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逃した魚(土地)は大きかった

土地探しをしたご経験がある方ならお分かりになるかもしれませんが、
土地などの不動産は人生で最初で最後となるような高額なお買い物でもありますので、決断するのがとても難しいです。

「条件に合致していても価格が・・・」
「価格は良いが、気になるところが・・・」

なんて考えている内に他の方に購入されてしまったこともあると思います。
魚釣りでもそうですが、逃がした魚はもう戻ってきませんよね。


■決断は慎重かつ迅速に

●土地の探し方

家を建てる際に、建てるための土地をご所有でなければ、土地を購入する必要があります。
色々なサイトに掲載されている通り、
土地を探す際には、建設する会社も探して、新築する住宅のことも同時に考えていくのがお勧めです。

  • 土地が見つかったけど、建てたい家と併せると予算オーバー

  • 土地が見つかったけど、建てたい家が設計できない

  • 土地が見つかったけど、家を建てるための障害が多い

など、土地だけを単独で探していても、住宅と合わなければ意味がありません。

●土地を売りたいだけの人には注意!

土地の売り主さんは土地が売れれば売却益を得られます。
また、売り主さん以外に土地の売買を仲介する方にも仲介手数料が入ります。
当然のことながら、
売り主さんや仲介業者は
買い主さんが建てたい家に合うかどうかよりも土地が売れることが何よりも重要 です。

●建設会社は家を建てたい

一方で、建設会社は不動産売買による利益はありませんので、
土地が売れかどうかよりも、自社で家を建ててもらえるかどうかが重要
になります。

ですから、建設会社は自分では土地の売買は出来ませんが、土地の買い主さんが建てたい家が建つ土地を探すことに尽力する傾向があると思います。

私どもの場合では、土地の売買・仲介はもちろん、土地のご紹介などもしておりませんが、お客様から土地に関するご相談などがあれば、現地に同行したり、問題点を探ったり、理想の家が建ちそうか検討したり、などでご協力させていただいています。

●これよりいい土地はあるのか?

一般的に、土地は路線価などの相場で決まっています。
同じ地域の土地であれば、概ね、面積や形状、周辺環境によって価格に差が出ますが、著しく割安な場合には、安くなるべき理由が存在しています。

土地を探す時には色々な条件を出して探していくでしょうが、全ての状況を満たす土地はだいたい高いことに気が付き、条件を見直したり、緩和したり、エリアを変えたり、していると、その内になかなか良いと思える土地に巡り合う機会もあると思います。

その時に、
よし、取りあえずここを抑えよう!
と思うか、
もっと良い土地があるかもしれない!
と思うか、
でその後の行動が変わってきますよね。

また、この時に、建てる家(せめて、建てる会社の候補)が決まっていないと時間を大幅にロスする可能性があります。

手付金を払うなどして抑えていなければ、土地の購入はあくまでも先着順、しかも、先着1名様までの限定です。
決断に時間をかければかけるほど逃す可能性が高まります。

●土地だけに目が行っている限りうまくいかない

あくまでも暮らすのは家であって、土地ではありませんので、
家のことを考えずして土地を探している限りは、時間と労力に結果が伴わないと思います。

どうしてもそのエリアに住みたいというだけであれば、土地だけ先行して探して、土地だけ買っておいてから、ゆっくりと家のことを考えるのも良いかもしれませんが、ローンや税金なども考慮しておいた方が良いと思います。

●必ずしも土地を買って家を建てるだけが選択肢ではない

土地を買って自由な注文住宅を建てたい と考える方は多いと思いますが、土地も注文住宅も決してお安い物ではありません。

ご予算もありますので、予算内でどちらもとなると、どちらか一方を下げるか、両方を下げるか、と言うことを考えねばなりませんので、もしかしたら、理想とはかなりかけ離れた結果となってしまうかもしれません。

また、理想を叶えるために家計が傾くような無理な借入れをするもの全くお勧め出来ません。
工務店の私が言うのもなんですが、家よりも家族の方が大事です。

中古住宅が経つ土地を購入する、新築建売住宅付きの土地を買う、マンションを買う、などを選択したとしても、それで一生住み替えられない訳ではありませんので、
将来、リフォームしたって、建替えしたって、引っ越したって、いいのではないでしょうか!

■最後までお読みいただきありがとうございます