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0から1を作ることとキャプテン•ハーロックのこと

0から1を作ることが出来る
クリエイターに憧れがあります。
その素晴らしい作品をリメイクする
際にいろんな葛藤があるんだな
ということをあらためて知ったことでした。

漫画の「君に届け」の作品展を
訪れた時に、作者の椎名軽穂さんからの
春馬くんへのメッセージがありました。

体育館から龍くんと話し込んでいた
爽子ちゃんの手を引っ張って連れ出した
映画の中ではじめて風早くんの強い爽子ちゃんへの想いが表現されていたシーン。
自分の思いが誤解だと知って
グラウンドに座り込んだ風早くん。

その春馬くんの画像を風早くんとして
青を基調に描いてくださったイラストのそばに
作者さんから春馬くんへのメッセージとともに
解説してくださったもの。

この頃映画化があり、画像をたくさん頂いていました。この絵はその画像から、風早役をしてくださった三浦春馬さんを元に描いた絵です。
どの瞬間を切り取っても素敵で、描きたいなと思う画像がたくさんありました。この場を借りて、改めてありがとう春馬くん。みんなの風早でしたよね。
風早は全体的に青い色のイメージがあったので、この絵も青いです。

君に届け作品展•椎名軽穂さん

映画と原作を見比べてもヘアスタイルからセリフ
原作の言葉がそのまま映画の中に表現されていました。
映画の世界観は、実は漫画30巻分の中の
ふたりの高校入学からの1年間を描いたもの。
尺だけを考えたら原作の中から
なにを選んで物語として成立させるのか。
とても難しい作業だったんだな。
とあらためて思います。

でも「君に届け」は、原作漫画と共に
映画としてもとても輝いています。

映画の中に原作への強い真摯なリスペクト
あって春馬くんが風早役をオファーされた時に
人気漫画の世界観を表現することに感じた
戸惑いが、世界観を壊さずに表現することが
とても難しいことなんだと理解していたからなんだろうな。と思います。

春馬くんはファルコンの時も風早くんの時も
エレンの時も伊藤鴨太郎の時も
きっとそのリスペクトを心に最大限に持って
演じていたんだろうなと思います。
その気持ちはきっと原作者さんにも届いていて
先の風早くんもそうで、春馬くんが旅立った時に
ブラッディマンデイ原作者さんからの
「ありがとう さよならファルコン」という
最大限の言葉をいただけたのだと思うのです。

全てのクリエイターとしての原作者さんの想いが
演じる人も含めてリメイク作品に関わる
全てのひとがリスペクトを持って
原作からのリメイク作品につながって
共に輝き続けてほしいなと願います。

映画キャプテン•ハーロック

そしてそんな思いもあって
先日映画キャプテンハーロックを
観直していました。

私はSFは嫌いではないのですが
キャプテンハーロックは、漫画原作を知らないのでストーリーも実はよくわかりません。
松本零士さんの原作であることを知っていただけでした。

だからはじめて映画を見た時はフル3DCGと言われる映画の精度にとても驚きました。
リアル過ぎると思うのは、実際の動きをデータ化するモーションキャプチャーという技術を使って
CG化しているからなんだそうですね。

うちのテレビでは3D化は無理なので
劇場で観る機会があったら良かったと思います。
当時全然気がついていませんでした。

映像のリアルと美しさと精度共に
ハーロックが小栗旬さん。アルカディア号に乗っていてハーロックのパートナーミーナが蒼井優さん。そして乗組員の仲間に古田新太さん。
公開が2013年なので春馬くんは23歳。
この声優陣の顔ぶれは、とても嬉しかったでしょうね。声優の仕事を待ちに待っていたと
言っていましたね。

ストーリーを追いかけると
春馬くんの役は政府の役職についていて
自分の過ちのせいで歩けなくなった兄を持つ
「ヤマ」ハーロックを暗殺するために政府を通して兄から指示されてアルカディア号に乗り込みます。

もちろん春馬くんは、声だけなのですが
ヤマのビジュアルもどこか春馬くんに似ていて
最初からイメージして描かれているのかなと思うほどです。
ヤマは、春馬くんに似ているので
なんの違和感もなく観ていたのですが
ストーリーを追うほどにどんどん
春馬くんという意識がなくなっていって
ヤマの声としてしか捉えていない私がいました。
声でさえも春馬くんは自分を消すのだなと思いました。

エピソードを探すとはじめてのリハーサル時に
声優経験が何度かある小栗旬さんと比較した時に経験値の差を感じた春馬くんが5日間の
本番までに寝る間も惜しんで猛特訓して
周りがその成長ぶりに驚いたというお話しがあるそうです。
負けず嫌いな春馬くんらしいですね。

映画のラストシーンで荒廃した地球の映像と再生を予感させる白い花を手に持ちながら
地球の未来を語るシーンがあるのですが
とても印象的な声でした。
春馬くんは自分の声が高くてあまり好きじゃなかったそうですが、どんどんより魅力的な声に
変わっていくんですよね。

日本製の中の東京の佃煮屋さん「丸久」さんを
訪れてお店の裏手にある隅田川を走る
「松本零士号」を見かけて
キャプテンハーロックの頃に乗せてもらったんですよね。懐かしいなと話した春馬くん。

23歳の春馬くんはきっとその頃仲良しだった大切なひとがいましたよね。
私はその人が春馬くんのパートナーだったら
良かったのになと思う気持ちが拭えないでいます。

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