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多摩川から海を目指す~曲を聴きながら30kmくらいの旅~

こんにちは
ダイナナと申します。

 皆様GWはいかがお過ごしでしょうか。
 私はシャニマスのプロデューサーカップを走ったり、イルミネの新コミュ(絆光記)を読んだりしていました。今回は、そんなGW中に行った事の記録・聖地企画番外編です。


導入

人の歩ける距離の限界について

 さて、人が歩ける距離の限界とはどのくらいでしょうか。
 もちろん、「その人の体力による」であるとか「どのような服装・持ち物の重さであるかによる」というのは正論ではあるのですが、名作映画「スタンド・バイ・ミー」(4人の子供が線路を歩く映画)で子どもたちが歩いた距離は30kmとされています。「30kmというのは子供にとっては冒険だ」という説明文がありましたが、徒歩では大人でも結構なキツさです。
 ちなみに東京都の帰宅困難者マップだと20kmでもう翌朝に帰宅無理ラインに設定されてます。どちらが正解でしょうか。

 今回はシャニマスでは例の橋こと府中四谷橋から海が近い羽田空港付近の大師橋まで多摩川沿いを歩いてみようと思います。距離にして35km…いけるのか?

この場所を歩く意味

 さて、なぜ多摩川の河原沿いを歩くかというと、シャニマスにおいては大きく2つのイベコミュで関係があるからです。

天塵・天檻

ひとつはノクチルでイベコミュ「天塵」冒頭で海に行こうという約束をし、その後のイベコミュ「天檻」のラストで河原(背景は例の橋)沿いに歩くという描写が入ります。もっとも、その後プロデューサーが追いついて歩みは止まりますが…。例の橋でノクチル合流→河原沿いを歩きでいくと今回の私と同じく35km程度歩きます。

きよしこの夜 プレゼン・バトン

 事務所前から空港まで40kmの道をリレー形式で走り、プレゼン資料を届ける企画。これも空港(おそらく羽田空港と思われる)を目指して河原沿い等を走るというもので、今回の目的地:大師橋はS-SSRで描かれている冬優子とあさひのバトン受け渡し場所、すなわち聖地となっています。

今回の目標

  • 大師橋をシャニマス(プレゼン・バトン)と同じ構図で撮る

  • 海を見る

  • 自分が歩ける限界を知る

準備

持ち物

  • スマホ

  • 有線イヤホン(秘策に必須、後述)

  • モバイルバッテリー(容量10000mAhの物が最後残量0でした)

  • 財布(心が折れたら電車乗る用)

  • 帽子

  • 通勤用リュック(帰宅困難時を再現)

  • 飲み物(わりと買うところなさそう)

追加で持っていたほうがよかった持ち物(歩いたあと追加)

・日焼け止め
 当日晴れで長時間歩いたため変な焼け方をしました。手と顔だけ焼けるとかなり不格好な感じになるので男性でも必須。
・テーピングなど負担軽減するもの
 ギリギリ帰れましたが、マメが潰れたりする可能性は十分あったので必要。
・ぴったりサイズが合ってる靴
 今回あまり履いていないランニングシューズを使ったのですが、横のフィッティングが甘かったため靴擦れを起こしました。自分にあった靴、大事。

今回の秘策

 人間、歩くペースが乱れると体力の消耗が早くなります(多分)
 そのため、今回は秘策として



だいたい100~130。PRISMあたりから実験的な曲

 プレイリスト作ってBPM100~130くらいの曲に合わせて歩くことにしました。
 ちなみに同曲ループで大丈夫ならノクチルの「Catch the Breeze」(BPM116)をループさせておけば安定です。
 BPMが同じくらいならシャニマス曲以外でも作れると思います。お試しあれ。(結果は後述)

実践

今回設定したルートについて

 実は今回もともと想定されていたルートと違うルートを歩くことになりました。

もともと想定されていたルート。ひたすら多摩川の川沿いを進む


実際のルート:途中まで多摩川沿いで新太子橋から街中に入るルート。ほぼ東急多摩川線と並走。距離が短いのと街中なので店舗の種類は豊富

距離が短くなるというのもあったのですが、いくつか想定外の事態があったためです。

現地で見つけた想定外だったこと

①そもそも川沿いに飯屋はあまりない
 盲点でした。どうせ飯なんてそのへんでぶらりと…なんて考えていたら川沿いにあった飯屋はすき家だけ(しかも割と序盤)でした。お昼ご飯食べる場所は計画時点で決めておきましょう。Googlemapで何時間歩けばどのあたりに居るかというのはわかります。
 
コンビニならいくつかあったのでコンビニでもいいと思います。おにぎり持ち込みで河原で食べるのも一興?
②15kmくらいで普通に辛い
 
15km時点の多摩水道橋(登戸駅付近)ですでに足の裏に痛みを感じており、35kmと考えると半分もいかない時点で痛みがありました。
 結果、当初多摩川沿いで進むはずだったルートから少し距離が短い街中(東急多摩川線に沿うような形)のルートへの変更となりました。
 長距離を歩く方は自分の状態に合わせてルートを選んでほしいと思います。
③神奈川方面に入ってから何故か道が荒い
 これも多摩水道橋からですが、ちょうど東京都・神奈川県を境にして歩く道の質が変わります。東京都はサイクリング用なのか赤いサイクリング用?の材質で舗装された道なのですが、神奈川に入ってから普通のコンクリであったり砂利道で少し歩きづらい印象です。(上述の足が限界だったのもあると思います)
④街中の道が思った以上に狭い・アップダウンがきつい
 突発的に道を変えたので仕方ない部分ではありますが、街中の道が2台の車がすれ違うのがやっとという形だったり、陸橋のせいでアップダウンがキツかったり、歩くのに適した道ではありませんでした。
事前にストリートビューで道が歩くのに適しているかどうかを調べるのは大事です。

全行程


ここから本編です。

出発地:AM:7:20 例の橋(府中四谷橋)


4月に続き2ヶ月連続の聖蹟桜ケ丘
府中四谷橋(シャニマス:例の橋)

 スタート地点は府中四谷橋から出発しました。ちなみに、途中のマップによると多摩川は全長53kmとのことなので多摩川に掛かる橋を全部見たい場合はもっと上流から開始しなければなりません。
 河原沿いを「Catch the Breeze」流しながら歩くのは清々しい気持ちになれて良かったです。

時間帯が7時台であったこともあり、通勤中のサラリーマン、ランニングしてる人、学生など様々な人とすれ違いました


AM8:20 郷土の森公園BBQ場(約5km時点)

現地の看板。こういうのがあると現在地がわかりやすくでいいですね
前日が雨だったので道にも河原にも水たまりがある状態でした

  前日が雨だったので途中河原が水たまりになっている地点はみられましたが、少なくとも歩いているところ(府中多摩川かぜのみち)に関しては水たまりはありませんでした。サイクリングロードとしても整備されているようなのでレンタサイクルを使って移動するのもいいかもしれません。

AM10:10頃 多摩川水道橋(15km地点)

多摩川水道橋:東京都と神奈川登戸駅付近への橋
東京都・神奈川県 県境 以降道が少しキツくなる

 河原沿いを歩く関係で多摩川水道橋を経由して神奈川県側へ移動しました。ここで足裏の痛みを感じたので、もし同じルートで歩かれる方が居たらここで終了するか、付近で借りられるレンタサイクルに乗り換えることをおすすめします。

途中対岸に高いビルがなくなり、空が広く見えてよかったです

PM1:00頃 丸子橋付近(24km地点)

丸子橋付近 ここでルート変更して街中へ

 この辺から疲れで一気に写真の枚数が少なくなってます。足が痛すぎて一気にペースが落ちたので、東京都が20km以上を帰宅困難にしたのは納得できました。
 丸子橋から再度東京側へ戻りましたが、道が狭く歩きづらかったので(ご飯食べれないという欠点以外は)このまま神奈川県側で歩いたほうが良かったかなと思います。

PM 1:30頃
駅前のガストで昼食。写真なし

PM 3:30頃 蒲田駅付近(30km付近)

蒲田駅付近

 昼食後の蒲田駅付近まで歩いたので標識に羽田が出てきました。
 ここでちょうど30kmぐらいでしたが、街の中がアップダウン激しいところがちょこちょこあったので、普段歩かない人が歩くには限界でした。
 目的がなければここまで歩けなかったと思います。限界を知るための旅としては趣旨に沿ってるかもしれませんが…。

PM 4:30 大師橋到着

大師橋:往路復路で2本あるので取りたい写真によっては構図に注意

 たびたび休憩を挟んでようやく着きました。つらかった…。
 歩いた時間だけで見ても9時間強かかったので、あまりおすすめはできません。レンタサイクル(電動)でも途中でバッテリーが切れる気がするので乗り換えをしたほうがいいと思います。

大師橋から多摩川を見た風景。ちょうど夕日がかかってていい感じでした

目標① イラストと同じ構図で撮ろう

イラストと同じ構図で撮ることは可能なのか


SSR 芹沢あさひ【プレゼン・バトン】

 結論からいうと、全く同じは不可です
 
車の向きが手前(羽田方向)であさひも手前に来ているのでそれであれば大鳥居駅側に向かう方の大師橋で撮影すれば良さそうですが、そうなるとあさひは神奈川県側から来たことになります。
 しかし、モデルとされる鳥居が羽田空港付近にある(後述)ことを考慮すると、あさひは羽田空港付近の鳥居に寄ってから大師橋に戻り、羽田空港に行く冬優子にバトンを渡し、冬優子が再度羽田空港方面に行く形になるため二度手間が発生します。(そもそも八雲なみが活躍していたと思われる時期、2000年かそれ以前の羽田空港は国際便があってもアジアへ行く便が主だったはずなのでミュージカル(=アメリカ・欧州)とすれば行く便がないのですが…)
 つまり、どっち側で撮っても問題ないことになります

実際に撮った写真

私は大鳥居駅へ向かう方の橋で撮りました。


実際の写真:白い塔からケーブル3本くらい映るところかつ右に欄干が映る場所


比較用

 あんまり再現感ありませんが、身体で背景が隠れてしまっているのでやむを得ない感はあります。
 構図を見直して思いましたが、イラストの欄干は実物より高い位置に描かれているので少し下から撮れば再現できたかもしれません。

目標②海を撮る

海を目指してみる

 計画段階では時間が遅ければ駅に行って帰る予定でしたが、日没より早い時間に到着できたので、このまま海が見えそうなの島の端まで行くことにしました。

赤丸の「現在地」のあたり。右下に写っているのが大師橋

 ここまで行ければ海ぐらい見られるだろうと思って行きました。
 ついでにプレゼン・バトンで天井が居たとされる鳥居も近いのでそこもあわせていきます。

行った結果

海 が 見 え な い(手前まで全部多摩川)

 はい。橋やらなんかがあって海まで見えませんでした。理由はこれです。

西側:多摩川スカイブリッジ 東側:首都高

 はい。多摩川スカイブリッジと首都高に阻まれてるのでここからでは撮れません。なんならなかったとしても海は結構遠いので羽田空港の先端くらいに行かないと見えない気がします。
 透、海が見たいなら免許取って首都高行ってくれ。

目標③ 天井が居た鳥居を撮る


プレゼン・バトンより:八雲なみと待ち合わせする天井

 作中の背景は汎用背景の神社ですが、位置的にここだというところがあるのでそこに行きます。

穴守稲荷神社旧一の大鳥居:近くに穴守稲荷神社(千本鳥居)がありますが、「空港近くの鳥居」(≠神社)なのでここかなという感じ

 さっきの地図の「現在地」あたりからでも見える鳥居です。
 「地元の方が羽田空港建設に伴って退去させられた際に鳥居だけは敷地に残してくれとの要望があったため残した」ということが現地の看板に書いてありました。世界平和と愛を願っている鳥居とのこと。
 確かに空港は目と鼻の先なので待ち合わせすることも可能かな…という感じです。

地味にアイマスつながりの駅から帰宅

 このあと最寄りの天空橋駅に行って帰宅しました。17時30分くらいなので大体10時間の戦いでした。
 ちょっとした移動も含めれば約35kmくらいかなという感じです。

結論:人間が歩ける限界距離は?

普段歩かないならギリギリで15kmくらい。しかし…

 単純に歩けるかどうかで言えば35km歩き切りましたが、15kmくらいで体が悲鳴を上げていたので普段歩かない人は15kmくらいが限度だと思います。東京都の「20km以上は帰宅はやめとけ」は正しいと思われます。
 しかし、これは河原沿いのアップダウンが少ない場所だったからで、アップダウンがある街中を歩くのであれば15kmよりも低くなります。
 気持ちよくウォーキングしたいのであれば長くても10kmくらいに留めておくほうが無難だと思います。
 私としては30kmも歩くのは勘弁願いたいです。スタンド・バイ・ミーってすごかったんだな…。

曲に合わせて歩く方法は有効だったか

 続いて、今回の秘策だった音楽を再生しながら歩く方法についてですが、結論から言えば有効でした
 歩き始めについてはBPMが少し早いと思う曲は歩幅を小さく、逆に遅いと思う曲は歩幅を大きくすることで対応し、多摩水道橋まではGooglemapの表示よりも早い時間で到着することができました。
 多摩水道橋以降(足が痛くなってから)ですが、ペースが落ちていれば曲に合わないのですぐに気付けますし、Dye the Skyを聴いている時は曲の内容も相まって強い一歩を踏み出せていたような気がします。今回のMVP曲は「Dye the Sky」です。
 しかしながら、後半はさすがに曲でどうこうできるレベルじゃない足の痛みだったので聴かなくなりました。限度はあります。何事も。

まとめ

 ということで、GW中に行った聖地巡礼記となります。
 感想ですが、何かで歩く計画を立てるとしても10km程度に止めようと思いました。そういう意味では限界を知ることができてよかったと思います。
 当たり前かもしれませんが、この行程、歩き慣れていない人にはおすすめできません。
 
河原沿い自体は歩きやすかったので慣れていれば可能だとは思いますが…それでも10時間かかったので日焼けもすごいことになります。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。
 今はよみうりランドとシャニマスのコラボなども開催中ですので、皆様健康に気をつけてよいGWを過ごされますように…。

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