日の外食が楽しかったらしく、昨夜も今日も「ともかと次はどこに行くか楽しみだ。」と口にした。
私もだ。

父と行きたいお店はいくつかある。

次はどこへ行こうか、確かに私もワクワクしている。

 
 
昨夜は鍋やフライパン、割り箸等を更に分別して整理し
今朝は下駄箱周りを片付けた。

そんなGW二日目。

 
今日は朝からいい天気なのでブーツ類を手入れしてしまうと決めていた。
ついでに下駄箱

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入院40日目:鏡台をどうしよう

入院40日目:鏡台をどうしよう

先週日曜日勤務、今週は土曜日も勤務。
二週連続で土曜日や日曜日勤務だと落ち着かない。

それでも今日は頻尿が落ち着いていたので
そういった意味ではありがたかった。

 
今日は曇り予報だったが、朝は雨が降っていた。

 
世間はGWの初日なのだろうか。
休みが取れる人は間の平日休みを取り、大型連休にするのだろう。

 
私の場合
4月
27日(土) 仕事
28日(日) 休み
29日(祝) 仕事

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入院39日目:一進一退

入院39日目:一進一退

お母さんが入院前は22:30~23:00くらいに寝ていたが
今は大体22:30くらいに家事が終わり、寝るのは24:00くらいになった。
数週間前は23:30くらいに寝ていたから、体力がついてきたのかもしれない。

お母さんが入院したての頃はバタンキューだったが、今は家事が終わった後に少し自分の時間があるのでいい。

 
 
今日はお父さんは仕事休みで県外まで行き、それからお母さんの面会に行くらしい

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入院38日目:裏切ったらごめんね

入院38日目:裏切ったらごめんね

保護者が筍を寄付してくださり、昨日、今日と給食は筍料理だった。

私は筍が大好きなので嬉しい。
旬ものはやはり美味しい。

保護者の方にお礼を言うと、「毎日筍料理で飽きちゃったよ。」と言っていた。
確かに我が家も春は毎年筍料理ばかりで、毎日のように筍とかつお節炒めが食卓に並んだ。

だけど、飽きなかった。
お母さんの作る筍炒めは美味しかった。
以前知人に差し入れしたが、知人にも大好評だった。

 

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入院37日目:雨の朝

入院37日目:雨の朝

数ヶ月前、職場の外構工事をしたため
その時いくらくらいかかったか新施設長に聞いてみた。

我が家の庭の工事は見積もりで210万だったのだが
それが妥当かが分からないからだ。

上から聞いた話だと、面積で考えるならば
210万円は妥当な気がした。
お母さんの判定次第で補助金が出るかもしれないので、それまでに何箇所かで見積もりをとれたらいい。

 
 
相変わらず人手不足の日。

朝から利用者複数人が

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入院36日目:近所の方対応と介護認定と面接

入院36日目:近所の方対応と介護認定と面接

今日は午前中に地域の方がお見舞い金を持ってくるとのことで
朝から父は玄関の掃除やらなんやらに励んでいた。

通常は2~3人来るらしいが
人数が読めないからと
父は20人分の飲み物とお土産を用意した。
用意し過ぎだ。

 
「憂鬱だ。」と父。
近所の誰かが入院したらお見舞い金を持って出向くとか面倒極まりない。
これだから田舎は面倒だ。

母の状況も説明しなきゃいけないだろう。

  
「足りないより

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入院35日目:母と二人きり

入院35日目:母と二人きり

今日は振替休日だ。

本当はブーツ類を手入れしてからしまい、コート類をクリーニングし、公園を散歩したかったが
あいにくの雨でクリーニング以外の予定は消滅した。

 
仕方ないので、洗濯機や乾燥機の掃除をした。
一ヵ月に一回くらいが目安と書いてあったし、普段なかなかここまで手が回らない。

 
こういう、目に見えてキレイになるのはよい。

 
 
洗濯機に水を張るやり方、初めて知った。 
お風呂の残

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入院34日目:休日出勤とマック

入院34日目:休日出勤とマック

去年の今日、私の移動手段は車椅子だった。
足を骨折していたからだ。

あの頃の私は、まさか一年後、お母さんが車椅子になるなんて考えもしなかった。

私のように一時的ではなく、おそらくもう一生車椅子なんて。

 
私が20代の頃から、よく「お母さんは小柄だから支援しやすいね。」とお母さんと言い合っていた。
お母さんは私より身長は16cm小さいし、体重も私より軽い。

体格がいい人で、体重がある人は支

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入院33日目:誕生日

入院33日目:誕生日

昨夜、お父さんに話をした。

人間役割がないと辛い。
お母さんをかわいそうな、何もできない人扱いしてはいけない。
モップとか、掃除は手伝ってほしい。
料理もできるのではないか。

私はそう力説した。

 
そして夜な夜な調べた。
キッチンの高さだ。

テーブルで料理はできるだろうが、キッチンでは高さの関係で難しい気がした。

 
キッチンの高さは今は80、85、90㎝のどれからしい。
我が家は85

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入院32日目:夢の夢

入院32日目:夢の夢

『お母さんが退院したので、遊園地に行った。
途中まで車椅子で移動していたが、車椅子で移動しにくくなったので、お母さんは車椅子から降りて歩いて移動した。

ややゆっくりだが、想像以上に歩けていた。

「こんなに歩けるようになったんだね。」
「リハビリ頑張ったからね。」

そんな会話をしながら、一緒に歩いた。』

 
 
そんな夢を見た。
目が覚めてハッとした。まさに夢だ。
今後そんなふうに歩けるわけ

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