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「戦う女性」の魅力、その強さの理由を語ってみる

セーラームーンの公式アナウンスで、来月発売の「ヴォーグ ジャパン」という雑誌に武内直子先生のインタビュー、未発表イラストが掲載されると告知されました。インタビューが先に公開されています。

見出しにある「祈りが悪を消していく」、これがセーラームーンが目指した理想であり、30年語り継がれる作品になった精神性の根幹のように思えました。

「女性」が強くあるべき

以前、オトナプリキュア放送前の記事にも書きましたが、現在ジェンダーレス、つまり男女差をなくす方向に世の中が動いていて、それに対し否定的な見方をしている、と持論を述べました。
ですが、この武内先生のインタビューでは、女性の目線から「女性の生きづらさ」が綴られており、昨今の流れにある程度迎合する意義があることを感じました。そもそも私の両親、母親が強く家庭の事は大方仕切っていて、父親はそれに従う、という感じでしたので「男性優位」を感じる環境で育っていないんですね。家を買ったのも母の決断だったほどです。なので、この「女性であるがゆえの苦労」という視点が希薄だったと言えます。結果的に、ですがうちはそれで上手く回っていたと思いますし、女性が手綱を握って男を使う、くらいが世の中のことは円滑に進むのではないか、と思っているアラフォー男が、私です。

お解りかと思いますが、エヴァンゲリオンなど女性が強い作品の代表でしょう

純粋に腕力などでは男性が強いのが当たり前ですが、それを以て男が女より優れている、などというのは短絡的です。論理的に考え、物事を進める。ここに男女差はないかもしれませんが母親がそれをすることで私は育ってきたと思っていますので、女性の優秀さを感じています。性質の違いであり、優劣ではない、と考えていますが私はどちらかというと女性を上に考えたい派です。男として女性の下でいたい。自分の為に、です。

創作物が描いてきた、戦う女性

遡ればキューティーハニーが元祖になるのかもしれませんが、あれはサイボーグでしたよね。強い理由が別にある感じです。セーラームーンは戦う変身少女ですが、アニメでは変身後即必殺技で敵を浄化、という回も多くいわば「魔法」が使える女の子、という側面が強調されていたように思います。少しはありましたが、基本的に殴る蹴るの戦いはしていません。
ですが、セーラー戦士の強さはそこにあるのではなく…

「愛」、一文字で言うならそうですね
直江兼続ではありませんが

仲間と手を取り合った時に、宇宙そのものを呑みこむような敵でさえ倒す力を発揮する。それは太陽系の惑星を守護星に持つ運命の少女達がお互いを信頼し委ね合い、星の光が一つに重なって奇跡を起こすから。私は個人的に、性別などは関係なく彼女達が互いを愛していると思っています。
劇場版セーラームーンRのクライマックスでは、地球のために命を投げ出すうさぎと、それを救うためにまた命を投げ出す4人が描かれます。これが信頼のさらに上位、愛情なくして可能でしょうか。次回予告のフレーズ、「月の光は、愛のメッセージ」を体現しているのが、セーラームーンなんですね。

そして時が過ぎ、セーラームーンの流れを汲むプリキュアシリーズが始まりますが、こちらは女の子だって暴れたい、を掲げ肉弾戦がフィーチャーされています。セーラームーンとの大きな違いは、その力強さにあると思っています。

見た目こそ「少女」ですが、殴る蹴るの力強さは男子ヒーローに負けていません

しかしこの違いはあくまで描写の話であり、プリキュアもやはり「仲間との信頼」が強さに繋がっていて、世界の危機クラスになればまた、それが奇跡を起こしていく様が描かれています。本年の劇場版、オールスターズFにおいてはその極地ともいうべきものを見せてくれました。

美しく、可愛い少女が強さを見せる。そこにただ真っすぐで眩しい精神性も浮かぶ。

戦う女性の魅力は、男よりも強いものであると、男の視点から断言します。格闘ゲームで女性キャラを使うのも、女性キャラの勝つ様が好きだから、に他ならない訳です。

現実にも、その「祈り」を

漫画やアニメで女性がいくら強くても…と思う方もいるでしょう。実際には男が腕力で押さえつける構図が根強いのが現状だとも思います。私としては先述したように男として女性を上に見ていたい訳ですが、同様に女性もまた男性を上に見て、互いを尊重し合えるのが理想であり、その先に本当の意味での「男女平等」があると思っています。性別の話に限らず、上手くいく間柄、というのは常に相手を尊敬しているものではないでしょうか。理想論なのは百も承知で、でも頭の片隅には入れておきたい信条であります。

と、面倒な話をしましたが、結論としては、
戦う女性は美しく、格好良い!と言いたいだけなんですけどね(笑)。
セーラームーンの結末を描いた円盤が来月発売されますが、ファンであることは永遠に終わらないと思っています。


各々の誕生日に書いてきた記事です。

次は12月5日、まこちゃんの誕生日にまた円盤期待記事、みたいなのを書こうと思ってます。

戦う女性に幸あれ!

記事内で触れたR劇場版、傑作なので是非観てください

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