阿弥陀乃トンマージ

漫画・サッカー・歴史・特撮・ミスチルが好きです。web小説やってます。影響を受けた人は…

阿弥陀乃トンマージ

漫画・サッカー・歴史・特撮・ミスチルが好きです。web小説やってます。影響を受けた人は高橋留美子先生。 主な活動実績 「疾れイグニース!」で『#週刊少年マガジン原作大賞』奨励賞受賞。 amidanotonmaji@gmail.com

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『三流声優の俺、特殊スキル【演技】で異世界の英雄になってみた』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

あらすじ  声優専門学校でかつて、『七色の美声』と称賛された栄光優は、声優デビュー後伸び悩み、バイトに明け暮れる日々を送っていた……。  ある日、彼のバイトするホテルでヒットアニメの打ち上げパーティーが盛大に行われていた。壇上で脚光を浴びる同期の女性声優、神桃田桜の姿を見て、優の心は激しい嫉妬に駆られる。  そんな中、ホテルに落雷のようなものが発生する。優が目を開けると、周囲にはモンスターの姿があった。彼に与えられたスキルは【演技】。優は大いに戸惑う。  これは異世界で三流の

    • 『お嬢様はゴールキーパー!』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

      「来ましたね……」  数日後、川崎ステラの練習しているコートに相手チームがやってくる。 「雰囲気あるわね……」 「なんだよツンツン、ビビってんのか?」 「ビ、ビビってないわよ!」 「ちょっと年上の方たちかな?」  真珠と雛子の言い合いをよそに、円がヴィオラに尋ねる。 「ええ、そうです。溝ノ口さんとあの……鷺沼さんが通われている学園に付属する女子大学の学生さんたちです」 「だ、大学生⁉」 「はい」  ヴィオラが頷く。 「JD……フットサル部か?」  真珠が問う。 「いえ、そこま

      • 『お嬢様はゴールキーパー!』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

        2 「はい、右!」 「はっ!」 「今度は左!」 「ふっ!」 「もう一回右!」 「ほっ!」 「……ちょっと休憩しようか?」 「はい……」 「なかなか良い調子だね、溝ノ口さん」  最愛は、円が左右交互に投げるボールをキャッチしては返し、キャッチしては返すという反復練習を行っている。 「いえ、それよりも登戸さん……」 「ボクのことは円で良いって」 「ま、円さん……申し訳ありません」 「え? 何が?」 「わたくしの練習にこうして付き合わせてしまって……」 「いやいや、溝ノ口さんが上達

        • 『お嬢様はゴールキーパー!』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          あらすじ  川崎市で活動する女子フットサルチーム、『川崎ステラ』。しかし、とある事情で活動休止を迫られていた。  そんなところに現れたのが、優雅で華麗で気品あふれるお嬢様、溝ノ口最愛。  たまたま飛んできたシュートをキャッチしたことがきっかけで、お嬢様はゴールキーパーに!?  個性豊かな女の子たちが織り成す、青春フットサルストーリー!ここにキックオフ! 本編 プロローグ 「で、どうするのさ、ヴィオラ?」  コートに座っていた青と黄色を織り交ぜた特徴的なショートカットの女の子

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        『三流声優の俺、特殊スキル【演技】で異世界の英雄になってみた』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

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        • スポーツ漫画企画案備忘録
          28本
        • 「疾れイグニース!」
          49本

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          『ゲートバスターズー北陸戦線ー』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          「……」 「………」 「ちょ、ちょっと……」 「行くぞ……」 「いつでもどうぞ」  葉の言葉に天空が頷く。 「だから、待ってってば……!」 「ふん!」 「むっ!」 「~~♪」 「!」 「ん!」  その場に同時に三つのアラーム音が流れる。 「こ、これは呼び出し……しかも相手は……⁉」  端末を取り出して確認した雪が驚く。同様に、自らの端末を確認した葉が天空に話す。 「……悪いが、またの機会だな」 「そうですか、奇遇ですね」 「?」 「僕もですよ。呼び出しを食らってしまいました♪

          『ゲートバスターズー北陸戦線ー』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『ゲートバスターズー北陸戦線ー』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          2 「~~♪」  軍服を着た金髪を丁寧にセットした少年が楽しげに鼻歌を歌いながら、ゲートバスターズ日本支部富山管区の基地の構内を歩いている。両手ともポケットに突っ込んで歩いており、お世辞にもお行儀が良いとは言えない。少年はとある施設の入口前に立つ。警備に当たっていた者が尋ねる。 「なんだ?」 「合同訓練で来ました♪」 「? そんな予定は聞いていないが?」 「そうなんですか?」 「ああ」 「う~ん、急遽決まったからかな……?」 「第三部隊から貴様だけというのも妙な話だな……」

          『ゲートバスターズー北陸戦線ー』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『ゲートバスターズー北陸戦線ー』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          あらすじ 『ゲート』……21世紀も四半世紀を経過しようとしたその頃、世界各地に突如として現れるようになった空間に生ずる大きな黒い穴を人類はこのように呼称するようになった。  そのゲートからは様々なもの、『イレギュラー』が出現するようになった。大別すれば、三種の恐るべき力を持った存在である。これらイレギュラーは世界各地で暴虐の限りを尽くした。戸惑いながらも人類は連携を取りながら、これらの敵性的存在の迎撃に当たった。人類はその為に構築した迎撃組織を『ゲートバスターズ』と呼ぶように

          『ゲートバスターズー北陸戦線ー』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『ゲツアサ!~インディーズ戦隊、メジャーへの道~』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          「ここだってさ……」  凛と輝は牛丼チェーン店の前に立っている。 「女子大内にもこういう店があるとは知らなかったな……」 「お嬢様たちは街中の店には入り辛いんじゃない?」 「それにしてもだな……まあいい、ここにいるのか?」 「えっと、『もしかしたらいるかもしれまへんな~』だって」 「なんだそれは……」  輝が目を細める。 「ザ・京都って感じがするよね~」 「何に京都を感じているんだ……」 「とりあえず入ろうか」 「あ、ま、待て……仕方ないな……」  2人は店に入る。店員が挨拶

          『ゲツアサ!~インディーズ戦隊、メジャーへの道~』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『ゲツアサ!~インディーズ戦隊、メジャーへの道~』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          2 「という訳でさ……」 「ああ……」 「連絡先も交換したわけで……」 「うむ……」 「今度はアタシの部屋でお泊り会をしなくちゃね~」 「お、お泊り会って! ま、まさか泊まって行く気か⁉」 「うん!」  凛が力強く頷く。ポニーテールが縦に揺れる。 「い、一点の曇りもない眼!」  輝が眩しそうに眼を逸らす。 「今後としての方針を確認したいし……」 「ほ、方針ってなんだ?」 「いや、同じ戦隊なんだし……」 「同じ戦隊って⁉」 「うん」 「そんなこといつ決まった?」 「さっき」 「

          『ゲツアサ!~インディーズ戦隊、メジャーへの道~』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『ゲツアサ!~インディーズ戦隊、メジャーへの道~』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          あらすじ  『戦隊ヒーロー飽和時代』、滋賀県出身の天津凛は京都への短大進学をきっかけに、高校時代出来なかった挑戦を考えていた。  しかし、その挑戦はいきなり出鼻をくじかれ……そんな中、彼女は新たな道を見つける。  その道はライバルは多く、抜きんでるのは簡単なことではない。それでも彼女は仲間たちとともに、メジャーデビューを目指す、『戦隊ヒーロー』として! 本編 オープニング 「あ~もう、こんな時間だ……きゃあ⁉ な、何っ⁉」  自室のベッドから起きようとしたパジャマ姿の女性が

          『ゲツアサ!~インディーズ戦隊、メジャーへの道~』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『ヒノモトバトルロワイアル~列島十二分戦記~ 』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          「じ、実験?」 「聞いてないのか?」  女性が首を傾げる。ダテが声を上げる。 「マル!」 「こ、これから説明しようと思ったのです!」 「おいおい、なんなんだよ?」  イロが尋ねる。マルが答える。 「……新たな恐竜たちの育成に成功しました」 「! いつも思うけど早くね?」 「遺伝子情報の解析などがスムーズに進んだことによって、卵の孵化から成長までのプロセスを一挙に短縮することが出来ましたから」 「なるほどね……」 「……分かっていないだろう、イロ」 「う、うるせえなあ、ダテ。そ

          『ヒノモトバトルロワイアル~列島十二分戦記~ 』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『ヒノモトバトルロワイアル~列島十二分戦記~ 』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          弐 「よう」  北陸の地を南西に進む新幹線の車中で、色眼鏡をかけた大柄な男性が、目を閉じていた痩身の、伊達眼鏡をかけた男性に声をかける。 「……」 「おっはー」  大柄な男性は両手をパッと広げておどける。瘦身の男性は不機嫌そうにシートから半身を起こし、声を上げる。 「……車掌、迷惑客がいる」 「迷惑客扱いすんな」 「どう見ても迷惑客だろう……」  痩身の男性は大柄な男性を見つめる。白いつなぎには、よく分からない色が所々付着しており、必要以上にはだけた胸元からは金色のネックレス

          『ヒノモトバトルロワイアル~列島十二分戦記~ 』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『ヒノモトバトルロワイアル~列島十二分戦記~ 』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          あらすじ ――これはあり得るかもしれない未来の日本の話――  日本は十の道州と二つの特別区に別れたのち、混乱を極め、戦国の世以来となる内戦状態に陥ってしまった。  荒廃する土地、疲弊する民衆……そしてそれぞれの思惑を秘めた強者たちが各地で立ち上がる。巫女、女帝、将軍、さらに……。  日本列島を巻き込む激しい戦いが今まさに始まる。  最後に笑うのは誰だ。 本編 すべてのはじまり  二十一世紀、世界は激動に見舞われた。多発するテロや、終わらない紛争や戦争、人智の及ばぬ災害に、大

          『ヒノモトバトルロワイアル~列島十二分戦記~ 』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『キラキラ!~美人七姉妹とのドキドキ同居生活!?※キラキラしたものとは言ってない~ 』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          「いや~悪いですね~放課後付き合わせちゃって……」  オパールと山田は並んで廊下を歩く。 「別に構いませんが……何の御用でしょうか?」 「えっと……」  オパールが立ち止まってモジモジとする。山田が首を傾げる。 「?」 「ちょっと恥ずかしいな……」 「恥ずかしい?」 「いや、なんていうか……」 「なんていうか?」  オパールがなにかを決意した顔で両手を合わせ、山田に頼み込む。 「ボ、ボクを女にしてください!」 「えっ⁉」 「⁉」  廊下を通っていた生徒たちが驚いた顔で振り返る

          『キラキラ!~美人七姉妹とのドキドキ同居生活!?※キラキラしたものとは言ってない~ 』第3話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『キラキラ!~美人七姉妹とのドキドキ同居生活!?※キラキラしたものとは言ってない~ 』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          2 「ああ、君もそこに座りなよ」 「あ、はい、失礼します」  エメラルドの言葉に従い、山田が長テーブルの短い辺に置かれた椅子に座る。それを見て、エメラルドが声を発する。 「それでは……いただきます」 「いただきます」  山田と向かい合う場所の椅子に座ったエメラルドに続き、左右両側に座った六人の妹たちが食前のあいさつをする。昼食以外、朝食と夕食はよほどのことが無い限りは、七姉妹揃って食事をすることがこの家のルールになっているらしい。七人は山田の用意した朝食をそれぞれ口に運ぶ。

          『キラキラ!~美人七姉妹とのドキドキ同居生活!?※キラキラしたものとは言ってない~ 』第2話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          『キラキラ!~美人七姉妹とのドキドキ同居生活!?※キラキラしたものとは言ってない~ 』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】

          あらすじ  極々普通などこにでもいるハイスペック男子高校生、山田。  彼は東京、世田谷の三軒茶屋に建つ立派なビルを訪れる。そこには個性豊かな美人七姉妹が住んでいた……。  ドキドキな同居生活が今始まる!※かといってキラキラしたものではない、悪しからず。 本編 0  四月上旬のある日、もう夜にさしかかろうという時間、男子高校生は心身ともにボロボロの状態で歩いていた。今の彼は杖を必要とするくらいだ。  彼は山田。高校二年生。平凡な姓である。だが、その体つきは細身で、平均的な身長

          『キラキラ!~美人七姉妹とのドキドキ同居生活!?※キラキラしたものとは言ってない~ 』第1話 【創作大賞2024・漫画原作部門応募作】