(50)能見物、(51)信長、将軍家から感状をいただく
「このたび、身を捨てて働かれた人々に、慰労のため能を見物させたら良い」とのご上意で、観世太夫(元尚)に能を演ずるよう仰せ付けられた。
脇能の「弓八幡」をはじめとしてすべてで13番あるが、信長公は「まだ隣国の平定も成せていないので、5番まで縮めたい」と仰せられた。
初献のお酌は細川藤賢氏。信長公に対し、久我殿(晴通)・細川兵部大輔、和田伊賀守が再三お使いにたたれた。
信長公は、副将軍もしくは管領職に任ずると仰せられたが、辞退した。
このことについて、「世にも珍しい信長公の