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デパートには特殊バフ持ちの友人に同行してもらう【2024/1/12】

こんにちは。さのみやといいます。29歳です。日記を書きます。よろしくお願いします。

ほしい服を探しにデパートへ行くのは好きだけど自分一人で行くのは苦手だ。

理由は、一人だとほしいものが見つかるまでメンタルが持たないから。

デパートにいるといろんなことが精神力を削いでくるじゃないですか。

まず人混みがすごい。人と人の間をすり抜けていくのって精神使う。キラキラした店内のチカチカっぷりが目を攻撃する。これは私だけかもしれないが、異様にのどが渇く。人々ののどを乾かせてカフェに寄らせて売上アップ、ついでに集めた水分を屋上庭園の植物にでも与えているのだろうか。エコだね。

これらの攻撃は序の口だ。いわばDoT(damage over timeの略。継続ダメージのこと)みたいなもんよ。状態異常で言えば毒みたいな、じわじわ系のやつ。

もっと一撃で大きいダメージが入るやつだと、「ネットで見てかわいいな~と思って試着した服が小さくて合わなかった」などが挙げられる。

試着室で服が入らなかったときってすごい恥ずかしい。そのブランドの中でもその服がたまたま合わなかっただけかもしれないのに、「私みたいな普通体形の人間は相手にしてもらえないんだ、美容体形専門のブランドなんだ…」と頭の中で問題を大きくして心が冷え冷えとする。そしてそのブランドの服は二度と袖を通そうと思わない。お前のことだよ、マメクロゴウチ。

あとは少し高級目なお店に勇気を出して入っていったとき、店員さんに冷たくされるとウッとなる。お金持ってなさそうに見えるかもだけど、一応価格帯はネットで見て来たんでサ…そんなにだるそうにしなくても…ヘヘヘ…(もみ手)。その店員さんがもともと、ハイかローでいえばロー、アドレナリンかエンドルフィンでいえばエンドルフィンな感じの人なのかもしれないという可能性はこのとき頭から消える。悲しみが心を支配する。

そんなこんなでもっといろんなお店を見て回ろうと思っていたのに途中で心が折れて「きょうはもういいや…かえろ…」と思ってしまう。

例えば、久々に素敵なレストランに行くから服を探しに来たのに、買えないで帰ったとする。するとレストランに行くときも古いよそ行きを着ることになるので、デパートに行った日もレストランに行った日も自分に対する信頼度が下がる。げぼげぼげぼ。

でも同行者がいてくれると状況は一変する。

気持ちがぐっと楽になって、精神力を長い間維持しながらデパートを探索できる。

まず、自分ではなく同行者に似合うものを探しながら歩けるのが大きい。「自分の好みに合うもの」かつ「自分に似合うもの」を探すというスーパー疲れるエゴエゴ大連続判断をしなくていい。適度に気が散ったり寄り道をしたほうが一つの行為を継続できる。自分に向き合うのは疲れる。そう思いませんか?私は思います。

あと同行者と行けば「これはあなたに似合いそうだね」とか「これが素敵だから当ててみてよ」とか言ってもらえて、この世には自分に似合う服がたくさんあるんだ!ということが自分の外から認められる。なので、1着2着自分の体形に合わない服があったとしても大丈夫だと思える。聞いているのかい、マメクロゴウチさん(マメクロゴウチは一切悪くない)。

しかもその友達が体力があるやつだったり、洋服を見るのがとても好きだったり、あきらめが悪かったりすると、もっともっとすばらしいことが起きる。

もう一度同じ例を出すと、久々に素敵なレストランに行くから服を探しに来たとする。私のような用心深く小心者のデータ人間は、ネットで見てなんとなく目星をつけてきた服を着てみてダメだったら心が折れてしまう。でも体力のある友人は「また別の服屋さんを見てみようよ。近くの別のデパートに行ってもいいし」と言ってくれるだろう。服が好きな友人は「こんな感じがいいなら別のフロアにあるあのブランドがいいよ。見てみようよ」と言ってくれるだろう。あきらめが悪い友人は「このフロアの服屋さん全部回るまで終われないよ!」といってくれるだろう。

すると、自分だけのチカラでは見つけられなかった、納得の品に到達できる可能性が高まる。買い物においても成功体験は重要だ。またここに買いに来よう、自分にぴったりのものが見つかるぞという気になる。素敵な服を着て素敵なレストランに行けば、自己肯定感もグン伸びってわけさね。

結論:デパートに行っても疲れちゃってすぐ帰りたくなる!というあなた、特殊バフ持ちの友人を連れていくといいですよ。

…という話がしたかったのではないのよ。

どうしてこの話をしたかというと、私はいつも周りの人の特殊バフに助けられて買い物をしていたが、最近は買い物をサポートできるようになったからだ。「せっかく交通費払って買い物来たんだから、いいものを探し当てるまで帰りたくねえ」という気持ちが強くなって、「あきらめが悪い」タイプの特殊バフを取得しつつある。

自信を持って着られる服やアクセサリーは心の鎧になりうる。今後は私も誰かの心の鎧探しのチカラになっていきたいものだねえ。

(おわり)

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